改造申請編

 突然ですが、コンプライアンスと言う言葉を耳にするようになってはや数年、「法令順守は絶対」とよく口にしている 私にとって今回の変態エンジンは排気量が上がっているため違法改造。エンジン型式が変った訳ではないので 車検は問題ないと思うのですが、やはりコンプライアンス!て言うか、ここまで変態をカミングアウトしたからには 人があんまりやらないアブノーマルな行為に異常な興奮を覚える今日この頃でした。
 と言う訳で、改造申請なるものに挑戦してみようと思います。ハンドル等を交換して高さや幅が変ったときの構造変更 は経験あるけど改造申請なるものは始めて、ネットにていくつかのHPを拝見させてもらい多少のことが見えてきた。 構造変更とちがい事前に支局へ書類審査が必要。 無事に合格出来たら車検証の型式の欄に改がつく。私の車両の場合RC04改になる。
 ここから先はだらだらした下手な文章がメインになります。録音していた訳ではないので内容がかなりアヤフヤで 簡素化しておりますが、改造申請に興味がある人や時間がある人はご覧下さい。


 9月の末頃、熊本陸運支局の近くを通りかかり、トイレを借りにちょっと立ち寄りました。
 検査ラインを遠めで眺め、「そろそろ車検を通したいな〜〜」なんて思っていたら、改造申請の事が急に思い出して 窓口で尋ねていました。以下私と支局のスタッフ(以下、ス)との会話です。

 私:「あの〜〜、バイクのエンジンの排気量を変更したのですが、どうすればいいですか?」
 ス:「自動車検査独立行政法人での審査が必要です。新規検査ラインの横の受付に行って相談して下さい。 ただし金曜日以外の15:30以降なんですよ。(その時は金曜日の13:30頃)でも、とりあえず 相談して下さい。ちなみに書類はこれです」と書類、第1号様式(表面、裏面)第2様式(表面、裏面) を手渡されたので、新規ライン近くの受付へ行って検査官(以下、検)に声を掛けてみました。
 私:「あの〜〜、バイクのエンジンの排気量を変更したのですが、どうすればいいですか?」
 検:「改造申請の受付は金曜日を除く15:30以降なんですよ。」
 私:「はい、先程窓口で聞きました。でもとりあえずこちらへ行くようにと言われたものですから」
 検:「いま、ちょっと込み合っているので」(かなりイヤ面)
 私:「そのようですね、また出直します。書類もらったので自分なりに記入してみます。分からないことがあったら 電話で問合せしてもいいですか?」
 検:「金曜日以外の15:30以降ならいいですよ」


   10月初旬金曜日以外の16:00頃電話にて

 私:「オートバイのエンジンの排気量だけ変えて、改造申請をしたいのですが、先日書類だけ貰ったのですが、 その記入方法を尋ねていいですか?」
 検:「はい、どうぞ」
 私:「まずは、第1号様式の表面、改造自動車届出書ですが原動機の欄が2つありますがどちらですか?」
 検:「原動機型式が変らず、排気量のみでしたら下側の(2)−Aです。」
 私:「第1号様式の裏面、添付資料の原動機欄の資料を揃えるといいんですね。」
 検:「はい、第1号様式の届出書、第2号様式両面の改造概要等説明書は渡した資料です。改造部分詳細図と 動力伝達装置の強度検討書はご自分で揃えて下さい。」
 私:「改造部分詳細図はどんな改造をしたかですよね。具体的に今回の場合は改造前のシリンダーと改造後の シリンダーの写真を並べて排気量がどれだけになった。でいいですか。」
 検:「はい、ただしエンジンのボアとストロークを測定しますので一度持ち込んで下さい。」
 私:「えっ、もうエンジンは組み上がっているのでそれはムリですが。」
 検:「う〜〜〜〜ん、この件は一度検討して後ほど連絡します。」
 私:「はい、次に動力伝達装置の強度検討書は具体的にどの部分が必要ですか。」
 検:「前後のスプロケットとドライブチェーンがエンジンの馬力に耐えることを証明できればOKです。」
 私:「スプロケットはCB1100用の物を装着しておりますし、チェーンは1400ccまで対応品なのでOKかと 思われますが、チェーンメーカーHPの写し等でいいですか。」
 検:「スプロケットの写真に1100用を装着という事とチェーン1400ccまで対応なら写真とメーカーHPの 写しを添付して、最後に強度検討を省略と記入して下さい。」
 私:「はい、わかりました。それではエンジンの測定の件はよろしくお願いします。」
 検:「後程電話をします。」
    待つこと2〜3時間
 検:「やはりエンジン内部の測定が必要です。測定できる状態にして車両を持ち込んで下さい。」
 私:「そうですか、シリンダーヘッドを外すためにはエンジンを車両から降ろしますので、エンジン単体の持込で いいですか」
 検:「はい、その時に書類をもって来て頂ければ受付をします。」

 こんな内容のやり取りでした。しかしエンジン内部の測定が必要とは・・これに関しては後で考えます。
 まずは第1号様式(裏面)、記入する欄はなく必要な添付資料の一覧表です。
 
 写真では分かりづらいですが、今回の申請に必要な書類は@届出書、A改造概要等説明書、B改造等の概要 C改造部分詳細図、D強度検討書です。貰った書類に手書きで記入しましたが、 生まれつき鉛筆アレルギー??の私は反応症状が出てしまいPCで作りました。
 以下私が作った(記入した)書類を説明します。まずは@改造自動車届出書、第1号様式(表面)です。 この書類は改造の受付書みたいなもので、私の住所、氏名、電話番号、車両型式等を記入して印鑑を打ちます。
 


