タイトル | 出版社 | 発行年月 | 概 要 | |
32 | 夏の魔法 | 新潮社 | 2005.6 | 著者が新たに取り組むノン・ミステリー小説の第1作長編。主人公は元金融ビジネスマンで、今は那須高原で牧場を営む身。そんな男の牧場を、15年前に離婚した妻のもとで育てられた息子が訪ねてくる。19歳になっている息子は引きこもり同然の生活をしていた。父と子の新生活がスタートしたが、息子は怠惰な毎日を改めることもなく、トラブルが次々に起こる。我が子を再生させることはできるのか? 四季が移り変わり、那須の自然の中で、人も少しずつ変わっていく12カ月の物語。 |
31 | 住宅展示場の魔女 | 集英社文庫 | 2004.8 | 8本の作品からなる短編集。通販に熱中ている貸し金取立て屋の男が罠にはまる「通販天国」、懸賞狂いの妻を持つ刑事の悩みを描いた「当日消印有効」、住宅展示場で日頃のウサを晴らす女の恐さ「住宅展示場の魔女」など。何かにハマらずには生きられない人間の悲喜劇が、ブラック・ユーモアのタッチで描かれている。著者いわく「人間はハマってしまう葦である」と。 |
30 | 絶対零度 | 講談社 | 2002.2. | 5年前、小学生の息子に自殺されてからというもの、生きる目的を失ってしまった弁護士の山岡。彼のもとに「おやじ殺しゲーム」が原因となって殺人を犯したという青年に対する弁護依頼が舞い込んだ。「おやじ殺しゲーム」とは夜の街で遊ぶ若者の間で、やれば死ぬほどの快感が得られると噂されている謎の体感ゲームだが、それが存在することは、警察も検察も否定している。半信半疑で調査に乗り出した弁護士は、次から次へと信じられないような事実に出会っていく。 |
29 | 「不要」の刻印 | 光文社 カッパ・ノベルス |
2001.1 | 棋士シリーズ第四作。まったくの偶然から幼児の誘拐事件に巻き込まれてしまった水無瀬。事態は殺人事件を生みながら迷走を続け、誘拐されたはずの幼児はとんでもない場所で発見される。大どんでん返しにご注目を。 |
28 | 「黒い箱」の館 | 光文社 カッパ・ノベルス |
1999.4 | 棋士シリーズ3作目。夏休みで熊野まで来た水無瀬五段は、新築なった旧家の巨大な館で次々に殺人事件に出会う。この館には、どんな謎が隠されているのか。水無瀬の推理が冴える。 |
27 | 神の柩 | 講談社 | 1999.3 | 世紀末の日本でエリート層から絶大な支持を集める会員組織「理性の跳躍」。友の不審死の裏にはその団体が動いていると感じた元新聞記者はひとり真相の解明に乗り出す。東京からロス、伊賀上野へと追跡の旅は進み、辿り着いた先には、神への挑戦を続ける現代科学の無謀な姿があった。人と神とは対決するしかないのか。それとも調和への道があるのか。 |
26 | 花の罠 | 祥伝社ノン・ノベル | 1997.12 | 棋士シリーズ第二弾。大和路で女流名人が誘拐される。携帯電話やファックス電話を使ったトリックがポイント。 |
25 | 羊ゲーム | 集英社 | 1997.6 | 容疑者と誤認して若者をぶん殴り、休職を余儀なくされた中年刑事。自宅謹慎しているうち、専門学校に通う長男がとんでもないバカ息子になっていることに気づく。拳銃を隠し持っていて逮捕されそうになったばかりか、大きな犯罪組織に利用されているもよう。親父は息子を救えるか。 |
24 | 奥羽路 七冠王の殺人 | 祥伝社ノン・ノベル | 1997.4 | 棋士シリーズ第一弾。タイトル戦の会場で殺人事件が発生し、将棋界の七冠王に嫌疑がかかる。将棋連盟の特命を受けた水無瀬五段が真相究明に乗り出す。奇妙なダイイング・メッセージを、水無瀬は解明できるか。 |
23 | 水辺の通り魔 | 角川書店 | 1996.8 | 再開発の進む東京のウォーターフロントに早朝の通り魔が出現。事件の捜査に当たる若手刑事はボディビル依存症。彼の恋人はアルコール依存症。迷える二人が謎の通り魔と遭遇した時―。 |
