シッキム


これでも少ないほう。
ワインディングロードを、タイヤをきしませながら下って行く。 その時はよく落ち無いなあと思ったが、いや落ちているのかもしれないと考え直した。

ダージリンに近づくと茶店が姿を消した。
家の前にいる男に
「この辺に茶店はないか?」と尋ねると、 彼は、私を招いてくれた。 おいしい紅茶だったので、買えないかと尋ねると、
「私が買えば百ルピー。君が買えば五百ルピー。それに今の紅茶は良くないんだ。 4月頃にとれた物が一番香りが高い。これは、その頃に買っておいた物なんだよ」 と教えてくれた。

ダージリンのミニトレインと

朝焼けのカンチェジュンガ(8592)

シッキムでは、こんな道がサイクリストを待ちかまえている。

シッキムは、緑の豊かなところである。
とりわけ西シッキムの西側は、ヒマラヤから、潤沢な雪解け水が流れ込むのか、 ひときわ緑が深い。

西シッキムのヨクシャム近郊で、道路が切れていた。
ちょうどそこへ子供達が通りかかったので、ポーターを頼んだ。 渡り初めてすぐ、偉い仕事を頼んでしまったと後悔をした。
「危なくなったら、自転車を捨てろ」 と心に念じた。

ちょっと何かお腹に入れようと一軒の万屋に立ち寄った。
すると彼女が、
「この先道路が切れている。雨で足下が危ないので、今日は家で泊まっていったら」
シッキムの人達は、どこまでも親切である。

カシミール ラダック キンナウル ネパール カルカッタ 南西海岸 インド・ネパール


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