出勤途中、そこまでは何事も無く走ってきましたが、一瞬肝を冷やす(チョッとオーバーかな?)事態が発生。信号待ちから発進しようとアクセルを踏んだら一瞬「ガクッ」と失速。それと同時に助手席の後ろから「カチカチ」リレーが作動する音が聞こえ、メーターパネル内で黄色い警告灯が一瞬だけ点灯しました。一瞬だったので、ん?と思った途端に復活!何事も無かったように普通に加速しました。
無事、会社には到着しましたが、チョッと気になる症状です。今までの経験上、トラブルの前には前兆があるので、このまま放置せず修理したいところです。黄色い警告灯が点いた位置がタコメータの上だったような記憶と、助手席の後ろからリレーの作動音がしていたので、TCS関連の異常かなと予想を立てました。今回ラッキーだったのが、警告灯が点灯したこと。異常が発生した場所が特定できるので、まずはTCSコントロールユニットの不良コードを呼び出すことにしました。
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不良コードを呼び出す手順として、まずイグニッションスイッチをONにして「TCS警告灯」が点灯するか確認します。普段エンジンスタート時に確認してますよね!?
点灯することが確認できたら、助手席足下にある「サービスチェック用カプラ」を引き出します。青いコネクターですね。その端子を短絡させるんですが、ビニール電線の両端の被覆をむいて、グイグイ押し込めばOKでしょう。
次にイグニッションスイッチをONします。すると、異常が起きたコンピュータの警告灯が点滅するので、その点滅回数と点灯する長さで、異常箇所を判断します。
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今回も動画を撮影してみました。
データが重いので、適当な場所にダウンロードしてご覧下さい。
イグニッションスイッチをONにするので、
警告灯類が色々点灯していますが、
TCS警告灯が点滅している様子が確認できると思います。
TCS警告灯 不良コード呼び出し動画 (約4.6メガ AVIフォーマット)
TCSの警告灯が点滅する様子が確認出来ましたか?6回点滅していますが、最後6回目の点灯時間が短かったですね。この点滅の仕方で不良コードは「5−1」となります。あとはこのサイクルが繰り返されるので、不具合箇所は1ヶ所となります。この不良コードをサービスマニュアルで確認すると「フェイルセーフリレー系及びスロットルアクチュエータ系と、スロットルボディーの異常」という不具合事象のようです。
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コードを確認したら、TCSコントロールユニットのメモリーを消去します。消去方法は、ボンネット内にヒューズボックス(正しくはリレーボックス)が有りますが、カバーを外し「ALB2.3」のヒューズを3秒以上外します。左の写真で、ヒューズを抜くクリップが刺さっている黄色い20Aのヒューズがそれです。分かるかな?ちなみに「PGM-FI
ECU」のメモリーをリセットする「クロックヒューズ」はその左隣り、7.5Aの赤いヒューズです。
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それではいよいよ不具合箇所を特定します。サービスマニュアルで不良コード「5−1」の故障診断チャートに従い、診断していきます。全ての診断項目を説明するのは大変なので、行き着いた結果だけお知らせしますとm(__)m、「新品スロットルボディで再検査する」だそうです。じゃあスロットルボディーを購入しますか!とは行かないので、困ったなー。スロットル開度センサーか、ペダル開度センサーを調べろって事だと思いますが、チョッと手を出せないので困った。あと考えられるのは、助手席の後ろで「カチカチ」音がしていたこと。助手席の後ろでTCS関連のリレーと言えば、「フェイルセーフリレー」があります。NSXはリレー関連のトラブルが多いようなので、とりあえずこのリレーを交換しようと思い、内装を外して見ると新事実を発見しました。
部品名
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部品番号
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数 量
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部品単価
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工 賃
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リレーASSY,パワー (056700-7330) |
39797-SE0-003 |
1
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1,700
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DIY作業
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とりあえず目に見える不具合を抱えていたフェイルセーフリレーを交換してみたわけですが、トラブルが発生したのは一度だけでその後、同じような症状も出ていないので、原因がよく分かりません。チョッと不安ですね。でもTCS関連のトラブルには間違いないようなので、動かなくなるようなことは無いでしょう!それにしても割れているリレーを見たときは驚きましたね!
