デジタル・サイド


3月21日放送分:デジタルサイド的音楽生活のマストアイテムはこれだ。

今回は、これから音楽づくりを始めようとする方が、 どんな楽器・機材を買ったらいいか、私なりの考えを書かせていただきます。

「中心になる機材」って?

デモテープを作るための音楽環境の中には、 「中心になる機材」が存在することが多いです。 すべての音をその機材の元に集め、その機材を使って編集・加工していきます。

その「中心になる機材」という観点で、 音楽づくりの環境を以下の3つに分類してみます。

  1. オーディオベース(MTRベース)
  2. シーケンサベース
  3. コンピュータベース
以下、それぞれについて詳しく説明します。

1. オーディオベース(MTRベース)

MTR (Multi Track Recorder) に楽器を接続し、多重録音します。 キーボード以外の楽器を弾けて、パソコンが苦手な方にお勧めです。

MTRの代表機種としては、Roland VS880, KORG D-16 などがあります。

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MTRベースの音楽制作環境

2. シーケンサベース

単体シーケンサ、 またはシーケンサ内蔵キーボードにそれぞれのパートを打ち込んでいきます。 MIDIだけなので、オーディオ(歌、ギターなど)を使うことができませんが、 機材の配線がほとんどなく、シンプルな構成です。 パソコンが苦手な(または、面倒くさがりの)キーボーディストにお勧めです。

単体シーケンサの代表機種としては、YAMAHA QY70, Roland MC80 など、 シーケンサ内蔵キーボードの代表機種としては、Roland XP80, YAMAHA EX5, KORG TRITON などを挙げておきましょう。

3. コンピュータベース

パソコンに楽器やMIDI機器を接続し、シーケンスソフトを使ってMIDIデータ、 オーディオデータを記録します。 自力でハードディスクを増設できる程度のパソコンの知識・経験がある方に お勧めです。

シーケンスソフトの代表例としては、Cubase, Logic, Performer, Singer Song Writer, レコンポーザなどがあります。

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コンピュータベースの音楽制作環境

音楽の楽しみ方によって、機材の揃え方も人それぞれ。 あなたのスタイルに合った音楽づくりのシステムを探してみてください。