その31 私をコンサートに連れてって⑰
―THE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIA 2009.2.7＠横浜アリーナ―
２年ぶり２度目のMISIAのコンサート（前回コンサートは、その21「私をコンサートに連れてって⑧―MISIA―」を参照）に、横浜アリーナまで行ってきました。２年前は何となく興味を持って観に行き、昨年は「まあ、いいか」ってな感じで行かなかったんですけど、今年は……何となく行ってきました。そう、何となく、暇だったから（笑）。
ステージはこんなセンターステージ風。「撮影 録画 録音禁止」ってプラカード出している後ろでやっちまってごめんなさい（笑）。２年前は、写真でいうところの右奥にステージがある、横浜アリーナではごくオーソドックスなスタイルだったんですが、MISIA嬢いわく「すべて正面で観られる」、個人的にはよりできるだけ近くで彼女を観られるステージにしてあったのは、結構評価高いんじゃないでしょうか。
赤いライトの下では、傘の中で和装した２人が正座で向き合って、茶道っぽいことをしているのかと思いきや、たまにお寺の鐘が「カーン！」となったりして、コンサートのパフォーマンスと何か関係あるのかと思ったら、コンサート前に四方にあいさつしてずらかっていきまして、結局まったく関係なかったっす。何だったんだ？（笑）
そうそう。もらった袋を何気に見てびっくり。昨年の９月13日にシンガポールでコンサートやったんですね。まさにこのとき、私は友人とシンガポール旅行中。“ニアミス”だったんですね。もしかしたら、彼女とどっかですれ違ったかもしれない……ま、どうせ、どっかの高級ホテルにステイしていたんでしょうから、あり得ないか。
肝心のコンサートは、19時と同時にスタート……ほとんど、曲分からん（笑）。バレンタインが近いから…なわけじゃないけど、「Royal Chocolate Flush」はやりましたね。「Escape」「忘れない日々」もやった。ただ、バラードがほとんど分からなかった。コンスタントに楽曲は出しているんだけど、最近はこれといってヒットしているイメージがない彼女の楽曲。個人的には、昨年だったか「めざましテレビ」で耳にしていたな、って程度。
なわけで、オープニングは「聴いたことのある昔の曲を、メドレー形式かつタイトル通りにダンサブルなパフォーマンスでもって、観客を魅了してくれました」としておきます（笑）。とはいっても、普通は楽曲が分からないとつまらないもんなのに、彼女の場合は楽曲が分からなくても、圧倒的な声量と正確無比な音程でもって、そんなことどーでもよくしてくれるくらいに、ステージに惹きこまれちゃうんですよね。これぞ“ライブアーティスト”の真骨頂、とも言うべきか。
MCは２年前と同じで、歌とまったく違ったキュートな可愛らしい声で、内容も至ってマジメ。上の袋の写真にもあるように、アジア主要各国を回るツアー。各国では、いずれも現地の言葉でMCしたんだけど、どうしても言葉が拙くなったり詰まったりしてしまう。そこを読み取って、オーディエンスが助けてくれたり、しっかり反応してくれたところがうれしかったとか、食べ物が美味かったとか、そんな話。
これはこれでいいし、決して否定するつもりはないんだけど、シーンとした中でのMCだけに、実は結構聴いているほうも緊張しかったりしますね。ゆえに、“好意の合いの手”がかえってKYな感じで微妙な笑いになっちゃうほどです。そういや、バラードを歌った後で誰かが「ブラボー!!」って叫んだら、拍手こそ起こったけど、やっぱりKYで微妙な笑いになっていましたね（笑）。
十数曲歌って、本編の締めは「INTO THE LIGHT」。これ、定番…というか、一種“王道”なのかな？ 米米CLUBで言うところの「Shake Hip!」的な位置づけとか？ 彼女って福岡出身でソフトバンクファンと聞いていますが、さしずめ、ヤフードームで７回裏に松中選手が逆転タイムリーを打って４―２を逆転して、９回表に王監督がグランドに出てきて場内に高々とコールされる「ピッチャー・馬原」→ソフトバンクファン「もう勝ったようなもんだろ」的大声援みたいな？（笑）――ま、いちばんクライマックスに向いているとは思うし、ここに持っていく構成立ても、実に王道っちゃ王道。最初にダンサブルに、途中にバラードを数曲はさんで、またダンサブルに。みんなでサビのところで、腕を下から上へゆーっくり上げていくのも２年前と同じ。
アンコールでは、上記「めざましテレビ」で耳にしていた「太陽の地図」、２年前も歌った「We are the music」（これも、米米でたとえて言うと「ごきげんよう！Party Night」な位置づけ？）なんかをやって、最後の最後に新曲「少しだけ 大切に」をしっとり歌って、21時終演。（おわり）
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