ブレーキパット交換

HID取付けネタ以来、ようやく2つ目の社外品取付けネタです。いやー長かったです。(笑)
今回はブレーキパットを交換してみました。NSXに乗っていて気になる点の一つがブレーキ。
なので今回は、この点を改善してみます。

●ブレーキの効きが良くない・・・ような気がする●

 NSXを購入してもうすぐ3年が経ちますが、購入直後から少し不満に思っていたのがブレーキの効き具合でした。減速は確りしますが完全に停止させたい場合、最後の最後。ギヤが2速まで落ちてからの減速が弱く感じます。特に急ブレーキ時の減速は最悪・・・。また信号待ちの際には意識してペダルを踏んでいないと、ずるずる動き出してします。減速時の自分の踏み込み力の弱さも有りますが、AT故に完全に動力を遮断することが出来ず、エンジンの出力を殺しながら、減速させなければならないので「NSXはこんなものかな?」とずっと思っていました。しかしこのような状態では緊急時に怖い。NSXのブレーキ性能を100%発揮させることなど、自分のような素人には到底無理。弱い踏み込み力でも強く減速させたい・・・。このような思いから今回、単純ですがブレーキの効きを良くしたく考えてみました。


●出来ればNA2化が理想ですが・・・●

 ネット上でいろんなオーナーさんのHPを拝見すると、パッドを交換していたり、NA2のブレーキを移植したりと色々方法があるようですが、それぞれのメリット、デメリットが良く分かりません。ここは経験者に相談するのが一番!とばかりに、KSPエンジニアリングのTYIZさんに相談をお願いしました。色々お話を聞くとNA2のブレーキが欲しくなってくる(笑)。でもその為には大きな問題が・・・。前後ともNA2ブレーキにすると、フロントに純正15インチホイールが履けなくなります。現在、純正15インチにスタッドレスを履かせているため、NA2化はこの問題をクリアーしなければなりません。予算的にブレーキとタイヤ、ホイール全て交換は無理なので、NA2化の目論みはこの時点で崩れ去ります(涙)。リヤのみNA2化という手も有りましたが、大きなデメリットは無いもののペダルタッチにフカフカ感が出るようなので、フィーリングを悪くしてまでNA2化するのもどうかな?と思い今回はブレーキパットの交換で改善効果を期待することにしました。

 

 後日、改めてKSPさんにお邪魔して作業を行って頂きました。今回の作業はパット交換と、ブレーキフルードの交換。ペダルを踏んだときに多少のフワフワ感が有ったのでTYIZさんのアドバイスも有り、フルードも交換する事にしました。  それにしても、スタッドレスを履いた車でチューニングショップに行くのはチョット恥ずかしい(笑)。前日に雪が降ったので交換出来ませんでしたが、この翌日さらに大雪に見舞われたので、結果的に交換しないで良かったです。
 で今回取付けるブレーキパットはこちら。合併?で正式な社名が良く分かりませんが、デルファイ・ロッキードのタイプ「ZR」です。かなり食いつきが良く、ブレーキ容量の小さい車に相性が良い様なので、今回はこのZRを使用してみることにしました。グレードポジションはストリート向きではないようですが、ローター適正温度50℃〜850℃と広範囲をカバーしているので、ストリートからチョットしたミニサーキットまでオールラウンドに使えそうです。ちなみにフロントパットはシビック等何車種かと共通なんですね。初めて知りました。リヤはNSXオンリーでした。 購入したブレーキパッドの規格は

フロント 「ZR-H120」  リヤ 「ZR-H126」  
です。
 左リヤブレーキ交換後の写真です。キャリパーの奥に見える「DELPHI LOCKHEED」の文字が自己満足の世界へいざなってくれます。ローターは比較的綺麗で、特に交換する必要も無かったので良かったです。

●気になるフィーリング●

 ですが、食いつきが良いのが良く分かります。雨上がり、ブレーキディスクに錆が出始めた時に走らせた一発目の食いつき感・・・と言うかドラムブレーキのようなサーボ作用が働いているような感覚と言いますか・・・。一番良いのが純正パットの様にジワジワ効き始めるのではなく、カツン!と言う初期制動が働くので、効きはじめが分かりやすい。軽く踏めば軽く、強く踏めば強く減速し、踏み力に応じて制動力がコントロールできますが、踏み込み力と制動力の立ち上がりが、踏み始めは比例していますがある場所からググっと強くなります。でもコントロールし難い感じではないと思います。泣きに関しては渋滞などでクリープで走らせブレーキで停止させるような状況や、車庫入れでバックで走らせたり、極低速時に「キーキー音」が出ますが、自分は気になりません。純正パットとは比にならない程の制動力が得られました。

 問題点としては、NA1に社外パットを使用した際よく言われることですが、ブレーキバランスが今まで以上にフロントに感じるようになった点。抜けてヘタヘタになったダンパーの影響もありノーズダイブも大きくなり、殆どFRのようなブレーキフィーリングです。自分と同じようにストリートオンリーな方には問題ないと思いますが、サーキットや山道を走る方にはブレーキバランスを改善する必要があると思います。

 あとブレーキダストの問題。交換後1週間後に洗車しましたが、今まで砂汚れしか無かったのに、洗剤をつけたブラシでホイールを擦ると、少し青みがかった粒子の細かい茶色い汚れが流れてきます。黒系の暗い色のホイールでしたらともかく、シルバーや白のホイールを使用している方には辛いかも知れません。

 

 今回のブレーキパット交換は、手軽にフィーリングが変えられるのでコストパフォーマンス的にも満足のいくものでした。でもしばらくすると馴れてしまうんでしょうね。今後は前後のバランスを何とかしたいと思いますが、何時になることか・・・。ペダルタッチも何とかしたいし・・・。おとなしく乗っていれば良いのに、ついに禁断の一歩を踏み出した感じです。


 

2005年4月30日追加

 こちらは洗車をして3週間ほど経ったフロントホイールです。ブレーキダストがびっし付いています。光っている部分は、軍手で触ったので汚れが落ちています。砂汚れも付着していると思いますが、洗い流すと砂とは違う細かな汚れが流れますので、殆どブレーキダストでしょう。

 4ヶ月間使用したフロントホイールの内側がこちら。半分だけ洗ってみました。純正フロントホイール(15インチ)はスポークの間からブラシが入りにくく、ブレーキディスクやキャリパーとのクリアランスも少ないので、ホイールの内側を洗うのはなかなか難しいです。で結果4ヶ月間洗わないとこのような状態です。
 こちらも洗ってみた感じ、ブレーキダストでしょう。まあ、これは極端な例で、夏タイヤを履いている17インチホイールはブラシが入るので、普段から洗っていればここまで汚れませんが、白やシルバー系の明るい感じのホイールはこまめに洗わないと、汚れが目立つでしょうね!

2005年8月21日追加

 洗車して3日目です。内側にメッキが剥げたような、ツブツブ状のサビが発生したようですが、これはブレーキパットのカスです。こびり付いているように見えますが、粉の集まりなので、ふっと息を吹きかければ飛んでしまいます。
 スポークの側面が薄茶色になっているのが分かりますか?写真は右フロントですが、進行方向側の側面にカスが付着するようです。よくよく考えれば納得の現象ですが、街中を走るだけでこんなにカスがでるなんて凄いですね。ホイールを綺麗に保つには、こまめに洗わないといけませんね!

 

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