人生およそ50年時代(いつのことじゃ)から、今では人生およそ80年の時代に変容してきました。

家を建てる上で、これからの高齢化社会や、自身の加齢に対応できる住宅を考えることが必要となってきます。在宅介護の重要性や人間性の回復の見地から(老人ホームになどに入れなくてもよいという見地から)介護保険制度も開始され、や在宅介護の自体も見直されました。(高齢者の負担が増えると言う悪評もありますが、制度自体がまだ十分機能していないようですし、サービスの内容は充実された物があります。これからの高齢化社会には、必要であると思います。)それでもかかる費用の一割は負担する必要があります。

人間は年をとると様々な機能が、低下してきます。不自由になっても、なるべく人の手は借りずに自分何でもしたいものです。そのときに改装、改修すればよいという考えもあるでしょうが、いつ何時、足腰が不自由になったりしないとも限りません。また、将来改装するのに初めから考慮しておかないと多大な費用がかる場合もあります。

家を建てるときに加齢に対応できる仕様を考えることも家作りには大切なことです。高齢者(加齢対応)の住宅の設計のポイントを紹介します。(この内容は、平成7年6月に出された旧建設省の「長寿社会対応住宅設計指針」(発行:財団法人 高齢者住宅財団)及び東京都の「加齢対応型住宅の建設指針及び同設計マニュアル」(平成9年3月発行)を基に作製しております。

 

項目

内容

(住宅性能表示制度の高齢者対応部分でAランクに当たるの推奨項目も記載)

部屋のつながり(水平移動の容易性)

高齢化に伴い身体機能の低下は必然的に誰でも生じるものです。高齢者の寝室(または将来的にその予定部屋)と玄関、便所、洗面所、浴室、居間、食事室はできる限り同一階でかつ近接配置とすることが大切です。

■住宅内での日常生活で移動が容易に行える

■将来の歩行補助具や介助用車いすによる住宅内の移動にも容易に対応できる。

住戸内の段差解消

●高齢者に多い転倒事故防止のためには、段差の解消は重要なポイントです。

1.住宅内部の床の段差は基本的には段差無しとします

■「段差無し」とは建具等の下枠または敷居等で3ミリ以内の段差のことです。

この場合も角を丸くします(面取りを行う)

2.居室の段差処理。

■居室の出入口は段差無しが基本ですが、通過動線上にない部分的な畳コーナー等は、150180ミリの単純段差または300450ミリの腰掛けて出入りすることが出来る単純段差とする。

▲推奨、段差無し

■*単純段差とは、またがないでどちらか片側のみの段差がある場合のことです。対照的にまたぎ段差は床面が凸上の段差のことです。

3.浴室出入口の段差処理

■浴室の出入口は20ミリ以内の単純段差とする。

■やむを得ず20ミリを超える場合は浴室内外の高低差を120ミリ以下、かつまたぎ高さを180ミリ以下とし手すりを設置する。

▲推奨、段差無し(現在ではまったく段差のないユニットバスもあります

4.玄関廻りの段差処理

■上がり框の段差は110ミリ以下とする(介助用車椅子で通行できる寸法)

■玄関に手すりやベンチを設置することも有効な方法です。

* 上がり框や式台の端部は、段差がはっきり認識できるように、できるかぎり材質や色などで変化を持たせる。

■玄関ドアの部分のくつずりとポーチの段差は20ミリ以下とし、くつずりと玄関土間の段差は5ミリ以下とする。

▲推奨、くつずりとポーチ及び玄関土間は段差無し

(この場合、庇を深くしたり、ポーチを取る等雨水の浸入防止の対策が必要です)

5.バルコニー等と住宅内部の床の段差解消

■バルコニー等と住宅内部の床とは、180ミリ以下の単純段差とする。

 

■やむを得ず180ミリを超える場合は、バルコニー等と住宅内部の床とは、250ミリ以下の単純段差、または、室内外とも180ミリ以下のまたぎ段差とし、室内外両側に手すりの設置準備を行う。

