このページではUSED NSXを購入するにあたり、抑えておくポイントなど自分の経験を踏まえて紹介したいと思います。安くなったとはいえ、国産の新車が買える金額なので、ハズレを買わないように事前に確りチェックして下さい。基本的には他の中古車と見るべき場所は一緒ですが、NSXならではのポイントがあるので、購入前に確認してみて下さい。 車両の主なチェック項目
パワーウィンド
窓ガラスが突然落下することがあるそうです。自分は今のところ経験はありませんが、かなりの頻度で発生している話を聞くので、運転席・助手席共に上げ下げしてみて動きが一定か?スピードが遅くないか?などチェックしてみて下さい。 ABSモジュレータ
NA1とNA2ではABSの仕組みが違うので、ここではNA1の話。NA1は予め油圧を上げておく蓄圧式なので、走りはじめにフロントから「キュルキュル」とポンプが作動する音が聞こえることがあります。異常ではないのですが、あまりにも顕著にポンプが作動したり、長時間動いているようでしたら今後問題が起きる可能性も有ります。でもABSユニットのエア抜きをすれば調子が良くなることも有るので、判断が難しいところです。 タイヤ
タイヤの磨耗状態ではなくここではサイズの問題。前後のタイヤサイズが違うので、純正以外のホイールが付いている場合は、TCSやABSの作動チェックが必要かも知れません。自分は購入時前後17インチホイールが装着されていました。結果、前後タイヤサイズが近かったので、アクセルを踏み込むたびにTCSが作動して、例えば40キロ位からアクセルを踏み込んでも、全く加速しませんでした。逆にサイズが離れているとTCSが作動しないなどが予想されるので、一応タイヤサイズをチェックしてみて下さい。 ドアロック
車内からドアを開けようとしてハンドルを引いたとき、引っかかりを感じたらドアロックの動きがよくないようです。自分はこの症状が出た後に、ドアハンドルが折れました。 ショップの選び方NSXを扱っているショップは少ないので、ショップ選びにも限りがありますが、高い買い物です。出来るだけ沢山見て周り回り、信頼できるショップから購入して下さい。 ショップの対応こちらの質問に対して回答があいまい、必要に売りつけようとする、雑誌やホームページで紹介されている車と展示車輌が全然違う、試乗が出来ない、などショップの対応に疑問を抱くようでしたら注意したほうが良いかも知れません。税金、その他必要な諸費用などが細かく記載された見積書を出してもらえるか。こちらで準備する書類、納車整備、名義変更など納車までのタイムスケジュールがはっきり示してもらえるかなど、しっかり確認して下さい。買ってからの事も考えると「車選びは店選び」だと思います。 保障が付くか低年式車に限らず必ず付たほうがいいと思います。もし保障が別料金でも(金額にもよりますが)、ぜひ付ける事をお薦めします。車を購入してから、あそこが悪い!ここが悪い!と気が付くものです。自分は購入後すぐに車検でしたが、ディーラーで数箇所、不具合部分を指摘されました(冷却水リザーバータンクのクラック、ドライブシャフトブーツからのグリス漏れなど)。またスピーカーが壊れれば、正攻法で直せばASSY交換になるので部品代だけで、片側約5万します。パワステやABSなどは部品代が高く、数十万単位で費用が掛かります。大掛かりな修理が必要な場合、保証が無いと泣きが入りますので、前もって保証が付くか、保証の範囲、期間など確り確認して下さい。 保障修理の受け方車に不具合が生じ、保証修理を受けたい場合の手順を確認して下さい。そのままディーラーに持ち込み、修理を受けられるのがベストですが、「現車を確認させて下さい」と言われるのが一般的だと思います。その時問題になるのがショップまでの物理的な距離。近くなら問題無いのですが、自分のように地方に住んでいると高速代、ガソリン代などを考えた場合、実費で直した方が安上がりな場合が出てくる可能性が有ります。地方の方は、近くのディーラーで修理を受けられるか確認してみて下さい。 NSXの選び方なんか偉そうなタイトルですが、自分が「もう一度NSXを購入するとしたら」と言う観点での選び方です。購入できるNSXは低年式車になると思いますので、購入後のメンテナンスは修理や予防的整備も含めればかなりの金額になります。