続いてその他の部品も交換したのでそちらの紹介です。
ホーン交換
通勤快速NSX号は以前のオーナーさんが取り付けた社外品のホーンがついていました。「ファーン!」というなかなか悪くない音色でしたが、どうも以前から音量が落ちているなぁー!と思っていたら車検時にハイかローか忘れましたが片方鳴っていない事を指摘されました。全く鳴らない訳ではないので、車検はOKでしたが車検後、今まで鳴っていたホーンも音量が落ち、最終的にはクイズの回答を間違えた時のような「ブー!」という音に変化してしまい、さすがに鳴らすのは恥ずかしいので交換することにしました。
リレーを購入する際に同時に購入し、手持ちの工具では交換できないので工具まで用意したのに(といってもミニメガネレンチ1本ですが・・・)、ディーラーへ入庫する機会があったので、ついでに交換してもらいました。こちらは確り取り付けボルトまで購入しましたが、渡し忘れてボルト2本無駄になりました。(^^ゞ ボルトだけ交換するのも面倒なのでそのままです。
部品名
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部品番号
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数 量
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部品単価
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工 賃
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ホーンASSY.ハイ |
38150-SH3-013 |
1
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2,820
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8,400
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ホーンASSY.ロー |
38100-SM4-A01 |
1
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2,450
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ハイ側のホーンは「38150-SM4-A01」で注文しましたが、上記部品番号で届きました。代替品でしょうか?自分が持っているパーツカタログ(13版)には載っていないのでよく分かりません。注文時は確認して下さいね。交換工数が0.8Hで結構かかりますね。自分で交換すれば良かった・・・。
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ホーンはフロントバンパーのラジエータダクトから覗き込むと見えますね。向かって左側(運転席側)が「ハイ」です。
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向かって右側(助手席側)が「ロー」になります。交換後のその音色に正直ガッカリです。音が大きくなったのはいいのですが、すごく普通な音色・・・。社外品に交換したくなる理由も分かります。 |
助手席ワイパーブレード交換
社外品のワイパーブレードに交換されていた通勤快速NSX号。以前、運転席側のブレードを交換しましたが、左右で形状が違っていたので念願?だった助手席側のブレードを交換すると同時に、運転席側のワイパーゴムも交換しました。
部品名
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部品番号
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数 量
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部品単価
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工 賃
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ブレード,ウィンドシールドワイパー(助手席側) |
76630-SL0-003 |
1
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3,650
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DIY作業
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ラバー,ブレード |
76622-SR3-003 |
1
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750
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交換したワイパーブレードです。運転席側、助手席ともに純正へ戻りました。やはり今までついていた社外品より、純正のほうが格好がいいように個人的には思います。
交換はワイパーアームとの接続部を見ると、内側に爪があるので、爪を押しながら内側へ向かって押せば外れます。取り付けは、反対に外側へ滑り込ませ、「カチッ」と爪が固定されれば取り付け完了。簡単です。
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こちらはゴムを交換した運転席側のワイパー。ガラスに対して垂直にゴムが立ってます。今回購入したワイパーゴムは、ゴムだけで両側から挟み込んでいる板状の金属バーは付属していませんので、今までついていたものを再利用するタイプです。ゴミが少なくて便利です。(^^ゞ
ちなみにこのワイパーゴムを以前車検で交換した際、工賃片側900円。両側で1800円取られました。確かに0.1Hの工数が指定されていますが、ゴムの交換に1800円て・・・。自分で交換しましょう・・・。
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今回のトラブルはフッとエンジンのパワーが落ちたので、一瞬冷や汗が出るトラブルでした。交差点のど真中でエンストなんて考えただけでも恐ろしいです。(^^ゞ まぁ大きな問題にもならなかったのでいいか・・・。トラブル出たのは結局最初の1回のみで、リレー交換前、交換後同じトラブルは発生していません。原因は何だったのでしょうね?交換したリレーが原因だったらいいのですが、スロットル開度センサーやペダル開度センサーの不具合だとスロットルボディーASSYで交換なので、それだけは勘弁して欲しいです。(笑)
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