 A改造概要等説明書は標準車欄に車検証を見ながら分かる範囲の内容を入力し、 改造車欄には型式欄にRC04改、総排気量欄に1.01L、その他は変更が無いので ← と入力しました。
 


 B改造等の概要は何の為にどの様な改造を行ったのかを表すもの、 具体的には目的に「自己満足のための変態行為」などと本当のことを記入してはいけない。 ここは一般的に「走行性能向上の為」と、うそじゃないけど私にとっては納得いかない言葉を並べて、 下の欄は原動機以外は改造してないので斜線を引き、原動機欄にシリンダーボアを広げて排気量を 上げた旨を入力。
 


 C改造部分詳細図はノーマルシリンダーとボーリング後のシリンダーの写真を並べて、 それぞれ直径を表示して下側に排気量の計算をしたものをWordで作りました。 (ノーマルエンジンのボアとストロークを分かるようにサービスマニュアルの諸元表をコピーして添付しました。)
 


 D強度検討書でスプロケは1100用を使用する事、ドライブチェーンは1400ccまで対応の事と メーカーのHPの一部をコピーして添付して、最後に強度検討を省略と表示したのをWordで作成。
 


 上記に車検証のコピーを付けて書類は完成(こんなんでいいのでしょうか?)

2009年10月13日

 書類は作成したもののヘッドを外すのが億劫で悩んでおります。せっかく調子よいエンジンをわざわざ 脱着して分解するのはいかがなものか思いながら各部の点検をしていると、 エンジンオイルがなぜか緑色になっている????
 色々と考えたけど緑色の物がシリンダーベースパッキン1つしか見当たらないし、なぜかボロボロ。
 暗くって申し訳ない ボロボロです。


 こうなったら悩んでもしかたない、「すぐにバラして今日中に支局に持ち込もう」と決断して 作業に取り掛かりました。午前中にヘッドは外れ軽トラの荷台へ、そして車両は無残な姿に(涙)
 載せるのが一苦労でした。 いったい何度エンジンと離れ離れに・・・


 支局に着き新規ライン横の受付でのやり取りです。
 私:「オートバイエンジンの排気量を変えたので改造申請に来たのですが」
 検:「ちょっとお待ち下さい。」
   待つこと約5分
 検:「何でしょう?」
 私:「先日○○さんに電話で相談したんですが、オートバイエンジン排気量変更の改造申請を持ってきました。」奥から○○検査官登場!
 検:「先日電話された方ですね、私が対応します。」
 私:「よろしくお願いします。」書類一式を渡す。
 検 :書類をパラパラと見ながら、「車両は持ってこられましたか?」
 私:「先日電話でお話した通りエンジン単体で持ってきました。」
 検:「あ〜〜そうでしたね。ではエンジンの測定をしてみましょうか。」
 私:「はい、軽トラを持ってきます。」
 軽トラを持ってくると、検査官が書類とノギスとデジカメを持って登場!最初にエンジンNO付近を写真撮影。
 その後、若い検査官を呼んでボアとストロークにノギスを当て写真撮影。書類とエンジンをニラメッコしながら
 検:「馬力はわからないでしょう?」
 私:「はい、まったくわかりません。」
 検:「そうですか、わかりました。本日はご足労掛けました。」
 私:「えっ、これで終わりですか?」
 検:「はい」
 私:「この後の流れはどうなるのですか?」
 検:「2週間以内、たぶん1週間程度で結果出ますので、こちらの連絡先に電話をします。」
 私:「なにか問題はないのですか」
 検:「現物の確認しましたし、書類も問題ないと思われますので、たぶんOKかと思います。」
 私:「そうですか、それではお願いします。」
 この間わずか5分程度、1週間後の結果連絡を待つことにします。

 では、この間にエンジンをバラす決心をさせてくれたブヨブヨに変形したベースパッキンの点検をします。
 持ち帰ってエンジンのクランクケースとシリンダーを分離させると、「なんじゃ、こりゃ〜〜〜」の状態でした。
 なんじゃ、こりゃ〜〜 オーバーヒート?
 ケース側も こりゃ〜ひどいね!


 なんでこんな状態になったか考えてみました。、ハッキリした原因はわかりませんが、一度真夏の暑い日にちょっとした油断でアイドリングで20分程放置してしまった事が・・・・その時かなりの熱が溜まっていて慌てて扇風機を回した事が原因かな!?
 とにかくパッキンを変えて組み直してみます。(やはりオイルクーラーが必要かも!)


2009年10月16日

 17:00前頃私の携帯電話に知らない番号からの着信が以下その時の内容です。
 検:「自動車検査独立行政法人ですが」
 私:「あ〜〜、先日はお世話になりました。」
 検:「先日申請されたオートバイの改造の決済がおりましたので連絡しました。」
 私:「はい、ありがとうございます。」
 検:「後は通常の車検を受けて新規ラインに来て下さい。」
 私:「わかりました。ただ現在バラしていますのでしばらく時間がかかりますがいいですか?」
 検:「全然問題ありません。」
 私:「わかりました。なるべく早くします。」
 という事で改造申請が通ったみたいです。思いついて半月で決済もらえるとは思ってなくて実際の所、「こんな簡単でよかったの?」が感想です。早めに組み上げて車検を通したいと思っています。


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