CLIFFORDの機能紹介

このページでは自分の使用しているセキュリティー装置「CLIFFORD」（クリフォード）の紹介をしたいと思います。
CLIFFORDは「世界No1のブランドであり、アメリカの盗難事情を徹底的に研究しうまれた、
盗難率ゼロの実績を誇る世界最高水準のカーセキュリティーシステム」が宣伝文句で
「自走による盗難率はゼロ」だそうです。（本当かどうかは知りません。）
確かにCLIFFORD装着車が自走で盗まれたという話は聞いたことがありませんし、
警戒中の自分のNSXを、正規の解除方法以外の方法で動かすことは・・・自分でも出来そうにありません。

またCLIFFORDをはじめ、多くのセキュリティー装置には「コンビニエンス機能」という
セキュリティー以外の便利な機能を持ち合わせています。
このページではCLIFFORDの優れている点と、コンビニエンス機能を
自分の知っている範囲ですが紹介したいと思います。
CLIFFORDの取り付けを検討している方は参考にして下さい。

CLIFFORDの特徴

アンチコードグラビング２（ＡＣＧ２）

　最近の優秀な？窃盗犯はオートロックを解除する周波数をランダムに送信する装置や、リモコンから送信されるコードを読み取り、複製する装置を用いてオーナーのような顔をして、堂々と車を持ち運んで行ってしまうそうです。クリフォードの「ACG2」は複雑なデジタル信号処理と共に、リモコンを使用するたびに１兆通りのデジタルコードをランダムに送信するので、同じコードを２度送信する事は確率的に低く、コントロールユニットも同じコードは２度と受信する事は有りません。

　

クリフネットウィザードPCインターフェース

　セキュリティー装置本体とWindowsPCを接続し、各種設定をパソコン上で行う事が出来ます。例えばリモコン操作のカスタマイズ。通常セキュリティーの作動・解除をデフォルトで「A」というボタンで操作するとします。それを「B」や「C」に変更したり、複数のボタンで操作したりとオリジナルのリモコンが出来ます。でもそんなことする人はまずいないと思いますが・・・(^^ゞ　オプションを追加したときに、リモコンのどのボタンを使用するかの設定やバッテリー交換時に使用したりするようです。ショップが主に使用します。

　

ワイヤレスイモビライザー

　クリフォードはオプションで「ワイヤレスイモビライザー」を追加することが出来ます。ある場所に取り付けられたワイヤレスイモビライザーはセキュリティー本体と無線で交信しているので、キーシリンダーからのハーネスをたどってワイヤレスイモビライザーを見つけ出す事は出来ません。たとえセキュリティー装置を見つけ出し、取り外してもワイヤレスイモビライザーが作動し、エンジンをスタートさせることが出来ません。自分のNSXでイグニッションスイッチを交換した際、セキュリティー装置を外しましたが、ワイヤレスイモビライザーが作動しエンジンが掛からず、ディーラーでこれを探し出し解除するのに苦労したようです。

　

バレイスイッチ

　クリフォードに限らず、セキュリティー装置には「バレイスイッチ」と呼ばれるセキュリティーを強制解除するスイッチが有ります。多くのセキュリティー装置は単純なON、OFFスイッチですが（正確には、だそうですが・・・）クリフォードのバレイスイッチは登録された暗証番号を入力すると同時に、ある操作をしないと解除出来ません。なので「バレイスイッチによりセキュリティーを解除された・・・」と言うような状況は発生しにくいと思います。

　

ブラックジャック４（アンチカージャック機能）

　クリフォード最大の特徴と言っても良いのが「ブラックジャック４」。乗り逃げ防止機能です。万が一、カージャックに遭遇したら、すぐに車から降りれば良いだけです。イグニッションON又はドアの開閉後、セキュリティー装置が暗証番号の入力を求めてきます。何もせず一定時間が経過すると、右左折など減速した際にエンジンを強制停止させ、ハザード又はスモールライトを点滅。更にサイレンが激しく鳴ると共に、エンジンを再始動させません。窃盗犯がコードを入力しようとしても、３回間違ったコードを入力すると、その後短時間全てのコード入力を無視するので、４回目に正しいコードを入力しても、サイレンを止める事は出来ませんし、もちろんエンジンを始動する事も出来ません。