6.収納と住宅内部の床との間の段差処理

■ウォークインクロゼットなどのように、収納の奥行きが深い場合は、出来る限り収納内部と居室の床の間に段差を設けない。

手すり

●住宅内で体重の上下移動や体勢が不安定になる状況、(靴を脱いだり、便所や浴室等を使用するとき等)のときに手すりは有効になります。

1.手すりの形状

■手すりの太さは直径28~40ミリを標準とする(しっかり握る場合は28~35ミリ程度とする)

■また、手すりと壁との空きは手すりを握りやすいように3050ミリを標準とする。

■支持金物は指がひっかからないような形状とす

連続性−連続して手すりを使用するところでは、手すりが途中で途切れないようにする。ただし手すりも持ち替えが生じる位置などでは途切れてもよいが、その距離は400ミリ以下を標準とする。

端部処理−手すりの端部は衣服が引っかからないように、壁側または下向きに曲げる

2.手すりの設置

手すり本体及び壁への取り付けは、外部からの静的荷重、衝撃荷重及び両者の繰り返し荷重に対して十分な強度を確保する。

■木造壁の場合:手すりの設置位置に受け材(胴縁)、合板張りなどとして強度を高める。

■コンクリート壁の場合:特に下地は無し(ホールインアンカーを用いて直接固定する)

■防露壁の場合(プラスターボードのGL工法等):手すり設置位置に横桟を取り付ける。

■浴室の場合:ユニットバス等に手すりを設置する場合は先にておく。(将来対応する場合は壁面に補強材を入れておく。(あとからだと簡単には設置できません)

普通の浴室の場合は後からでも設置可能です。

■*プラスターボードの仕上げなどで、壁の表面剛性が低い場合は、受け材や合板などで補強を行う。

 

3.設置高さ:移動のために設ける手すりの設置高さは床面から750ミリを標準とする。(低いようですが、実際には体を支えるにはちょうど良い位置です)

手すりを設置する個所

■玄関の上がり框  ■設置(やむを得ない場合は設置準備)

■廊下       ■設置(やむを得ない場合は設置準備)

■住戸内階段    ■<45度以下の勾配>少なくとも片側に設置

          ■<45度を超える勾配>両側に設置

          ▲推奨:勾配に関わらず両側に設置

■洗面・脱衣室   ■浴室との段差が20ミリを超える場合は出入口に設置

          ■着脱衣用に設置(やむを得ない場合は設置準備)

■浴室       ■浴槽出入りのために設置

          ■できる限り出入口に設置

          ▲推奨:浴槽内での立ち座り、姿勢維持のため設置

■便所       ■設置(やむを得ない場合は設置準備)

■居間・食堂    ■設置準備

■高齢者等の寝室  ■設置準備

■バルコニー    ■住戸内部の床との段差により設置準備

通行幅

●通行幅の確保は、日常的な荷物運搬時の利便性だけでなく、将来的に手すりを設置する場合や車いすを使用する場合に重要になってきます。設計し指針として歩行用補助具及び介助用車いす使用に配慮した幅員の確保が揚げられています。

1.通路部分の幅員

■ 廊下の有効幅員は780ミリ以上とし、部分的に柱などが出ている個所の有効幅員は750ミリ以上とします。

▲推奨:廊下の有効幅員は850ミリ以上とし、部分的に柱などが出ている個所の有効幅員は800ミリ以上とします。

■ 廊下の屈曲部及び廊下から直進できない出入口に接する廊下については、出来る限り介助用車いすの回転が可能な空間を設ける。または改造によって設けることが出来るようにします。

■ *介助用車いすと自立車いすの違いは、介助用車いすは介助者が車いすを操作するもので、本人が操作するためのハンドリムがついていない。また基本的に室内仕様の車いすであるため、通常の車いすに比べ小型です。

2.出入口部分の幅員(建具幅)

■ 出入口の有効幅員は、原則として750ミリ(浴室は650ミリ、やむを得ない場合は600ミリ)以上とします。ただし、玄関及び浴室以外の出入口は、やむを得ない場合は将来の改造で対応します。