22 | 窒息地帯 | 新潮社 | 1995.11 | 国道50号線沿いで放火事件が続発する。故郷の水戸に帰って開業した若手弁護士が真相解明に乗り出す。じめじめした人間関係で絡めとられた地方都市での悲劇。 |
21 | 透明な悪魔 | 祥伝社 | 1994.9 | 人間の心の中に住む「シャドウ」という存在。ユング派の心理カウンセラーが善なる人の心に巣食う悪魔と戦う。 |
20 | プロフェッショナル 9人の仕事人(短編集) |
実業之日本社 | 1993.12 | 生命保険外務員、引っ越しヘルパー、ぺっとふーど研究者など、9人のプロ質が織りなす人間ドラマ。毒がたっぷり入ったブラック・ユーモア集。 |
19 | 秋の殺人者 | 徳間書店 | 1993.10 | 泥酔状態の中で自分はかつて好きだった女を殺したのか? 人生の秋を迎えようとしている男の愛と苦悩を描く。 |
18 | ガラスの王 | 実業之日本社 | 1993.4 | 幼くて、脆い現代の大学生。彼らに詐欺師たちの魔の手を襲う。 |
17 | 真冬の誘拐者 | 新潮社 | 1993.1 | 小学生が誘拐され、身代金要求の電話が入る。犯人からの要求は訳のわからない方向に変化してゆき、やがて、とんでもない事実が明らかになってくる。 |
16 | とざ 鎖された旅券 |
文藝春秋 | 1991.10 | ロンドンで結ばれた日本人カップルが東京で殺人事件に見舞われる。イギリスと日本の結婚制度の違いが生んだ悲劇。恋愛ミステリーです。 |
15 | 成田空港 空白の殺人ダイヤ | 立風ノベルズ | 1990.7 | 国内線と国際線の飛行機を使ったトリック。 |
14 | 一億二千万の闇 | 講談社 | 1990.4 | 住宅地に子供を狙った通り魔が走る。地価高騰でマイホームが夢だった頃の悲劇。 |
13 | ウブドの花嫁(連作集) | 角川文庫 | 1990.1 | バリ島を舞台にし、伝説の神獣バロンのペンダントが事件を解決に導く。 |
12 | 白い手の錬金術 | 新潮社 | 1989.2 | ハードカバー第一弾。被害者に感謝される「究極の詐欺」とは何か? |
11 | 奈良「ささやきの小道」殺人 | 講談社ノベルス | 1988.7 | なんと、奈良の鹿が殺人トリックに協力。 |
10 | 桜島一○○○キロ殺人空路 | 講談社ノベルス | 1987.7 | ダイヤル式とプッシュ式の電話を使ったトリック。 |
9 | 青い森の竜伝説殺人 | カドカワノベルズ | 1987.3 | ペンション・オーナー・シリーズ。竜伝説が伝わる湖に車が消えた。 |
8 | 大雪山 牙と顎の殺人 | 光文社 カッパ・ノベルズ |
1986.9 | 熊と鮫を使ったトリック。 |
『斜め[首吊りの木]殺人事件』と改題 | 光文社文庫 | 1994.1 | ||
7 | ウェディング 赤い森の結婚殺人 |
カドカワノベルズ | 1986.8 | ペンション・オーナー・シリーズ。結婚式の会場から花嫁が消失。 |
6 | 武蔵野 0.82 t 殺人事件 | 光文社 カッパ・ノベルズ |
1986.5 | 寺の釣り鐘が飛んで、人を押し潰したという荒唐無稽トリック。 |
『飛び鐘伝説殺人事件』と改題 | 光文社文庫 | 1993.7 | ||
5 | 南海航路殺人事件 | 講談社ノベルス | 1985.8 | カー・フェリーを使ったアリバイ・トリック。 |
4 | 猫派犬派殺人事件 | 双葉ノベルズ | 1985.7 | ペット・ミステリー |
双葉文庫 | 1987.10 | |||
3 | 白い森の幽霊殺人 | カドカワノベルズ | 1985.3 | ペンション・オーナー・シリーズ。死体の移動トリック |
角川文庫 | 1994.12 | |||
2 | 女流棋士殺人事件 | 講談社ノベルス | 1984.10 | 詰め将棋を使ったトリック |
1 | 飛車角歩殺人事件 | 講談社ノベルス | 1983.1 | 将棋のタイトル戦で人が死ぬ。自動車を使ったアリバイ・トリック |