CLIFFORDのコンビニエンス機能

キーレスエントリー

　セキュリティーの作動・解除に連動してドアロックをON、OFF出来ます。非常に便利です！冬場、洗車した翌朝、キーシリンダーや中のリンクが凍結し、ドアが開かない事が何度か有ったので、この心配も無くなりそうですし、なによりキーシリンダー周辺に傷がつかないのがいいです。

トランクオープナ

　リモコンでトランクを開ける事が出来ます。NSXは純正でソレノイドによる電磁式オープナーがついているので、簡単に取付けられるはずです。セキュリティー警戒中とエンジンが始動しているとリモコンでの操作は出来ませんが、自分は使用頻度の多い機能です。

リモートコントロール・ヘッドライト

　リモコンでヘッドライトの点灯、消灯操作が行えます。暗い場所で足元を照らしたり、自車の位置を確認するのに便利です。また、車の周囲をうろついている不審者へ、こちらの姿を見せずに警告する事が出来そうです。現在この機能は使用できませんが、今後セキュリティーのバージョンアップの際、使用できるようにしたいと思っています。

リモートエンジンスターター

　クリフォードにはリモコンエンジンスターターの機能も有ります。リモコンの電波の到達距離が短いので、車が見える範囲でしか使用出来ませんが、自宅駐車場に車を停めている方には便利な機能ではないでしょうか？ＡＴ、ＭＴ両方に取付け可能です。

ターボタイマー機能

　アーム後、設定された時間アイドリングを継続する機能も有ります。セキュリティー装着車への装着が難しかった「エンジンスターター」と「ターボタイマー」の機能が純正オプションとして追加出来るので、セキュリティーとの相性も問題無しです。

防水型リモコン

　クリフォード上位機種に付属するリモコンは２つ。１つは各センサーの感度調節も出来るマスターリモコン。もう１つは普段使用するサブリモコンです。２つともカーボン調のデザインで見た目もいい感じ。特にサブリモコンは防水タイプなので、濡れた手で操作しても問題なし。上記説明した機能もこのサブリモコン１つで、操作可能です。

ウィンドウ・クロージャー

　リモコンからアームした際に、窓が自動的に閉まる機能。アーム中でもリモコンで換気のため窓を少し開けることも可能。

オートセキュリティー

　車のドアが閉まってから一定時間後、自動的にドアロックしアームする機能。

　

CLIFFORDを使用してみて

　クリフォードを取り付けたのは、２００１年。当時は国内メーカーのセキュリティー装置は誤作動が多いという評価が多い中、クリフォードは作動が安定しており、誤作動が少ないセキュリティーとして高い評価を得ていました。そういった評価を参考に取り付けたクリフォードですが評判通り、安定した作動を続けています。今までの誤作動は１回。しかし、これは車両側の問題により発生した誤作動でした。つまり装置やセンサー類が原因による誤作動は、一度もありません。

　しかし誤作動を防ぐには、気を付けなければならないことが２つあると自分では思っています。まず一つ目はセンサー類の感度の問題。敏感だと誤作動の原因になりますし、鈍感だとイザという時に適切に作動しないなど、感度をどの程度にするのかが非常に重要です。普段一番駐車時間が長い場所、多分自宅や月極駐車場だと思いますが、これら駐車場での人通り、近くを車が通るかなどを考慮し、駐車環境にセンサー類の感度を合わせることが重要だと思います。
　二つ目は、センサー類の取り付け位置。使用して感じることはクリフォードセキュリティー装置のセンサーの感度の良さです。取り付けに関しては、取り付けたショップの経験や技術によるところが大きいのですが、センサーの取り付け位置、場所、取り付け方法で感度が大きく変化します。いい加減な取り付けをしていると、敏感になったり鈍感になったりと、センサーの作動が不安定になります。ですのでセキュリティー装置を取り付けるショップの技術や経験、そしてアフターケアーも確り面倒を見てもらえるショップを見極める必要を感じます。そして、最新のイモビライザー装着車に対応できるか。新しい技術を理解し、対応出来るか。このことも今後重要になると思います。

　クリフォードは安定した作動と、高精度のセンサーで誤作動の少ない高性能なセキュリティーです。しかしこの性能を生かすも、殺すも適切な感度設定と、確りした取り付けが必要です。これらの問題を解決すれば、安心して使用できるセキュリティー装置なので、購入、取り付けを考えている方は参考にして下さい。