  ▲推奨:出入口の開口部の有効幅員は、800ミリ以上とする。

  ■*建具の「有効幅員」とは、建具を開けた時に実際に通過できる幅員をしめす。ただし、建具を操作する時の取手の突出は無視してよい。

仕上げ

●仕上げについては一定の基準を設定することが難しいので、ここでは、明らかに問題がある場合と、効果がある例を示します。

1.床仕上げ

■ 鏡面仕上げなどのような滑りやすい床材としない。特に浴室の床材には注意が必要です。

■ 転倒した場合の衝撃をやわらげるよう、仕上げの材質に配慮する。

■ 階段の踏面は、粗面にするかノンスリップを設ける。

参考屋外の床材

■タイル:濡れた場合滑りやすくなるものがある。

■石材:粗面仕上げ(ジェットバーナー)とし、滑りにくくする。鏡面仕上げとしない。

参考:屋内の床材

■フローリング:表面仕上げ材は滑りにくいものを選択する。ワックス等の選択にも注意しましょう。

■コルクタイル:滑りにくく歩行感が良い。

■プラスチック系タイル床材(ビニル系タイル):耐久性、耐水性に優れた物が多く、水廻りに用いられる。濡れても滑りにくいものを使用する。素足で使用する場合歩行感にも注意しましょう。

■長尺カーペット:毛足の短いものを使用する。(引っかからないように)

防炎性、防汚性にも留意しましょう。

■タイルカーペット:滑りにくさ、歩行感、耐磨耗性に優れています

■プラスチック系シート床材:耐久性、耐水性に優れた物が多く、水廻りに用いられる。濡れても滑りにくいものを使用する。

2.壁仕上げ

■壁の出隅部分にぶつかってけがをしないように出来る限り面取りを行う。

出来ればクッション性のあるものを使用する。

建具

●建具は頻繁に使うものです。重たいものや使い勝手を考慮して建具を選びましょう。また、浴室や便所の建具は、緊急時の救出も考え、外部からの解錠も考慮することが必要です。

1.開閉形式

■ 開き戸:長所:機密性・遮音性が良い。(換気やカーッぺtt短所:手をはさむ危険性がある。取っ手の操作が複雑になりやすい(レバーハンドルがよい)。開閉に大きな空間を必要とする。風に影響される。

■ 引き戸:長所:開閉に必要な空間が小さい。開閉操作に伴う体の動きが少ない。短所:機密性・遮音性が悪い。引き込みの壁が必要(引き込むスペースが無い所では引き戸は出来ません)

■ 折戸:長所:開閉に必要な空間が小さい。開閉操作に伴う体の動きが少ない。短所:開閉操作が複雑になりやすい(たまにスムースに開かなかったりします。)機密性。遮音性が悪い

■引き残し等

引き戸の場合には引き残しを100ミリ程度とし、取手と開口部枠との空きを30ミリ以上とする。掘り込み取っ手場合には、取手と開口枠との空きを10ミリ以上とする。

■ *「引き残し」は、手をかけやすく安全に操作できるように設けます。障子や襖などでは引き残しは必要有ありませんが、フラッシュ戸(一般的な扉、中空の物)などの場合は引き残しを確保すことが望ましい。確保できない場合は、安全性に配慮したり、建具の軽量化や走行性の良いレールの使用などを検討する(あまり走行性が良すぎるレールも音や指をはさむ等の問題はありますが)

▲ 推奨:引き戸や開き戸の場合は引き残しに加え取手側に幅300ミリ以上の袖壁を設ける(手すり設置用)

2.取手、引手の形状

■ 形状:取手は、握りやすく、力を掛けやすい形状のものとする

■ レバー式取手:開き戸の場合には、取手は握り玉方式の物は避け、レバーハンドルとする。また、取手の先端は、衣服■ 等が引っかからないように、建具側に曲がったものを使用する。

■ 掘り込み式取手:引き戸で掘り込み式の引手を用いる場合はなるべく大型のもので、力が掛けやすい形状のものとする。

■* 掘り込み取手の寸法、幅30ミリ、高さ70ミリ、深さ15ミリ以上が望ましい。(既成サイズではあまりありませんが)

3.取手・引手の取り付け高さ等

■床面から取手・引手の中心までの高さは900ミリ±100ミリとする。

4.

