デジタル・サイド
このコーナーでは、「コンピュータ」「コミュニケーション」をキーワードに、
音楽の新しい楽しみ方を考えていきます。
4月23日放送分:MIDIデータを聴こう。
打ち込み初心者の方へ
打ち込みを始めたばかりの頃は、
何をどうやって打ち込めばいいかわからないと思うんです。
機材の操作にも慣れていないし、曲作りの力も未熟だろうし。
楽器やバンドの練習法として一般的に言われるのは、
「自分の好きな曲の楽譜を買ってきて、それが弾けるように練習する」
というものです。打ち込みも同じで、
「自分の好きな曲の楽譜を買ってきて、打ち込んでみる」
というのは有効な練習法です。
しかし、打ち込みに関してはもう一つ、
打ち込みならではの練習法があります。
「自分の好きな曲のMIDIデータを入手して、研究する」
というものです。
シーケンスソフトを使えば、MIDIデータをトラックごとに再生したり、
音色を変えてみたり、編集したりすることができます。
例えば、自分の好きな曲を、
- ドラムだけ聴く。
- ベースだけ聴く。
- ドラムとベースだけ聴く。
- ピアノのパートをオルガンに変えてみる。
- ギターのパートを三味線に変えてみる。
- 間奏を長くして「なんちゃってExtended Mix」
(80年代に流行りましたね。)を作ってみる。
- 別の曲のドラムパターンを重ねて「なんちゃってリミックス」
を作ってみる。
…という感じでいじりまくってみると、結構面白いし、
曲作りの勉強にもなるし、おまけに機材の操作も覚えられます。
MIDIデータの入手方法
- メディア(フロッピー、CD-ROM)で購入
- パソコン店のDTM売場や楽器店のコンピュータ機器売場に、
3.5インチフロッピーディスクかCD-ROMで売られている。
フロッピーの場合10曲程度収録で3000円程度、
音楽CDのアルバムと同様と考えればよい。
中には1〜2曲収録1000円程度の「シングル」もある。
なお、フロッピーには2HD, 2DDの2種類があり、
シーケンサ内蔵キーボードや単体シーケンサの中には2DDしか使えない機種があるので注意。
買いに行く前に、
自分のシーケンサで使えるディスク種別を確認しておくこと。
- インターネットなどで購入
- MIDIPAL
などのサイトで、1曲300円程度で有料ダウンロードできる。
支払方法は各種電子決済、プリペイドカード、
インターネット接続料と共にプロバイダへ支払いなど様々。
メディアで購入、インターネットで購入のどちらの場合も、
MIDIデータのフォーマット(GM/GS/XG)に注意。
GMフォーマットのデータはどのメーカーのMIDI音源でも聞けますが、
GSフォーマットのデータはRoland専用、
XGフォーマットのデータはYAMAHA専用です。