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2009年6月09日 ピストンやコンロッドでこのエンジンの変態度合いが分かって頂けたと思いますが、 もうひとつヘッド付近で変態技が・・・・ 当然のことながらFのバルブのリフターはアウターシムです。社外品のインナーシムキットがありますが、 とても私の手に届く価格ではありません。 そこで巷でうわさのシムが一体となったトヨタ ヴィッツのリフター流用を企てて見ました。 (たぶん簡単には行かないと思う。) 左がF用、右がヴィッツ用のバルブリフターです。 まずは寸法測定から外径、内径はバッチリ、しかし厚さが1mm程薄いことが判明。 さて、この1mmをどうするか色々と悩みました。 シートリングカットやカムシャフトベース円部肉盛り等等・・・・・ 悩んだ結果、大昔雑誌で読んだ記事にあったバルブのステライト肉盛りに挑戦することにしました。 いつものボーリング屋さんに依頼すると、「そんなのやったことねえ〜〜」と一言で断られました。 その他2、3件のボーリング屋さんに尋ねたところ、すべて「やっていません」と断られました。 そこて溶接の材料を扱う溶材屋に取り扱い店を尋ねると今まで取り扱ったことがないとの事! ネットで色々調べた結果、ガス溶接の熟練者なら出来そうなのでK1復活編でお世話になった 私のパソコンの師匠でもある熊本市内の某ラジエター屋さんにお願いすることにしました。 まずは不要なバルブで練習です。ラジエター屋さんに肉盛りしてもらい私が整形することにしました。 このラジエター屋さんにはいつも無理なお願いを聞いてもらっています。(感謝、感謝) グラインダーで荒削りして、衝動買いした中国製旋盤で面出しをします。 なぜかガレージに転がっているレールの上でハンマーでガンガンと 衝撃を与えてテストをしたらこの結果でした。 ここで諦めたら変態の名がすたる??ので、ラジエター屋さんと共同で5、6回のテストの結果 何とか納得のいく強度に仕上がったので本番用のバルブの肉盛りを依頼しました。 どんな具合に出来てくるか楽しみです。 ラジエター屋さんはすぐに作業をしてもらったのですが、色々忙しく作業も更新も中々進まず 1ヶ月近くそのままで本日やっと少し進みました。 まずは肉盛りをした16本のバルブ達です。 まずは手始めに1本だけ、グラインダーで荒削りをして中国製旋盤で面出しです。 実は旋盤の使い方がよくわかっておらず、悪戦苦闘の末になんとか形になりました。 時間の都合で今日はここまで! 工作機械素人の私に旋盤は無理かも?なんて思っていたら、思いのほかうまくスムーズに進み 他の15本も加工完了しました。 さて、ここで再度仮組みです。今まで何度仮組みをしたことか。 これで最後に出来ればと思っております。バルブを組んでシリンダーに載せます。 いよいよヴィッツリテーナーを装着します。前回測定していたバルブ長とシム厚から逆算して パソコンで打ち出したサイズのリテーナーを各気筒毎に装着してみます。 組み付けもスムーズに進み、見た目もスッキリして何事もなかったかのようにクランクも回り バルブクリアランスもほとんど規定値内に収まりました。
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