■ 便所・浴室の建具の錠は、外から開錠できるものとする。

5.ガラス

■ 出入口のドアにガラスを使用する場合は、桟付の建具として、一枚あたりのガラス面積を小さくします。ただし安全ガラス(強化ガラス<割れても安全なもの>合わせガラス<フィルムをはさんだもの>等)を用いる場合は、この限りではありません。

■*またはガラス以外の安全性の高いアクリル樹脂等を使用しましょう。

▲ 推奨:建具や造り付け家具等に用いられるガラスのうち身体に接触する可能性のある物は安全ガラスとする。

6.玄関扉

■玄関扉が開き戸の場合、風等による急激な開閉を防ぐため、ドアクローザー(ドアチェック)を設置する。

▲玄関扉は親子扉とし、親扉の有効幅員は800ミリ以上とする。

設備

●高齢化とともに、視力や感覚機能が衰えてくることは、しかたのないことです。設備関係の操作のしやすさ、安全性、表示の見易さ、メンテナンスや消耗品の交換等を考慮して設備を選定しましょう。

1.給排水、衛生設備

■ 水栓金具:台所や洗面所、浴室の水栓金具はレバーハンドル式のものを使用する。また、温度調整も容易に行えるものが望ましい。

■ 水栓金具は、できる限り、温度調整が可能で安全制御されたものを使用する。

■「サーモスタット式水栓」:温度設定が容易、給湯温度の変化によって湯温が左右されにくく、安全性が最も高い。

■「シングルレバー式水栓」:レバーにより吐水・止水を及び温度調整が可能。操作性がよい。

■「ミキシング式水栓」:水とお湯の混合割合をハンドルで操作し、湯温調整する。

■「2バルブ式水栓」:お湯と水の吐水量をそれぞれ設定する必要があり、他の方式に比べ湯温調整が簡単に行えない。(高齢者対応としては向かない。)

2.電気設備

■ 照明のメンテナンス

照明器具は、掃除や電球の交換などのメンテナンスが、安全かつ容易にできるものが望ましい。

■ 住戸内照明設備は十分な照度を確保する。

○できるかぎり、JIS照度基準の中間値の2倍程度の照度を確保できるようにする。

■ 視力が低下した場合の適正照度

■ 非居室:玄関200 lx(足元は450lx)、廊下:100 lx、階段100 lx、収納■ (大型の収納■ 、ウォークインクロゼット)70 lx

■ 居室:寝室40 lx、(読書をする場合1000 lx)、居間100 lx、食堂150 lx、(食卓、700 lx

■ 水廻り:台所、150 lx(調理台、700 lx)洗面・脱衣室、200 lx(洗面、化粧、髭剃り等700 lx)洗濯,450 lx、便所、150 lx、浴室、200 lx

■ 外部専有部:玄関・バルコニー、100 lx(バルコニーや外部の庭にも照明の設置または配管等の設置準備をしましょう。)

■ *( )内の個所については、局部照明により照度を確保する。ただし、全般照明を局部照明の1/10以上は確保する。または、将来対応で、照度が確保できるように対応する。

▲ 推奨:照度の調整が可能な照明器具の使用

▲推奨:足元が暗がりにならないよう、補助照明として、足元灯やダウンライトなどを使用する。

●スイッチ・コンセント

■ スイッチ・コンセントは使いやすい高さに設置する。

■ コンセント:床仕上げ面から400ミリ以上(冷蔵庫<通常1850ミリ>、テレビなど日常頻繁に抜き差ししないものは除くが、少なくとも各部屋に一箇所はこの位置に設ける。(ただし設置する平面的な位置によっては、足を引っ掛ける場合もあるので、使い勝手を考慮し高さを決定する。足腰が弱くなった場合のことを考慮しあまりかがまなくても、コンセントが使える位置に設けるということです)

