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ヤクルト | ○石井一 | ●藤井 | ○入来 | ○前田 | ○ホッジス | ||
大阪近鉄 | ●パウエル | ○岩隈 | ●バーグマン | ●前川 | ●パウエル |
10月25日 日本シリーズ第5戦 【神宮】 ヤクルト4勝1敗
【ヤクルト】ホッジス[4 2/3]―ニューマン[1/3]―河端[1 1/3]―○山本[1 2/3]―S高津[1] 【本塁打】 【ひとくち感想】 この日本シリーズはヤクルトの完勝だった訳だが、 ヤクルトが強かったかというと、シリーズで特にキレまくったというでもなく、 普段どおりの野球しかしてないように見えたのだが、それでもヤクルトが圧勝したのは 近鉄があまりにもみっともなさすぎたといったところか。 打線が売りのチームの割には、ハッキリ言って策が無い上に、 何も考えてない野球バカっぽいスイングを連発してボールを引っ掛けすぎた。 打てない場合は普通、 ・逆方向を狙ってコンパクトに振る。 ・ヤマを張っていちかばちかでフルスイング。ツボればホームラン。ダメならゴメンナサイ。 の対極する作戦で打開するのが定石だと思うのだが、 どっちつかずというか中途半端に迷うだけで何の対策もしてないように見えたのだから コテンパンにやられても当然だろう。 まぁ、投手力も最悪だったが、それは予想できた訳で、それよりも打てなければ話にならない。 もっとも勢いと打つだけのチームなので、 シーズンから日本シリーズまで間があれだけあけばこうなる危険性はかなり高かったのは当然で、 ある意味野球機構がこの凡戦を演出したということだ。 もっといい試合をさせたければ、来年からはもっと日程を考えてほしい。 もっとも、いろいろ書いたが、 この一年堅実な試合運びを見せたヤクルトの日本一の価値が落ちることは全くない。 あの戦力、あの怪我人続出の中よくやったと思う。 来年連覇できるかは、まずオーバーホールがきちっとできるかだろう。 |
10月24日 日本シリーズ第4戦 【神宮】 ヤクルト3勝1敗
【ヤクルト】前田[6]―○ニューマン[1]―河端[1/3]―山本[2/3]―高津[1] 【本塁打】ローズ2号ソロ(4回前田)、副島1号ソロ(7回岡本) 【ひとくち感想】 特に采配的には両チームとも問題はなかったのだが、 いかんせん近鉄打線があまりにも話にならないダメっぷりだ。 間抜けな走塁ミスとか内外野の中継プレーの連携ミスが叩かれそうだが、 そんな練習近鉄はほとんどしてないのだからできないで当たり前で、 失敗は承知の上、ある意味破れかぶれの特攻でやってるのだからしょうがない。 まぁ、ある程度集中してプレイするはずの初回にボーっとしてて2塁けん制で刺されたバカは自分がいままで野球したり見たりしてきて初めての出現だが(笑)。 ちなみに主力のこれまでの打率は ・大村 .187 ・水口 .181 ・ローズ .272 ・中村 .142 ・吉岡 .076 ・磯部 .000 ・ギルバート .000 こんなのでは問題外というか話にならないだろう。 相手がいいピッチャー?古田のリードにやられた? そんなのはプロとして絶対に言ってはいけない言い訳だ。 ファンはボロ投手をメッタ打ちするのを見るために金払って足を運んでいるわけではない。 一流のバッテリーを攻略してこそ打撃を看板とするチームだし、 そもそもヤクルト投手陣はこの日本シリーズでは普通の出来で、 取り立てて抜群というわけではない。 それが打てないようでは実力不足としか言いようがないだろう。 もっとも、シーズン中に出来ていたはずなのだが、 このシリーズで球に逆らわずにセンターから逆方向を意識して ボールを引き付けて打てているのは北川だけだから打てないのも当然だ。 全国放送してる時に限ってこんな試合するからパリーグがナメられるのだ。 …というのは置いといて、 まぁ、普通に考えれば明日で勝負が決まるだろう。 最後の試合ぐらいは近鉄にせめて意地を見せてもらいたいものだ。 あと、大阪ドームに帰れずに負けたら 選手全員通天閣に階段で100回上って鍛えなおすべきだと思うが(笑)。 |
10月23日 日本シリーズ第3戦 【神宮】 ヤクルト2勝1敗
