星☆までひとっ飛び

 
マーライオンの次に向かったのは「アジア文明美術館」。M氏の好みである。
 
それっぽい各国の展示物がたくさん展示されていた(私は基本、博物館には興味なし)。
 
説明画面に出てくるいろんな人が、皆個性的。アイドル状態になっているときに、ケータイをいじったり、目をつぶってみたり。
 
ラッフルズ卿上陸地点。高層ビルをバックに腕組みしたラッフルズ卿のいでたちがかっちょいい。なお、こういうカッコをした日本人男子観光客を3人発見!
 
ラッフルズ卿上陸地点からリバーサイドを散策。私が勝手にイメージしていたシンガポールが左上の写真。右上がそんなイメージと、その“裏側”とのコラボレーション。
 
のどが渇いたのでコンビニへ。シンガポールでは、あちこちにセブンイレブンがあり重宝した。ここで買った妙にスペルの長い単語のお茶は、花の香りがする甘いお茶だったが、あとで確認したら白菊のお茶だった。
 
そのまま歩いて、MRTのクラークキー駅へ。右上は「身長90cm以上はチケットが必要=有料」という看板。
 
MRTに乗って向かった先は、M氏ご希望のスポットであるリトル・インディア地区。
 
インド料理店「ムトゥースカリー」にて昼食。店内は洗練された清潔な作りで、日曜日の午後ともあって大賑わい。
 
インド料理といえばカレー。左上は、シンガポール名物「フィッシュヘッドカレー」。何の魚か後でM氏が聞いていたが、名前は忘れた。鯛っぽい白身魚だったが、こやつのだしが出て美味かった。丼いっぱいに入っていたので、食いしん坊2人で食べても結構ボリュームがあった。
右上は、小麦粉チップスの「パパド」を砕いてライスに混ぜたカレーと、個人的に「これを食べないと!」と思って注文したタンドゥーリチキン。緑のペーストはセロリが入っている野菜ペーストだったが、ないほうが美味いと思った。

 
リトル・インディアでは、M氏の嗜好でヒンズー寺院に寄る。インド人がたくさんいて、こちらは入りづらかったので入口で待機していたが、M氏は靴をそそくさと脱いで中へ入っていった。手前にあるバケツでは、食事の準備中。どうやら、断食明けの振る舞い食事らしい。
 
広場では各自談笑中。しかし、まあ男子が多い。右上は街頭テレビ。たまたま女性が映し出されていたが、これからどんな展開になるのか……。
 
リトル・インディアを離れ、タクってまたまたM氏の希望でイスラム寺院「サルタン・ムスク」へ。
 
ムスク内は人が少なかった。よほど、観光客のほうが多かったんじゃないか? 熱心にコーランを読む信者、居眠りする信者……時期はちょうどラマダン(断食)月。少なくとも、全員食事を我慢していることだけは間違いあるまい。白いのは1人分のシート。言わずもがな信者ではないので、中には入らず廊下から撮影。
 
外のトイレと足洗い場。トイレだけ借りた。右上は土足厳禁のエリア。ちょびっと踏んでいただけで、見回りの男性から注意を受けてしまった。見回りの男性、さすがに個室の中までは入らなかったが、絶えずトイレと足洗い場を監視していた。
 
さっきとは違って、このエリアではイスラム系の顔が目立つ。

時間は16時を過ぎた。この旅の結構メインである“国境越え”をしなくてはならないので、ジョホールバル行きのバスがいるターミナルへ行かなくては。

もうすぐ出発だったジョホールバル行きのバスに乗車。ノンストップの特急バスで、運賃はわずか2.4SGD。200円弱で特急バスに乗れて国境越えができ、しかもイージーリンク(前編参照)で支払えるのが便利。市内路線バスでもないのに、何という融通の効き方!
  
バスからの風景とかを撮れないまま、一気にシンガポール北端・ウッドランズの出国審査所の出口まで飛んでしまった。乗客は出国審査のため、全員一度ウッドランズで下車する。バスは全員下車後すぐ出発し、すでに出国審査を終えた人間を改めて乗せて国境越えをする。
 
我々2人は、出国審査後バスに乗らず、徒歩で越えることにする。国境越えの橋「コーズウェイ橋」の南端にて、ジョホールバル方面と振り返って出国審査所方向をそれぞれ1枚。出国審査所は、まるで要塞のような建物だった。
 
橋といっても埋め立てられているから、「海中道路」ってところか。ジョホールバルの空には黒い雲がたちこめ、稲光が起こっている。雨もポツポツだが降ってきた。何か不安をかきたてられる。

シンガポールへ向かう車の渋滞の列。行き来は頻繁に行われているようだ。マレーシアにある実家に帰省していた人、はたまた観光でマレーシアに行っていた人などがシンガポールに戻ってくる。あるいは、シンガポール内よりはるかに価格が安いというガソリンを入れに行ったか(ちなみに、マレーシアは産油国)……いずれにせよ、「異国に行く」というよりは、「ちょっくら遠出」という感覚なのだろう。

 
橋の中央から、ジョホール海峡(左上)とシンガポール側(右上)を見た写真。
ちなみに、ガソリンについては「スリー・クオーター・タンク法」という法律がシンガポールにある。
シンガポールを出国するとき、車のガソリンタンクに4分の3以上ガソリンを入れていないと罰金というものだが、マレーシアで車のタンクではなくポリタンクにガソリンを入れてもらって、シンガポールに持ち帰ってから自分で給油って方法を使うほど、シンガポールの人も暇じゃないか。

 
やぐらから向こうがマレーシア。いったん、さようなら。シンガポール! いよいよ2カ国目・マレーシアだ。早速、マレー語の洗礼。「KERETA」「IKUT KIRI」なんてスペルが、何というか東南アジアの単語って感じだ。
 
入国審査所。シンガポールとはまた違う書類に書き込まなくちゃいけないが、結局要領を得ずM氏の書いたものを見る羽目に。「自分で読んでみなよ」とM氏に言われるが、それができれば最初から苦労なんてしないのだよ……。分からないことが分かっていないのですから……。(後編につづく)


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