■ スイッチ:床仕上げ面から9001200ミリ(中心)

■ インターホン:床仕上げ面から1250ミリ(中心)

■ できる限り、明かり付スイッチ(蛍スイッチ)やワイドスイッチを使用する。

3.調理設備

○調理器具は点火が容易で火力調整がわかりやすいものとする。

■ ガス調理器具は立ち消え安全装置付のものにする。

■ *消し忘れ防止タイマー付、天ぷら火災防止付、焦げ付き消化機能付きのものもあります。

■ 電気調理器具は衣類等に着火する可能性は無いですが、電源を切っても加熱面は高温余熱があるので注意が必要です。電磁調理器具は通電状態がわかりにくいので使用にあたっては注意を要します。

4.安全設備

▲ 推奨:台所には、自動消化設備または住宅用スプリンクラ−設備を設置する。

▲ *自動消化設備には下方放出型簡易自動消化装置などがあり、一般火災用と台所火災用がある。

▲ *住宅用スプリンクラーは、水道管直結型があり、この型は水道管直結配管のため工事費が安い。

5.通報装置

■ 台所には、ガス漏れ検知器及び火災報知器を設置する。

■ ガス会社によっては、マイコンメーターで対応している場合もある。「 マイコンメーター」とは、ガスの消し忘れや地震に対してセンサーが働き、ガスを遮断する仕組みを持つもの。

■ 便所・浴室には非常の際に通報できる通報装置を操作しやすい位置にもうける。(現在ではリモコンにママコールが設置されているものが多い。又インターホン親機や住宅情報盤に組み込みも可能。通報装置には配線不要なタイプもある。)

▲推奨:高齢者などの寝室には、通報装置を設置する

温熱環境

●住宅内の急激な温度変化に対応する体温調節は、若いときは容易に行えますが、歳をとると難しくなります。急激な温度変化は脳卒中の原因にもなり(特に冬場)各居室の温度差を無くし、断熱換気に配慮するとともに、年間を通じて適切 な温度が維持できるように冷暖房設備を用いることができる構造としましょう。

●温熱環境の基本

■ 住宅内では、部屋による温度差が生じることは好ましくないので、暖房システムは部屋単位ではなく、全室暖房が望ましい。

■ 室内は年間を通じて適正な温度を24時間維持できるようにする。

■ 建物の外周部分を断熱構造とし。温度分布均一化と運転コストの低減をはかる。

■ *結露の問題からも上記対策は重要です。

● 暖房

■ 生活空間の中で長い時間を過ごす居間・食堂や高齢者などの寝室、薄着になる洗面所や脱衣室、便所には暖房設備の設置準備を行う。

■ *燃焼により室内の空気を汚染する可能性のある暖房器具の使用は避ける。

▲推奨:地域の気候に応じて、浴室には暖房設備を設置する。

● 冷房

■ 居間・食堂及び高齢者の寝室には、地域の気候に応じて冷房器具の設置準備を行う。

■ *「設置準備」とは対象となる機器に必要な配線や配管(インサート、コンセント等)を行い、取り付け下地(胴縁補強、インサート等)及び設置空間を確保することをいう。

■*空調機器設置位置は就寝中に温風や冷風が直接当たらないように配慮する。

収納

●収納は量的に十分な空間を確保するだけでなく、使い勝手を考慮し、頻繁に使用するものは取り出しやすい位置に配置したり、無理の無い姿勢で仕様できるように、収納の高さ、奥行き、建具の開閉方式に配慮しましょう。

■*実際に生活が始まると生活用品を十分に収納できず、動線上の床にものを置いてつまづきの原因になる場合があるので、収納量や収納位置にも配慮が必要です。

■*建具は開閉が容易に行えるよう開閉形式、取手の形状などに配慮するほか、パイプやフックも活用する。又奥行きが深すぎると、収納が前後に重なり、出し入れや収納物の確認に不便なので、量と大きさに即した寸法とする

▲推奨:台所の収納には、収納高さを変えられえる、電動式の収納棚もある。

 

 

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最終更新日 : 2001/05/04