神奈川県横浜の翻訳会社 D&Hセンター ワンポイント英会話


ワンポイントレッスン

Lesson1(主語と述語)  Lesson2 (目的語と補語) Lesson3(5文型1) Lesson4(5文型2)  Lesson5(5文型3)
Lesson6(使役動詞のまとめ)  Lesson7(句と節) Lesson8(形容詞節) Lesson9(形容詞節) Lesson10(名詞節を導く関係代名詞)
Lesson11(名詞節を導く
           関係代名詞
)
その2
       

 

 




主語と述語


場面:

電車に乗っていて、小さなブーケ(bouquet)を抱えている外国人(たぶんアメリカ人)がいました。何か話しかけるきっかけを見つけましょう。

会話例:

 

「そのお花は良い匂いがしますね」
    "The flowers smell good, don't they?"

文の構造:

 

この文の主語はもちろんThe flowers ですが、動詞は? そう、smellですね。smell は「匂いがする」という動詞です。それではその後ろにあるgoodは何でしょう。このgood は形容詞と呼ばれ、人や物の性質などをあらわします。花の場合、goodの代わりにsweet も使えます。sweetには甘いという意味がありますね。

 



 人間の5感すべてが、同じ構造の文で表わせます。

 視覚=look お若く見えますね。
  You look young.
 聴覚=sound お話は真実味がありますね。
  Your story sounds real.
 嗅覚=smell 彼の足はひどく臭いよ。
  His feet smell terrible.
 味覚=taste あの食堂の日本料理はぜったいおいしいと思いますよ。
   Japanese dishes in that restaurant surely taste good.
 触覚=feel この生地はビロードのようですね。
  This cloth feels velvety.

ここに挙げた文はすべてS(主語)V(動詞)C(補語)という構造になっています。
この文の構造については、次回に詳しくお話します。

目的語と補語



場面:

 

初めて独りでハワイ(Hawaii)に行くことになりました。すると現地の税関(customhouse)でこんなことを聞かれました。さて、どう答えたらいいのでしょう。

会話例:

 

"What do you do?"

文の構造:

 

 

文字通りに日本語訳すれば「あなたは何をしますか?」ということになります。
主語がyou、動詞がdo、文頭のwhat目的語と呼ばれます。でもそれが分かったとしても、答えられませんね。じつは相手が聞きたがっているのはあなたの職業なのです。だから会社員なら
"I'm an office worker."
と答えておけばいいのです。この文では主語がI、動詞がam、そしてan office worker補語と呼ばれます。





 S(主語)V(動詞)C(補語)という構造の文では、SCという関係が成り立ちます。
つまり(私)= an office worker(会社員)というわけです。
それに対して、I do teaching.(私は教師をしています)という答え方をした場合は、SVO(目的語)という構造になり、I(私)= teaching(教えること)という関係は成り立ちません。
補語()を使って同じ意味を表わしたければ I am a teacher.とすればいいのです。
今回の課題であった"What do you do?"では、本来目的語であるwhatが文頭に飛び出して疑問文を作っています。
What do you want?(あなたは何がほしいのですか)とかWhat do you like?(あなたは何が好きなのですか)などもみんな同じ構造です。

 


次回は文型についてもっと詳しく考えてみましょう。


5文型(1)



場面:

 

顔見知りになったアメリカ人に声を掛けられました。あるときは(A)のように、またあるときは(B)のように。でも2つは同じ意味なのでしょうか、それとも…?

会話例:

 

(A)"What are you doing?"  (B)"How are you doing?"

文の構造:

 

 

(A)は前回勉強した通り、whatが目的語になっているSVOの変形OSVですね。
ただ今回は、進行形といわれるbe動詞+〜ingになっています。直訳は「あなたは何をしていますか?」ですが、実際は「何やってるんだ、しっかりしろよ!」という意味でよく使われます。
それに対して(B)はhowが副詞と呼ばれる修飾語で、その後にSVの変形VSがあると考えてください。直訳は「あなたはどのようにしていますか?」ですが、本当は「どう、元気?」というあいさつなのです。これに対しては

"Fine, thanks."(元気です)とか"So-so."(あんまり)
と答えておけばいいのです。





 文型についてはいろいろな考え方があるのですが、一般に学校では5文型を教えています。
つまり1.(主語)(動詞)2.SVC(補語)3.SVO(目的語)4.SVOO 5.SVOCの5つです。
懐かしいですか?誰ですか「そんなのやったっけ?」なんて言っているのは。だいじょうぶ、いまならもっとはっきり理解できるはずです。
SVCの場合、と考えればよかったですね。I am a girl.I=a girlです。それに対してI love you.SVOです。I=youとは言えないからです。
ここまでは復習です。今回はひとつ新しいことを覚えましょう。SVOの文は、を主語にして受身の文が作れます。I love you.You are loved by me.(あなたは私に愛されています)というふうに変形させることができるのです。
He bullied me.(彼は私をいじめた)はI was bullied by him.(私は彼にいじめられた)という具合です。ここでひとつの原則です。

目的語()だけが受身の文の主語になれる!



