ALBプレッシャースイッチ交換

仁義なきトラブルとの戦い。今年最初のトラブルは、ABS(ALB)です。
去年の年末にトラブルが発生し、今年に入って早々に入院、修理となりました。


 その日もいつもと同じように出勤の為、NSXに乗り込みいざ走り始めると、聞き覚えの有る「キュルキュル音」が鳴り出しました。最近、聞いていなかったので「久しぶりに聞くなぁー。でも、チョット長いぞ?」などといつものようにのんきに思っていると、ポンプの作動音も止まったのですが、しばらくするとまたキュルキュル鳴り出す。「お!?」と思っていると止まる。10秒ほどするとまたキュルキュル。以後その繰り返し。会社に着くと早速「車から変な音がしてるぞ!」とのご指摘を頂き、「大丈夫ですよー。」と軽く返事をする。実は以前から時々、ABS作動後に今回と同じような症状が発生したり、去年の冬にも今回と全く同じくポンプがON、OFFを繰り返す事が一度あり、その時はエンジンを一旦留め再スタートさせたら問題がクリアーさせた事が有ったので、今回も同じ様にエンジンを一旦止めれば問題は解決するだろうとこの時は思っていました。

しかし、今回は違いました。会社からの帰宅時、走り始めた途端にキュルキュル鳴り出し、

「うおぉぉぉー!ABS壊れたーぁ!」←心の叫び
 NSXが抱える爆弾の一つABSがついに爆発してしまいました。(本当に爆発した訳では有りません。)どうやら誤爆ではない様です。足元から聞こえるキュルキュル音が断末魔の叫びに聞こえます。頭に浮かぶのはパーツリストで目撃した「ジュウロクマン」の数字と貯金通帳。

「もう、やめてーっ!」と思わず叫びたかったです。
ステレオから 「きっとくる〜♪きっと来る〜♪」

と鳴ってくるんじゃないかと思ったのはウソですが、本当ににブルーな気分でした。帰宅後、おそるおそるボンネットを開けABSを確認すると、ABSのリザーバータンク周辺が湿ってる。下にある油圧配管の繋ぎ部分が湿ってる。とりあえずポンプは作動しているので、ON、OFFを繰り返すのは良くないだろうと思い、ABSのヒューズを外し、ABSなし状態にしておきました。後日、ベルノにてABSのエア抜きをしてもらいましたが、症状は改善しないばかりか油圧が上がらないとの事でした。年末だった事もあり大掛かりな事になった場合、部品の調達の関係で年内中に修理出来るか分からない。との事なので年明け後に修理することになりました。

 症状をおさらいすると、ABSの油圧ポンプがON、OFFを約10秒間隔で繰り返す。ABS(ALB)の警告灯は点灯しません。そして年明け初日の営業日にベルノへ出向き、修理の予約をします。担当メカさんが「モジュレータ内部で圧が抜けているようでしたら、ASSY交換するかもしれない・・・」とおどしをかけてくるので(笑)、どうかそれだけはご勘弁をとお願いして預けました。


 今回のトラブルの原因はこちら、「プレッシャースイッチ」でした。どうしてプレッシャースイッチが不具合を起こすとポンプが断続的にON、OFFを繰り返すのか分かりませんが、内部にマイクロスイッチが有ったり、機械的な動きをする様なので、もしかするとその辺りが原因かもしれませんね。その他、特に不具合を起こしている部品は無かったそうなので、幸いにも大掛かりな事にならずにすみました。
 お分かりかと思いますが、真中の丸いのがプレッシャースイッチです。修理に出す前はABS本体や周辺のコネクター類がなんとなく湿っていて、砂がついたりしてかなり汚れていましたが、新品に交換したように綺麗になりました。また、心配していた油圧配管の接合部分からのフルードのにじみもなくなりました。


部品名
部品番号
数 量
部品単価
工 賃
 スイッチASSY、プレッシャー  57390-SM4-003
17,400
14,000
 ブレーキオイル(DOT-4)  0820399931
1,630

 今回の修理は当初、大掛かりなことになったらどうしようと真剣に困りましたが(予算面で)、ディーラーさんで確り原因を探り当ててもらったので、僅かな出費ですみました。ほんと良かった!良かった!その後の状態は、当然ですが全く問題無しです。モジュレーターはオーバーホールしていないはずなのですが、修理後ABSが作動してもキュルキュル音がしなくなりました。以前でしたらABSが作動するとキュルキュル鳴る事が多かったのですが、最近は全く鳴らなくなりました。

 冬場はABSが作動してしまう事が多く、修理するまでの約2週間はABS無しで走っていましたが、改めてABSの有りがたさを思い知りましたね。普段ABSが作動すると、場合により制動距離が伸びるのでペダルを戻していたのですが、いざABS無しで走らせるとタイヤがロックした時に直ぐに反応出来るか?ロック時にコントロールしきれるかとても緊張しながらの運転を強いられました。こう言うときに限って雪が降ったりするんで困ります。横方向のアシストデバイスが無いNSXですが、前後方向にはTCSとABSが装着されているので前後方向へタイヤのグリップ限界を超えた際のコントロールは非常に難しいと言うことでしょうね。それゆえドライバーの技量が問われるNSX。自分は大人しくハイテクデデバイスに頼ります。(笑)

 

ブレーキ専用工具

 ブレーキは安全に関わる部分です。必ず専用工具を使用してください。ブレーキパイプの締付け点検にはフレアナットレンチの使用を。

アルミ製リジェットラック

 軽量でアルミ素材を生かしたデザイン。受ゴム付きで最大2トントラックまで積載可能。

ブレーキフルード ブリーディングキット

 定期交換が必要なブレーキフルード交換作業が、ワンウェイバルブを使用する事により一人で出来るようになりました。

 

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