内装固定クリップ交換

通勤快速NSX号はオーディオ施工や度重なる修理の度に内装を取外しているので、
内装の取付け状態が良くありません。
特に天井は押し上げると、バコバコ動いてしまいます。
そこで今回は内装を一度取外し、固定している樹脂のクリップを交換することにしました。

 

 頭の後ろ側を押し上げると、ガタガタと上下に動いてしまうほどガタが有りました。ピンがはまっていないようです。まずは天井を固定しているクリップを交換するために、天井を取外します。取外すには最初に左右のサンバイザーとルームミラー上にある小さなセンタバイザーを外します。ナベネジで固定されているだけなので、プラスドライバーで簡単に取外すことが出来ます。
 サンバイザーが外れたら次にインテリアライト(ルームライト)の取外し。細いマイナスのドライバーでフロントガラス側からレンズを浮かすと、カパッと外れます。中をのぞき込むとナベネジが左右に1本づつ見えるので外します。すると写真の様にライトASSYがぶら下がります。あとはコネクタを抜くだけ!ここまでは簡単ですね!
 ここからいよいよ天井の取り外しです。この工程からチョットした度胸とパワーが必要です。まずは天井を固定しているネジの取外し。四隅をネジ止めしているのでこのネジを外します。フロント側はフロントピラー内に隠れているのでピラーのカバーを外すのですがこれが硬い!メス側が金属の爪なので硬いんですよね。ドアモール側から指を入れ、気合と共に引っ張れば取れます。外す方向に注意ですね。ピラーのカバーは完全に外してしまった方が後々作業がしやすいです。
 次に後ろ側を固定しているネジの取外し。こちらもセンターピラーの内装内に隠れているので、カバーを気合を入れて外します。ただしこちらは上側だけ。カバーの下側はネジで固定されているので無理に引っ張らないようにしないといけません。でも写真のような感じに外せればOKです。ネジを外す際は、シートを起こし前にスライドさせないと、ヘッドレストにカバーが当ってしまいます。それと全長が短いスタッピドライバーがあると作業がスムーズに進みます。
 4ヶ所のネジが外れたら、あとは天井を下に引けばガタガタっとASSYで外れます。車外に出す際に内装に傷をつけないように注意が必要ですね!天井を外すとルーフが見えます。内側は塗装していないんですね。
 こちらが外した天井。屋外作業なので置く場所がなくルーフの上ですが(笑)、天井を固定するクリップの位置は、パテーションガラスのすぐ内側に3ヶ。ドアモールの内側に左右1ヶ所づつ。それとルームライトの手前、計6ヶ所です。樹脂製のピンは黄色く変色し、ルーフからの熱の影響かしなやかさが無く、かなり劣化していました。おまけに何度も取付け、取外しをしているのでクリップに刻まれている小さな爪もボロボロ。低年式車は内装を外したら、ついでにクリップを交換したほうが良いですね!
購入した部品は

90667-SD4-003  クリップ、ルーフライニング

1ヶ90円。6ヶ必要です。交換はクリップを横にスライドさせれば簡単に外れます。取付けもグイっとスライドさせ挿入するだけ。外すときはスっと外れましたが、新品のクリップを入れるのには少し手応えが有りました。これだけ劣化していたということですね。
 クリップを交換したら取外しと逆の順番で元にもどすだけ。クリップの位置とクリップが入るルーフの穴位置を合わせて天井を押し上げれば、グリグリっとクリップが入っていく手応えが有ります。取外しの際は、ネジを外しただけで、カタガタと天井が落ちてきましたが、クリップが確りしているとクリップだけである程度固定できます。

 クリップを交換する前も走行中にガタガタ動くことは無かったので、走行中に違いを感じることは有りませんが、クリップを交換したことにより天井を押し上げたときに立付けが確りしました。まぁ、天井を押し上げることなんて無いんですが・・・(笑)。時々、初めて乗った人が車内を見まわして「ここ開くの?」と天井のフェルト部分を触るんですよね。その時にガタッと天井が動いたんでは恥ずかしいですからね!小さなことでも直せる部分は確り直しておきたいものです。
 ただしこの天井、材質的に確りしたものではないので、クリップの周辺は確り固定されているのですが、中央部分を押し上げると少し動いてしまうんです。この辺がチョット気になります。もう少し確り固定させたいところです。
 また今回天井を外すにあたり以前リンクさせて頂いていた、かっちゃんさんのHPを参考にさせて頂きました。HP内に天井を外した記事があり、拝見していたので今回スムーズに作業が進みました。かっちゃんさんありがとうございました。

 

 引き続いてシート後ろのバルクヘッドカバー、3点のクリップ交換です。上の横に長いカバーは下側が差し込みになっているので、パテーションガラスとの間から手前に引く様に上側を外します。その下、シート背面のカバーは4隅にクリップが有るので、裏側に指を入れ、なるべくクリップ周辺に指を添えて手前に引き抜きます。カバー自体を無理に引っぱるとカバーが反ってしまう可能性が有るので注意が必要です。
交換したクリップはシート裏の四角いカバーが
90668-SJ4-003 クリップ、リヤートレイ
片側4ヶ、左右で計8ヶ必要です。1ヶ90円。

その上の横長のカバーのクリップが
91560-SM4-003 クリップ、ドアーライニング
3ヶ必要です。1ヶ80円
 カバーを開けて、そう言えばメインリレーを交換したのに記事にしていない事を思い出しました。写真真中の黒い正方形の物がメインリレーですね。実はフューエルポンプの燃圧が低下し動かなくなったときに、もしやと思い路上でフューエルポンプリレーと共に交換しました。朝の通勤ラッシュ時に車を左によせて背中を外に向け、あの人何やってるんだろう?と、さぞかし対向車の人は思った事でしょう(笑)。
 クリップを交換したら取付けです。クリップが有る部分を上から押し込むとグリグリっと感触が伝わってきます。クリップ交換前はシート後ろのカバーは少し浮き気味で、チリが有ってなかったり、その上のカバーは固定されているのとは程遠く、ほとんど乗っかっている状態でしたが、ビシッとチリも合い綺麗に固定されて気分がいいです。

 今回、天井を外すにあたりかなり時間が掛かると予想していましたが、写真を撮りながら作業したにも関わらず、天井だけで約1時間で終わりました。でもこの日は日差しも強く、ドアを開けているとは言っても暑い車内での作業は少し辛かったです。夏場に屋外で行う作業では無い様です(笑)。
 NSXに限らず、製造してから月日が経った車両は内装の色んな部分から擦れ音や、きしみ音が出ますが、一度内装を外してクリップを交換したりネジを締め直すだけで症状が改善する可能性があるかな?と言うのが感想です。オーディオ交換や、修理で内装を外すことがあったら、ついでにクリップ交換してみるのも如何でしょうか?

 

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