次回はさらに5文型の理解を深めましょう。



5文型(2)


場面:

 

海外旅行をしているときにパスポートを盗まれてしまいました。とにかく誰かに助けてもらわなければなりません。「私はパスポートを盗まれました」と伝えたいのですが、次の表現でいいでしょうか?

会話例:

 

"I was stolen my passport."???

文の構造:

 

 

これでも言いたいことは伝わるでしょうが、こういう英語をbroken Englishというのです。
前回の原則を思い出してみましょう。そう、目的語(O)だけが受身の文の主語になれるでしたね。それを逆に言うと受身の文の主語はすべてもとは目的語だったということになります。
I was stolen (by someone)は(someonestole meと言っているのと同じことになるのです。
「私が盗まれてしまった」ではおかしいですね。正しい表現はこうです。

    "I had my passport stolen."または"My passport was stolen."





 SVCの説明はこれまで何度か繰り返しました。は補語と呼んできましたが、正確には主格補語といいます。
の関係を考え、主語に関わる補語なので主格補語なのだと理解してください。
それに対して第5文型SVOCは、目的格補語と呼びます。つまりこの補語は(主語)とは無関係で、(目的語)と関係するからです。
ちょっと複雑になってきましたが、がんばってくださいね。
SVOCは目的格補語と呼ばれるのですが、主格補語()の場合とは違い、と考えるのではなく、の間には主語述語の関係が成り立つと理解してほしいのです。
上でみたI had my passport stolen.では、Ihadmy passportstolenです。だからの間には主語述語の関係(つまり「私のパスポート」が「盗まれちゃった」)が成立していると言えますね。
この構文が使えるようになると、表現の幅が大きく広がります。
「私は××(チョメチョメ)を××されちゃった」とか「私は××(チョメチョメ)を××してもらっちゃった」あるいは「私は××(チョメチョメ)を××させちゃった」というのがこれですべて言えます。誰ですか、Hなことを考えているのは。

 

それでは宿題です。「私はこの写真を(ひとに)撮ってもらった」を英語で言ってください。「撮る」はtakeです。






5文型(3)


場面:

 

海外旅行先で知り合った現地のひとに、日本から持ってきた写真を見てもらいました。「これが富士山です」"This is Mt.(mount) Fuji."と言ったところ「ここに写っているのはあなたですか?」"Is this you in the picture?"と聞かれたので、「はい、この写真は友達に撮ってもらったんです」と言いたいのです。これが前回の宿題でした。

 

会話例:

 

"I had this picture taken by my friend."(問題では「友達に」はありませんから、〜taken.までで正解です)

 

文の構造:

 

Ihadthis picturetakenです。の間には主語述語の関係(つまり「この写真」は「撮られた」)が成立していると言えますね。この文を後ろから訳していくと「私の友達によって撮られたこの写真を私は持っていた」ということになりますが、もちろんこれでは意味がわかりません。このhaveは特別な使い方をされる動詞で、「使役動詞」と呼ばれます。

 





使役動詞にはhaveのほかにmakeletgetがあります。いま使役動詞を仮に〈使V〉と表示すると、「〈使VOC」という構造になります。そしてOCの間には主語述語の関係が成立する、とここまでは前回の復習ですね。それでは1歩進んで、「私は彼に私の写真を撮ってもらった」をI had himと書き始めたら最後のCはどうしたらいいでしょうか。OCの間には主語述語の関係があるのですから、I had him take my picture.となります。前回のI had this picture taken.の場合はthis picturetakeされたので、受動(受身)的だと考え過去分詞を使いました。今回は彼がmy picturetakeするので能動的(受動の反対)だと考えtakeという原形不定詞と呼ばれる形を使います。have以外の使役動詞のうち、makeletも同じ考え方をとりますが、getだけは原形不定詞ではなく、to不定詞になります。それでは今回の宿題です。「私はこのカメラを修理してほしい」をgetを使って言ってください。「修理する」はfixです。


 

 

第6回 使役動詞のまと

 

場面:

 

海外旅行中に自慢のカメラが故障してしまいました。とりあえずホテルのフロントで「私のカメラが壊れてしまったのです。
修理してもらいたいのですが」と言ってみましょう。どこか修理できる店を紹介してもらえるかも知れません。これをgetを使って表現するのが前回の宿題でしたね。

会話例:

 

"My camera has broken. I would like to get this camera fixed."または"My camera has broken. I would like to get someone to fix this camera."

