◇腸内細菌は人間とどのように |
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関わっているか |
1、タンパク質や糖質を分解し人間には消化できない繊維質を分解し消化を助けている |
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5、ある種の腸内細菌はニトロソアミンなどの発癌物質を分解・無毒化する。またガンを引き起こす可能性のある過酸化資質の量を低減させる。 |
2、コレステロールや中性脂肪の代謝や糖の代謝に影響を与え、血清中の脂肪やコレステロール量、血糖値を適正な値に改善する。 |
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6、ある種の腸内細菌はステロイドホルモンや ビタミンB1・ビタミンK・ビオチン・葉酸などを酸性してヒトの体調調節に影響を与えている。
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3、腸内細菌の産生する乳酸や酢酸などは腸内PHを酸性に下げる、その刺激により腸の蠕動運動が活発になり消化活動が促進される |
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7、免疫系の賦活:腸内細菌が免疫系を刺激することにより、免疫系が活性化される。 |
4、胃酸や胆汁などで死滅しなかった外来菌 も腸粘膜を腸内細菌が覆っているので定着できない 。(感染予防を行う)。 |
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腸内細菌叢(フローラ)の存在 −
「腸内細菌」は胃腸管の各部位ごとにそれぞれ
異なる種類と数量をもって分布・定着しています。
例えば口では口腔菌(歯周菌)から肛門の(大
腸菌)のように定着しています。こうして形成され
た「腸内細菌」の集まりを腸内細菌叢(フローラ)
と呼びます。
細菌といえば警戒をしたくなる我々ですが、この
腸内細菌は自然界の細菌とは異なる性質をもつ
独特のものです。
一般の環境の中の細菌も食物や空気の中に混じ
って人間の胃腸管の中に侵入することが出来ま
すが、胃酸や胆汁などによって98%は死滅して
しまいます。
一方で「腸内細菌」は自然界の環境の中では競
争力の弱い細菌ですが、人間の胃腸管内では、
胃酸や胆汁などに耐性を持つなどして胃腸管内
に適応し旺盛に繁殖をしています。このように自
然界の細菌とは全く異なる性質を持つ細菌です。
− ヒトの体の消化管に棲みつく腸内細菌 −
その口から肛門までの消化管には500種類と
言われ100兆個の「腸内細菌」が胃腸管の内壁
を覆うように定着して人間の生命維持・健康維持
に密接な関わりを持っていることが解明されて来
ています。
口から肛門までの10mにもなる消化管に棲みつ
く「腸内細菌」は重さにすると1kgにもなり”第三の
臓器」とも言われるようになって来ました。
口から肛門まで500種類
100兆個の腸内細菌
胃腸管の壁面の繊毛に棲みつき
フローラを形成した腸内細菌
知っている体の、知らないこと
− 咀嚼・蠕動と消化酵素による消化・吸収 −
食べた食物は唾液という消化液とともに口で咀嚼
(そしゃく)され、胃に運ばれた食物は胃液や消化
酵素などで消毒・消化され、6〜7mもある小腸で
は各種消化酵素で最終的な消化と吸収の大部分
が行われます。大腸では消化酵素は分泌されず、
水分・ミネラルなどが吸収されます。
大腸では「腸内細菌」による難消化性多糖類の分
解を行います。
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腸内PHの安定蠕動運動 の活性化
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脂質代謝 糖代謝の改善
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肝臓機能の活性化・保全
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有害・発癌物質の 分解排泄促進
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腸内細菌 ヒトの健康を司っている |
消化・吸収・代謝 |
ホルモン・ビタミンの産生 |
免疫系の賦活
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病原菌有害菌の増殖抑制 感染防御 |
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on december, 2005