can't stop lovin' OKINAWA
 
コリンザのところを左に曲がると、ここにも戦争慰霊碑があった。
  
コザのメインストリートといえる「コザゲートストリート」。今にも降りそうな空をしていたが、ついにポツポツきはじめた。
  
基地のゲート方面に向かって遠巻きに1枚撮影。実は、もっと奥まで入り込んでゲートのそばで2枚ほど写真を撮ったのだが、がたいのいい、けど人もよさげな日本人の自衛官が飛んできて、「今、いろいろとピリピリしているもんで、写真の撮影はご遠慮いただけますか」と言われた。しっかり監視されていたのである。なるほど、つい最近米兵の女児暴行事件があって、この近辺も外国人の外出が少なくなったなんてニュースがあったな〜。すっかり忘れていたもんで、申し訳ないことをした。
 
なもんで、「じゃあ、写真削除しますね?」と申し出たら「お願いします」と言ってきた。撮った写真をその自衛官の方の前で削除して和やかに笑顔で別れたが、東横インのフロントでもらった沖縄タイムスの一面を何気に見ると、こんな見出しが。うーん、完全にタイミングが悪すぎたかもしれない。
ごくごくホンの一握りの人間が不祥事を起こすことで、関係のない人間にまでヘンな誤解が及んでしまう。ほとんどの在日米兵もまた、ある意味“被害者”なのではないか。日本をホントに守りたいかどうかは別としても、ほとんどの米兵が基地でのマジメに仕事に取り組んでいるに違いない。しょせんは彼らも“一サラリーマン”なのだ。ホンネと建前は別にして、日々の暮らしのために銭を稼がなくてはしょうがない。ここでは「日本が、いつまでも“アメリカの傘”に入っていていいのか?」なんてことはあえて問わないことにしよう。
  
話を戻すと、この通りがある意味一番アメリカナイズされていると言っていいだろう。2004年1月に訪れたとき(「沖縄“任務完了”への道」第5回参照)は時間も昼時だったこともあって、外国人も多く開放的な雰囲気があって賑やかだったが、今回は朝方とあってか雨に濡れて辺りはひっそりしていた。
   
刺青専門のお店もあり、いよいよ「トンガリモード全開」かと思いきや、思わぬ「てんぷら屋」の文字が。天ぷらに限らずお惣菜が豊富にあるようでそそられてしまったが、ここは我慢しておこう。
 
コザゲートストリートと国道がクロスするところに、こんな大きなプレートが。これを写真に収める人たちをバスから見たもので、気になっていたのだ。で、私もついでに1枚撮影。雨で歩く気が失せたので胡屋バス停に戻り、やってきた那覇行きのバスに飛び乗った。
  
行きと同じルートを戻るのかと思ったら、どうやら国道58号線経由のバスだったらしい。まだ時間は10時半。ならば、途中通る牧港バス停で下車することにしよう。
   
下車したのは、この牧港にある「ビッグディップ」に一度寄ってみたかったから。沖縄で有名なブルーシールアイスクリームが経営するファーストフード店だ。店はバス停の真ん前にあった。
 
朝食に585kcalの健康朝食(第3回参照)を食べて心を洗ったのもつかの間、物足りなさを感じて腹の虫が疼きだしたのだ。2〜3人で食べるビッグパフェはダメだが、かといってアイスクリームだけでも、せっかく寄った意味が薄れるというもの。ここは、890円の「トロピカルパフェ」を注文。見た瞬間は行けると思ったが、底に沈んだバニラアイスとブルーハワイのゼリーが思いのほかもったりして重たく、別にまた食べたいものもあったので、やむなく残すことにした。
     
その“別に食べたいもの”とは「ジャッキーステーキハウス」でのステーキ。名前を何度か聞いていたので、一度入ってみたかったのだ。昨日、波布食堂に予定を変えたのは、この店に行こうとして辿りつけなかったから(第1回参照)。那覇まで戻って国際通りでぷらぷらして、その足で店まで歩いて13時過ぎに入ると、中は大盛況だった。
  
有名人のサインの中に長渕剛氏のサインが。右上は、座った席に立てかけてあったプロゴルファー・宮里聖志選手のコラム。この店に来てステーキを食べるのが楽しみだったそうだ。
  
このメニューの看板も味がある。右上は、各テーブルにある調味料。たくさんある中で、右から4番目の甘口な「ナンバーワンソース」と、左から4番目の辛口な「クリスタルソース」でステーキを食べた。
  
今回食べたのは「ニューヨークステーキ」Lサイズで1500円(スープ・サラダ・ライス込み)。お肉は250gだったが、同じものでSサイズが200gで1400円。ほとんど差がないじゃん(笑)。この程度の値段だからか、肉自体もそんなに美味いと感じるようなものではなく、「かけたソースがメイン、肉がサブ」みたいな感覚でライスを食うような感じになっていた。(「can't stop lovin' OKINAWA」おわり)
 

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