文の構造:

 

 

構造は前回と同じです。最初の例ではI(would like to )getthis camerafixedです。とCの間には主語述語の関係(つまり「このカメラ」は「修理される」)が成立していると言えますね。そして次の例ではsomeoneto fixです。やはりの間には主語述語の関係(つまり「誰か」が「このカメラを修理する」)が成立しているのです。注意してほしいのは、の間に受身の関係がある場合(される)は使役動詞getを使う場合でもtoは必要ないのに対して、の間に能動の関係が出来る場合(する)は、get O to doto不定詞が使われるということです。

 

 使役動詞にはhavemakeletgetがありましたね。この中でmakeには人に強制するような雰囲気が感じられます。例えばI will make him go there.と言えば、たとえ彼が嫌がっていようと「そこへ行かせるぞ」という響きがあるのです。それに対してletは許可を表わしますからI will let him go there.と言えば、彼はそこに行きたがっているので「行かせてあげよう」ということになるのです。 そしてhaveは3つの訳し方が出来ると考えて下さい。つまりmakeと同様に「〜させる」という訳し方と、もう少し軟らかく「〜してもらう」という訳し方と、最後に「〜される」という訳し方です。この「〜される」という訳しかたは、被害を表わしていることに注意しましょう。第4回の「パスポートを盗まれた」を復習してみて下さい。 それから今回の宿題になっていたgetですが、これはhaveとほぼ同じ意味で使われると考えていいでしょう。違うのはの間に能動の関係が成立する時はto不定詞になるということでしたね。

 

使役動詞はこれくらいにして、次回はまた新しい項目を勉強します

 

第7回 句と節

 

場面:

 

  1. New Yorkにいるアメリカ人の友人が、急に出張で日本に来ることになりました。苦手な電話で何とかそれだけを聞きとって「そのとき私の家に寄ってくれますか」と聞きたいのです。Is there any chance に続けて言ってみましょう。

会話例:

 

"Is there any chance of your calling at my home then?"または"Is there any chance that you can visit my home then?"

文の構造:

 

 

There構文は基本的にSVという第1文型です。第1例では、そのあとにchance(可能性)の中味を表わすof calling on me then(そのときあなたが私を訪問するという)が続きます。このof以下を句と呼びます。第2例ではthatという接続詞が使われていてyou can visit my home then(そのときあなたが私の家を訪問することができるという)が続きます。このthat以下を節と呼びます。 句と節はどこが違うのでしょうか? そうです。句にはSVがなく、節にはそれがあります。第2例のyouScan visitVですね。

 

 句も節も@名詞の働きをするもの、A形容詞の働きをするもの、B副詞の働きをするものの三つに分けることができます。そしてそのそれぞれを名詞句、名詞節、形容詞句、形容詞節、副詞句、副詞節と呼びます。 少し例を挙げてみましょう。 I will tell you what to do.(何をすればいいか教えましょう)名詞句はwhat to do I will tell you what you should do.(あなたが何をするべきかを教えましょう)名詞節はwhat you should do He is a man of great ability.(彼は非常に有能なひとだ)形容詞句はof great ability He is a man who has great ability.(彼はすばらしい能力を持っているひとだ)形容詞節はwho has great ability. She couldn't come because of a heavy rain.(彼女は大雨のために来られなかった)副詞句はbecause of a heavy rain She couldn't come because it rained heavily.(彼女は雨が激しく降っていたので来られなかった)副詞節はbecause it rained heavily ということです。

 

第8回 形容詞節

 

場面:

 

肉屋の店頭で(at the butcher's shop)先日買ったステーキ用の肉はちょっと固かったわよ、とクレームをつけてみましょう。

会話例:

 

"I'm afraid the steaks that I bought the other day were not very tender."

