住宅の性能が表示される9つの項目(概略)
(平成12年7月19日 建設省告示第1652号より抜粋) 1戸建て住宅関連のみ記載 |
項目 |
概要 |
等級 |
基準
|
1.構造の安定 |
地震に対する倒壊のしにくさ
(構造躯体の倒壊防止)
(構造躯体の損傷防止)
その他、耐風等級や耐積雪等級もあり |
3
2
1 |
建築基準法の1.5倍の地震力に対して倒壊しない
建築基準法の1.25倍の地震力に対して倒壊しない
建築基準法のレベル(普通のレベル) |
2.火災時の安全性 |
延焼のおそれのある外壁の耐火時間
(その他、外壁の開口部、火災の感知気を設置しているか否か等の基準があります) |
4
3
2
1
|
耐火時間60分相当以上
耐火時間45分相当以上
耐火時間20分相当以上
その他 |
3.構造躯体の劣化の軽減 |
大規模修繕までの期間の目安 |
3
2
1
|
概ね75年〜90年の対策(3世代ぐらい)
概ね50年〜60年の対策(2世代ぐらい)「住宅金融公庫の基準金利適用の耐久性仕様程度」
建築基準法のレベル |
4.維持管理への配慮 |
配管の維持管理を容易にするための対策(給排水管やガス管のメンテナンス) |
3
2
1
|
掃除口や点検口が設けられている等維持管理を行うための余裕のある対策を講じる(躯体や仕上げに影響を及ぼさないレベル)
維持管理を行うための基本的な対策が講じられている(躯体に影響を及ぼさない)
その他それ以下 |
5.温熱環境 |
省エネルギー対策等級 |
4
3
2
1
|
特に大きな削減が得られる(住宅金融公庫の割増融資工事の次世代型省エネルギータイプ程度)
大きな削減が得られる(住宅金融公庫の基準金利適用住宅の省エネルギータイプ程度)
軽微な削減が得られる(住宅金融公庫の基礎基準事項の断熱工事程度)
その他(それ以下) |
6.空気環境 |
内装材のホルムアルデヒドの放出量
(その他、換気設備についての対策についての対策の基準もあります) |
4
3
2
1
|
ホルムアルデヒドの放出量が少ない(日本工業規格「JIS」のE0等級、日本農林規格「JAS」のFc0等級相当以上)
ホルムアルデヒドの放出量が少ない(日本工業規格「JIS」のE1等級、日本農林規格「JAS」のFc1等級相当以上)
ホルムアルデヒドの放出量がやや少ない(「JIS」のE2等級、「JAS」のFc2等級相当以上)
その他 |
7.光・視環境 |
居室窓面積の方位ごとの比率 |
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単純開口率を明示(%表示)<開口部の床面積に対する割合>
方位別開口比を明示(%表示)<開口部の床面積に対する各方位ごとの割合> |
8.音環境 |
外壁の開口部に使用するサッシュに関する空気伝播音遮断程度
●詳しくは遮音ついてまで |
3
2
1
|
特に優れた空気伝播音の遮断を可能とする程度「JIS」のRm−25以上(平均音響透過損失25db以上)
優れた空気伝播音の遮断を可能とする程度「JIS」のRm−20以上(平均音響透過損失20db以上)
その他 |
9.高齢者等への配慮 |
高齢者等配慮対策等級(安全な移動と車椅子使用者への対策) |
5
4
3
2
1
|
身体機能の低下に対して移動時の転倒や転落を防止するための特に余裕のある対策が講じられている。(改造をせずに介助式車椅子使用者が基本的な生活のために必要な措置が講じられている)「建設省の長寿社会対応設計指針の推奨項目程度」
身体機能の低下に対して移動時の転倒や転落を防止するための余裕のある対策が講じられている。(改造をせずに介助式車椅子使用者が基本的な生活のために必要な措置が講じることが可能な程度)「建設省の長寿社会対応設計指針の必須項目程度」
身体機能の低下に対して移動時の転倒や転落を防止するための余裕のある対策が講じられている。(軽微な改造で介助式車椅子使用者が基本的な生活のために必要な措置が講じることが可能な程度)「住宅金融公庫の基準金利適用住宅のバリアフリータイプ程度」
身体機能の低下に対して移動時の転倒や転落を防止するための基本的な措置が講じられている程度
建築基準法に定める移動時の安全性を確保する対策を講じている程度 |
*等級は数字が大きくなるほど高性能となります。
*共同住宅の場合項目が増え、基準も一部では若干ことなります。 |