Maggie's J‐POP論
その35 私をコンサートに連れてって21
 ―a K2C ENTERTAINMENT 2009 KOME KOME CLUB
 米米米 SUNRICE「宇宙からの地球編」 2009.10.28@東京国際フォーラム―

 
米米CLUB(以下「米米」とする)のコンサート「宇宙からの地球編」を東京国際フォーラムで観てきました。米米のコンサート鑑賞は、2年ぶりですね(前回はこちら)。米米にとって、ホールツアーは17年ぶりだとか。もう一つ「地球からの宇宙編」ってのが、今回と違う構成立てで同じ場所で翌日あるんですけど、プレオーダー抽選で当たったのは、残念ながら今回の「宇宙からの地球編」のみでした。
 
18時15分ごろ会場に着きました。周りは思いのほかごった返してなかったのですが。
 
会場の入口は、開場から15分経っているのに、入場待ちの列が。写真には撮れませんでしたが、グッズ売り場は狭いなかに設けられていたもんで、大行列ができて大混雑。帰りも大混雑だったので私は買うのはあきらめましたが、聞いたところでは、混雑に加えて仕切りも悪かったらしくて、中にはキレてしまうお客さんもいたらしい。
 
座席は最後尾も最後尾。2階席…とは名ばかりで、実際は6〜7階の高さでした。

19時10分、開演。まだ緞帳が下りたまま、カールスモーキー石井氏(以下「石井氏」とする)がステージ前に出てくると、アコースティックギターだけで奏でられるは名曲「浪漫飛行」。一番が終わると緞帳が上がり、バメンバーが現れてのバンド演奏……おや? 米米にはつきもののホーンセクション「BIG HORNS BEE」がいないし、パーカッションも見た感じ、三沢またろう氏ではない様子。
そのまま「WE ARE MUSIC!」「MY LOVE」と淡々と進んで、石井氏によるMC。ステージ中央にある地球儀を指して、「あそこでBIG HORNS BEEが演奏しています。暑いので素っ裸です。だから開けるわけにはいかないのです」と言ったり、パーカッションが普段は“シュークリームシュ”としてダンスを務める天ヶ谷真利氏(以下、マリ氏)であることに触れ、「またろうがいまどっかのステージでダメだししていることでしょう」と言ったりして、なかなか口も滑らかな様子。
世の中の景気がよろしくないことに触れて、「やっぱり、おカネだけじゃダメです。愛がないと」なんて流れになって、細かいことは忘れたけれど、「人生、7回や8回は浮気を…」なんてことを言い出すと、9割が女性という場内の一部から「えー!?」なんて声が聞こえると、「だって、一度や二度じゃ……ねぇ(笑)。三度……四度……5〜6回……えーと、末広がりに8回で(笑)」と軽く落として、「でも、やっぱりこの一言を言われちゃうとねぇ」と言うと、すかさず、「愛してる〜♪」と「愛してる」のワンフレーズをケーハクに放って「キャ〜」みたいな……そのあと、改めて「愛してる」を歌った後は、「Simple mind」「抱きしめたい」名曲を披露。

恒例の石井氏による一人芝居:は、おカネのないダメ男の設定。節子という女性と一緒に海ほたるに行き、半ば愛想をつかされながらも、何とか関係をつなぎとめようとするところを熱演(?)。ジュークボックスで音楽をかけようとして、「海ほたるで800円使っちまってよ〜。悪りぃけど100円貸してくんねーか。200円にして返すからよぉ」なんてほざく場面は、何となくだが昭和のキザ男のイメージか。その“ジュークボックス”でかかったのは、「東京Bay Side Club」「ふりむかないで」の2曲。前者では、サビ前の「カッコつけても……丘サーファー」を「カッコつけても……自称プロサーファー」と替え歌して、場内の大歓声を誘っていました。

続いての小芝居は、ジェームス小野田氏(以下、JO)と石井美奈子氏(以下、美奈子氏)の「劇団ふたり」による宇宙ステーションコント……いらない(笑)。で、美奈子氏ソロの「いみじくも君は遠い彼方 海よりも深い恋なの」、パーカッションのマリ氏とのユニット“シュークリームシュ”による「ショック ショック 大ショック」、再び美奈子氏ソロでの「中央分離帯」と続きました。
再び石井氏が登場して、今度は米米CLUBメドレーを披露。「STAY」「Child's days memory」「Troubled Fish」「sure danse(1987年シングルVer) 」「KISSING BLUE」「STYLISH WOMAN」と、なかなかの名曲ぞろい。石井氏いわく、「古い曲ばっかやっていてもしょうがない。新しいものを」なんて言っていたような気がするけど、全部12年前の解散以前の曲だから、古いっちゃ古いんだよね〜(笑)。
恒例のJOタイムは、「SUNRICE」が出囃子みたいな感じになって流れる中、張本人が登場。「かっちょいい!」「Primitive Love」 「スゴクおいしい」と立て続けに披露。「Primitive Love」うーん、テーマは青カンなのにいい曲だ(笑)。で、石井氏が合流して、「嫁津波」「MATA(C)TANA」とハンカチ回しの曲が続いて、本編ラストは意外や意外な「なんですかこれは」。こちらの気分も、なんですかこれは(笑)

場内の「ボーナス」コールが5分ほどあって、緞帳が上がるとメンバー全員が黒い衣装で、「Shake Hip!」とともにボーナスタイム開始。あいかわらずのお決まりのナンバーで、場内の盛り上がりもあいかわらず。この曲って締めに来るイメージがあるので、アンコールの1曲目に来たのが意外に思えました。
で、石井氏がこれまた恒例の儀式として、締めのジャンプをじらしつつも、しっかり総ジャンプで曲を締めると、メンバー全員がステージ前へ。「え……!?」と思う間もなく、メンバーが深くお辞儀をすると、石井氏が終演のあいさつ。冗談だろうと思いつつも、雰囲気的にもマジで終演の様子。と、緞帳が降りきって……。
「えー、これで終わりかよー!?」っていると、降りた緞帳の向こうからメンバー全員が出てきて、マイクなしの声で「ありがとー!」――これで終演。「マジー!?」と思いましたが、明かりがついてホントのホントに終演。本編でいろいろ演奏してくれたのがよかっただけに、ボーナスには明らかな物足りなさを感じてしまいましたが、時計を見れば21時40分。何やかやでも2時間半経っていたのですね。ま、しょーがないか。石井氏も途中でせきこんでは自嘲気味に「50歳にもなると…」なんてボヤいてたし(笑)。

 
帰宅時には、米米がCMに出ているJT ROOTSの「ROYAL MIX」って缶コーヒーが1人1本渡されました。そういえば、そのCMに使われているのは「SHAKE HIP!」。サビの「このまま!」を「この豆!」と言ってましたねぇ。で、アンコールで歌った後のあいさつで、石井さんが一言。「やっぱ、クライアントは大事にしないと」(場内爆笑)(おわり)
その17 私をコンサートに連れてってC―米米CLUB『再会感激祭』―その23 私をコンサートに連れてってI―米米CLUB「再々感激祭『ホントマツリ編』マエ編とアト編で忙しくて忘れてましたもご参照ください。


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