文の構造:

 

 

句と節の違いは前回勉強しましたね。句はSVの構造を持たないもの、節はSVの構造を持つものでした。この会話例ではI'm afraid・・・という部分とthat I boughtという部分が節ということになります。IS(a)mV、またISboughtVですね。さて、節にはいわば主人の役割をする主節と家来の役割をする従(属)節があります。見分け方は簡単です。「主人は帽子をかぶらない」と覚えてください。つまり主節の前には接続詞も関係代名詞も原則として置かれることはありません。この場合、I'm afraid は主節、that I boughtは従節ということです。そして「先日(the other day)買ったステーキ用の肉はあまり柔らかく(tender)なかったわ」と言っているのですから、「先日買った」は「ステーキ用の肉」に掛かっています。「ステーキ用の肉」は名詞ですから、その名詞を修飾している「先日買った」は形容詞の働きをする節、つまり形容詞節ということになるのです。

 

 

 このI'm afraid the steaks that I bought the other day were not very tender.という文で使われているthatは関係代名詞と呼ばれるもので、接続詞と代名詞のふたつの役割を兼ねています。じつはこの文は(I'm afraid) the steaks were not very tenderという文とI bought the steaks the other dayという文に分けることが出来るのです。そしてあとの文中のthe steaksthatという関係代名詞に置き換えて前の文とつなぎ、ひとつの文にしたものです。こういう関係代名詞で導かれた節を形容詞節と呼んでいます。
 もう少し簡単な文で見てみましょう。This is the pen.という文とI bought the pen at the department store.という文をつなげるとします。この二文で共通しているのはthe penですね。だからあとの文のthe penthat という関係代名詞に置き換え、I bought that at the department store.としたら、このthatthe penを指しているのだということがはっきりわかるようにthe penのすぐ後ろに置くのです。つまりThis is the pen that I bought at the department store.(これは私がそのデパートで買ったペンです)という文が完成します。

 

 

次回はこの関係代名詞についてもっと勉強しましょう。

 

第9回 形容詞節(2)

 

場面:

 

友人とのおしゃべり(chat)のなかで、自分の仕入れた情報を伝え合うのはいつも楽しいものです。「安い輸入品の店を知っているわ」と言ってみましょう。

会話例:

 

"I know a shop that has inexpensive imports."

文の構造:

 

 

前回勉強したように、この文はI know a shop.The shop has inexpensive imports.を合わせてひとつにしたものですね。この関係代名詞のthatは主語の役割をしているので「主格」と呼ばれ、thatの直前にあるa shop は関係代名詞の前に置かれるので「先行詞」と呼ばれます。先行詞が人の場合は、who, whose, whomという関係代名詞が使われます。たとえば「あの人なのよ、私のことをばかにしたのは!」と言いたければHe is the man who made a fool of me! と言えばいいのです。また「ほら、あれが好子の元カレよ!」はLook! He is the man whom Yoshiko loved before.です。ここでwhomになるのは、後ろの文がもともとYoshiko loved him before.だったからです。同様にして「彼女はプロのモデルなんだって。いいプロポーションだね」はI hear she is a professional fashion model, whose figure is so nice.となります。後半の文はHer figure(彼女のスタイル)is so nice.で、herは「彼女の」という所有格なのでwhoseを使うことになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先行詞が人の場合にはwho, whose, whomが使われましたが、先行詞が物や動物の場合は主格ならwhichまたはthat、所有格なら whoseまたはof which、そして目的格なら whichまたはthatが 使われます。「あの赤い屋根の家がボクの家だよ」は@That house whose roof is red is mine.またはAThat house the roof of which is red is mine.というふうに表現することが出来るのです。これもそれぞれ2つの文に分解してみましょう。@はThat house is mine. Its(The house's) roof is red.です。AはThat house is mine.The roof of the house is red.ということです。  関係代名詞のthatは先行詞が人でも物でも動物でも使うことができます。だから人と動物が一緒になって先行詞を形成している場合に便利です。「私は先日交通事故で亡くなったあの男の人とその愛犬は昔からよく知っていたのです」はI had known well for long the man and his dog that were killed in the traffic accident the other day. というふうに表現できます。

 

 

さて次回は形容詞節を導かない関係代名詞についてお話しましょう。

 

第10回 名詞節を導く関係代名詞

 

場面:

 

外国からやって来た友人を案内していて、自分の住んでいる街が以前とはすっかり様子が変わってしまったことを伝えたいときの表現です。

会話例:

 

"This town is not what it was ten years ago, when you came here last."