【ヤクルト】○入来[5]―ニューマン[2]―石井弘[1]―河端[1] 【本塁打】真中2号2ラン(5回香田) 【ひとくち感想】 こういう試合は感想の書きようがないな…。 ただ、5回の攻防で近鉄がバーグマンに代打というのは打つしかないチーム構成上、ある程度納得が行くが、 ヤクルトが入来に代打というのは全く了承しかねる。 近鉄のヘッポコ投手陣に助けられただけで、あの回無得点だったら多分近鉄が勝っていたはずだ。 これはヤクルトに来た流れを向こうにやりかねない采配で、 初戦から今まで選手はよく動いているにも関わらず、 大差がついた状態での古田を替えないことも含めて采配は明らかに足を引っ張っている。 ヤクルトがこの状態から逆転負けを許すとすればここ(采配)からだろう。 逆に近鉄は磯部、吉岡、ギルバート、古久保、大村、ローズ、中村あたりがまったく打てないのがすべてってスタメン全員やね(笑)。 とりあえず、このシリーズではっきりしたことは、 近鉄投手陣は必ず5点以上とられる→近鉄打線がヤクルト投手陣から6点とれば勝ちダメなら負け という実にシンプルな日本シリーズになったということだ。 |
10月21日 日本シリーズ第2戦 【大阪D】 大阪近鉄1勝1敗
【大阪近鉄】岩隈[2 1/3]―関口[0/3]―山村[1 2/3]―前川[1 1/3]―三沢[2 1/3]―岡本[1/3]―S大塚[1] 【本塁打】真中1号ソロ(4回山村)、中村1号ソロ(4回藤井) 水口1号3ラン(6回島田)、ローズ1号3ラン(8回五十嵐) 【ひとくち感想】 いてまえ打線が噴火。 ヤクルトは1戦目を取れたからか、古田が、4点ぐらいまではいろんな球を投げさせて、 打者のデータちゃっかりいただきと思わせるリードをしていたので、 ヤクルトはある程度はこの展開を想定していただろう。 ただし問題なのは、それ以上に近鉄に勢いづかせてしまって逆転まで食らったということで、これは大誤算だ。 短期決戦では相手が寝ているなら寝たまま終わらせた方が良いに決まっている。 これが普通のチーム相手なら、多少起きたところで、ここで得たデータを生かせばぜんぜん問題ないのだが、 相手は勢いとその場のノリで野球をする近鉄なのだ。 勢いに乗ったら古田の攻めを超越する打撃を見せてもおかしくない。 余談だが、阪神が日本一になった年の西武との日本シリーズが思いっきりだぶって見えるのだが。 あの時も西武の緻密な野球が常識では計り知れないダイナマイト打線に木っ端微塵にされた。 近鉄は今年、度重なる神懸りな逆転劇で勝ちあがってきた。そしてその奇跡の前では常識は全く無意味だった。 ヤクルトも西武のようにならなければ良いのだが…。 |
10月20日 日本シリーズ第1戦 【大阪D】 大阪近鉄1敗
【大阪近鉄】●パウエル[6]―関口[1]―柴田[2/3]―愛敬[1]―前川[1/3] 【本塁打】ラミレス1号3ラン(6回パウエル)、古田1号ソロ(8回柴田) 【ひとくち感想】 石井一が近鉄打線を完全に封じ込める。 ただし、この言い方をすると、 石井一がハチャメチャに良かったように見えるが実情は決してそんなわけではなかった。 分かりやすい言い方をすれば、近鉄打線が何の工夫もなくバカみたいにスライダーとカーブを振り回していたお陰で押さえていただけのことだ。 この辺はシーズン終了から間隔が開いているため、 打者のカンが戻らないやらモチベーションやらが下がってしまったのも影響しているだろうし、 しょうがないといえばしょうがない所なのだが、 かと言って、そのまま放っておけば間違い無く調子が上がってきた時にはシリーズが終わってしまっているわけで、 普通のチームなら即刻対応すべきだ。 と言いたいとこなのだが、このチームは特殊なチームで、これまでノーテンキに試合して勝ち上がってきたチームなので 深刻に考えれば考えるほど逆効果だ。 とりあえず、「今日はしゃあない。でも明日はたぶん打てるんちゃう?」と割り切れるかどうかが、明日以降打線が噴火するかの境目になりそうだが。 投手陣はシーズンどおり全く頼りにならないので打てなければ4タテ完敗確実だ。 対するヤクルトは、とりあえず経験の差か、シーズンどおりの野球してました。 まぁ、勝っても負けてもこれならば納得いくところか。 ただし、1回表ノーアウトランナー1塁で、制球難のパウエルが真中にフォアボールを与えて苦しんでいるにもかかわらず、 宮本があっさり初球をバントさせたのだけは納得いかないし、パウエルがあそこまで持ってしまったのはあれが原因だろう。 こういう采配が勝負どころで出ると不安きわまりないし、そこがこのシリーズのヤクルトの死角なのかも。 |