ですがあえて修復歴なし、外装程度良好と言う前提ですが、ある程度距離を走った車両でも良いかなと思います。車両本体価格で350万位。もしくはそれ以下のノーマル車を購入して、100万位かけてリフレッシュプランを受けるのが良いかなと思います。リフレッシュプランの利点はやはり、普段からNSXに携わっているメーカーの専門の担当者が整備する点。100万の資金があればゴム部品をはじめかなりの消耗品や部品を交換できるので、NSXを再び購入するとしたらこの方法を使いますね。 車の履歴を調べる中古車を購入するにあたり、気になるのが総走行距離が本当に正しい距離を表示しているかだと思います。最近は以前に比べメーター戻しも少なくなってきているとは思いますが、やはり気になるところです。購入した車が正しい走行距離を表示しているか調べる為の方法として登録事項証明書(現在証明)を取得し、前のオーナーを調べ話を聞くことです。 登録事項証明書とは、その車が新規登録されてから今現在までの経歴がわかる、履歴書のようなものです。具体的な内容は「所有者の住所、氏名」、「使用者の住所、氏名」、「登録番号」等、いわゆる過去の車検証の内容が一覧になっているような感じのものです。この書類を取得するには最寄の陸運事務局へ行き、所定の印紙代を払い用紙に必要事項を記入するだけ。の様ですが自分は友人のディーラーメカに頼んだので具体的な手順は分かりません。しかしディーラーで頼むとそれなりの手数料は取られます。ちなみに車のオーナーでなくてもナンバープレートの番号さえ分かれば誰でも取得出来るようです(今は分かりません。当時の話です)。このような簡単な手続きで個人情報が流出するのも問題だと思いますが、皆さんはどう思われますか? 話が脱線しましたが、前のオーナーが分かったら手紙を書いて、走行距離などを聞いてみる事です。返事が無ければそれっきりになってしまいますが、返事が来て話が出来ればその車に関して色々な情報を得る事が出来るのではないでしょうか? ![]() 登録事項等証明書こちらが通勤快速NSX号の登録事項等証明書(現在証明)です。車検証が縦につづりになったようなものです。オーナーの数が少なければもっと短くなります。このNSXは生産後一番最初に登録されたのが京都、続いて大阪、兵庫、千葉、茨城そして自分が6人目のオーナーで、歴代オーナーの中で自分が一番長く所有しています。中には2ヶ月で手放しているオーナーもいます。多くの人に夢を与えたと言えば、聞こえはいいのですが、愛着をもって大事にされていたようには、なんか思えません。 任意保険はどのくらいするの?やはり気になるのが任意保険の金額。殆どの方が車両保険も付けると思いますが、NSXはもちろん?車両料率「9」なので保険料が高くなります。かといって車両保険をつけないと自分のような貧乏サラリーマンには事故を起こしたらとても修理は出来ません。NSXの部品はチョッとした部品は一般車と同じような金額ですが、外装部品はアルミなので半端ではなく高い。ちなみにリヤフェンダーは一枚125,000円。ドアは160,000円します。この金額はもちろん骨格部分のみの金額。塗装をして車に取り付けるまでには更に多くの部品が必要なわけで・・・。なので絶対に車両保険には入ってくださいね! 維持費はいくらかかるの?これは使い方にもよりますが、自分は通勤と街乗りしかしないので、日常のメンテナンスは半年に一度のオイル交換と、年1回のフィルター交換。あとはタイヤの空気圧と冷却水、ブレーキフルードの点検くらい。全く一般車と変わりません。ただし車自体が古いので、修理・故障が絶えませんがそれを抜きにすれば、全くお金は掛かりませんね!・・・っていうか掛かってるんじゃん!(^^ゞ なのでなるべく程度のいい車を選んで、保障期間中だったら故障の兆候が現れたら修理に出してくださいね。 お薦め書籍
お奨めリンクテレビ神奈川で長年放送された「新車情報」をご存知ですか?その新車情報90でNSXが紹介された時の映像が動画サイト「YouTube」で見ることが出来ます。(アップされたbubernoさんありがとう!)大雨の中、テストコースでの走行ですがリミッターに当たってる・・・。(^^ゞ こわっ!
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