文の構造:

 

 

「この街は10年前にいらしたときとはすっかり様子が変わってしまいましたわ」というこの文はThis town is not 〜という部分とit was 〜 ten years agoという部分とそしてwhen以下の3つに分けられますが、いまはwhen以下はとりあえず除外して考えます。前の2つの部分をつなぐの箇所に使われているのが、whatという関係代名詞です。もしwhatを使わなければThis is not the town that it was ten years ago.ということになります。これは、そうthat以下が前回勉強した形容詞節になっています。そしてこの形容詞節が修飾しているthe townという名詞は先行詞と呼ばれるものでしたね。名詞を修飾するので「形容詞節」という名がつけられているのです。しかし、先行詞the townと関係代名詞thatをひとつにしてwhatにすると「街」という意味は消え、「〜というもの」という名詞の働きをする節が導かれます。だから「私がずっと前からほしかったのはこれなの!お願い、買ってよ」はThis is just what I've long wanted! Please buy it for me.と言えばいいのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先行詞をなかに含んでいる関係代名詞whatが導くのは形容詞節ではありません。なぜならwhowhichthatの場合のように、関係詞節が先行詞である名詞を修飾することが出来ないからです。この場合whatは先行詞の役割も兼ねていて文全体のなかでは名詞の働きをするので名詞節と呼ばれるのです。またwhatは人格や人柄を表わすような使い方も出来ます。She is not what she was.は「彼女は昔とはすっかり変わってしまったわね」という意味になります。SheSis (not)Vwhat she wasの部分が全体としてCです。I am a girl.などと同じようにSVCの第2文型になっていますね。このwhatを2つに分解するとShe is not the woman that she was.となり、文型は変わりませんが、that she wasthe womanという先行詞と呼ばれる名詞を修飾している形容詞節だということになります。名詞節と形容詞節の違いがお分かりになりましたか。

 

 

次回はwhat以外にも名詞節を導く関係代名詞があるというお話をしましょう。

 

第11回 名詞節を導く関係代名詞 その2

 

場面:

 

子供が自宅に友達を呼んで開く誕生日パーティーのことが、近所のお母さんがたの間で話題になりました。アメリカ人の若いお母さんが「だれを呼んだらいいのかししら(Who should I invite?)」とつぶやいたので、「エミリーちゃんが呼びたいと思うお友達を呼べばいいんじゃない」とアドヴァイスしてあげたいのです。

会話例:

 

“You can invite whomever Emily wants to.”

文の構造:

 

 

whomeverというのは、前回出てきたwhat と同じように先行詞をなかに含んでいる関係代名詞です。ですから分解するとYou can invite anyone.Emily wants to (invite) him/her.という2文にすることができます。そしてそれをそのままつなげるとYou can invite anyone whom Emily wants to (invite).になるのです。ということはwhomeveranyone whomととらえることができますね。このふたつの文を並べてみましょう。
@ You can invite anyone whom Emily wants to (invite).
A You can invite whomever Emily wants to (invite).

違いはお分かりですね。@ではwhom 以下がanyoneという先行詞を修飾する形容詞節になっているのに対して、Aではwhomever以下はinviteという他動詞の目的語になっている名詞節になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  先行詞をなかに含んでいる関係代名詞whomever はとくに複合関係代名詞と呼ばれます。複合関係代名詞はwhomeverのほかにもwhoeverwhicheverwhateverなどがありますが、いずれも名詞節を導くことができます。先行詞と分離させてwhomeveranyone whomwhoeveranyone whowhicheveranything whichと考えると分かりやすいかも知れません。ただしwhateverだけはwhat単独でも名詞節を導くことができるので、単にwhatの強調された形、つまりwhatが「〜のもの」であるのに対し、whateverは「〜のものすべて」にあたると考えたらいいでしょう。You can take what you want.は「お好きなものをお取りなさい」ですがYou can take whatever you want.なら「お好きなものをどれでもどうぞ」となるのです。
 この複合関係代名詞には、名詞節を導くという働きだけではなく、さらに譲歩の副詞節を導くという働きもあります。たとえばWhatever you tell me to do, I'll do that.は「たとえどんなことを命じられても、わたしはやります」ということになります。「たとえ〜でも」と訳すのが譲歩の副詞節なのです。意味はほぼ同じでもつぎのwhatever以下は副詞節ではありません。

 

 

I'll do whatever you tell me to do.この文の構造は次回にお話しましょう。

 

 

 


Lesson1(主語と述語)  Lesson2 (目的語と補語) Lesson3(5文型1) Lesson4(5文型2)  Lesson5(5文型3)
Lesson6(使役動詞のまとめ)  Lesson7(句と節) Lesson8(形容詞節) Lesson9(形容詞節) Lesson10(名詞節を導く関係代名詞)
Lesson11(名詞節を導く
           関係代名詞
)
その2
       

 




神奈川県横浜の翻訳会社 D&Hセンター ワンポイント英会話