6年行ってなかったのね 第1回
 
 
まずは、鹿児島空港に向けて出発。
 
天気がよかったし、また暖かったですね〜。そんな気候に乗っかって、すべてが順調に……
  
行くはずだったのが、鹿児島からの12時20分発の飛行機が、機材確保できずに欠航!
15時15分発の飛行機に振り替えられることになり、そのチケットと詫びの2000円分お食事券をもらう。 
 
やれやれ、思わぬところでトランジットが生じてしまった。
  
とりあえず、まずは空港内でしか使えないお食事券を使うべく、レストランの「ロイヤル」へ。
「黒豚ステーキ丼」をコーヒー付きで頼むと、これで1730円。美味しかったですよ。ちなみに、お釣りは出ません。
 
時間はまだ11時半過ぎ。本数があるのと、所要時間40分ということで、高速バスで鹿児島市内に向かうことに。
 
鹿児島市というと、最近桜島が本格的に噴火して降灰していると聞いていたが、どんなもんだろう?
  
鹿児島市は、1995年2月、2002年11月と訪れて、今回3度目。前回から……おっと、ここも6年訪れていなかったのだ。
 
かつての西鹿児島駅も、すっかり新幹線仕様の「鹿児島中央駅」に見違えっていた。もっとも、鹿児島中央駅になって久しいのだろうけど……。
 
ま、駅に特段興味があるってわけでもなく、結局降り立ったのは、
  
鹿児島市内最大の繁華街・天文館。もう、ここしか思いつかなかったっす。
 
せいぜいいられる時間も1時間。天文館とはいっても、この発想しか思い浮かばなかったのだが、
 
「天文館むじゃき」に行くことにした。6年前と変わらない。
  
ここの名物というと、メディアでも何度となく紹介されているかき氷「白熊」。メニューやサイン色紙の反対側では、地元出身の女優・小西真奈美嬢による鹿児島散歩の番組が放映中だった。
  
その「白熊」は、上から見たイメージが白熊に見えるのが名前の由来。実は初めて食べたのだが、ボリュームを見てびっくり。スタンダードサイズ(683円)でも、標高15cmほどある。スペシャル(1029円)に手を出しかけたが、店員の「結構多いですよ」の言葉に素直に自重して正解だった。
 
表面はコンデンスミルク味の氷。「こりゃ、最後まで行ける」と高をくくっていたら、中から味のついていない大量の氷のエリアが、これを見て「あ、上からどんどん崩して混ぜて、果物も単品で食っちゃいけないんだな」と確信。20分ほど格闘して、無事制覇。
  
格闘終了後は街をプラプラ。先日、ヤフーの経済ニュースで読んだ、閉店間際の「鹿児島三越」を脇に見つつ。
  
一方、鹿児島の地元ブランド「山形屋」は、再び息を吹き返してきたと聞く。
  
そのまま港近くまで歩くと、周辺をグレーに染めた桜島が臨めた。噴煙が上がっているのも確認できたが、思いのほか降灰している感じはなかった。
  
ふと標識に目をやると、「国道58号線」の文字が。
  
そうそう、沖縄本島では随一の幹線道路である国道58号線は、ここ鹿児島市でひっそりとスタートするんだった。鹿児島市内での総距離、わずか0.7km。海を渡る距離は、およそ500kmくらい?
 
――13時半前に高速バスで空港に戻り、フライトボードに目をやると、沖永良部の文字の脇に「欠航」の文字。思わず係員に聞いてしまったが、何のことはなく沖永良部からの到着便(=本来搭乗するはずだった便の折り返し便)が欠航になるということで、
  
私が乗る出発便は、今度こそ予定通りに運航してくれた。
 
うーん、明日は14時の沖永良部発の便で鹿児島に帰ってきてしまうが、帰りの便は変えないでおこう。朝早くから動き出せば結構島内を回れるだろうし。
  
16時半、沖永良部空港に到着。夕方であるが、陽はまだ高い。
  
早速、レンタカーを取りに行く。今回借りるのは、トヨタレンタリース。相棒はヴィッツ。そばにあって前回借りた「FKレンタカー」は、電話がつながらなかったのであきらめたのだが、営業はしているようだった。
 
宿に直行するには、中途半端ながら時間もある。島の北部にある「フーチャ」を目指そうか。
  
欲張って右折したが、浜が見つからないまま南進していくようだったので引き返す。途中、鳥居があったが、何のためにあるのか謎だった。
  
途中、島の最北端・国頭岬灯台を通過。伏字がなぜか薄く見えていたりする。
  
灯台を過ぎると、浅瀬の岩場が現れる。
  
大きな目印を見つけるも、いずれも「フーチャ」にあらず。道の駅は、とても営業しているようには見えなかった。
  
で、ここが正真正銘のフーチャの目印。分からん……。右上の写真の建物は、小高いボタ山と資材置き場であるが、こう見ると何だか大陸のミニチュアの中に入り込んだ錯覚を覚える。
  
で、目印は常陸宮殿下夫婦の来所記念碑と、フーチャの説明板。
 
そのフーチャとは、ゴツゴツした琉球石灰岩の中に、
  
ぽっかりと大きく開いた潮吹き洞穴のことである。この穴から波しぶきが上がることもあるのだ。
  
荒涼とした岩場が両サイドに続いている。
  
この岩の垂れ下がり方、隆起しなかったら巨大な鍾乳洞になっていたのだろう。海の色のような幻想的な光景を作り出して。
 
さあ、ぼちぼち南下していこうか。どうやら、今日泊まる宿は思いのほか遠くにあるようなのだ。(第2回につづく)


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