星☆までひとっ飛び


那覇空港、10時半到着。天気は快晴。10月下旬だが、まだまだ空気に夏が残っている。

当初、北部に行こうと思ってバスに乗ろうとしたが、あっさり覆して南部へ行くことに。急ぎ旅を避けたかったのでレンタカーは借りなかった。ホントは那覇バスターミナルまで行ってバスに乗ろうと思ったが、それも億劫になりタクることにした。
 
タクシーの運ちゃんと雑談。どこから来たの? 東京からです。沖縄は何回目? 20回とか来てます……車が北の方向に進んでいったので、一瞬不安になりかけたが、たぶん正規ルートを選択したのかもしれない。途中から南へ向かってくれた(あたり前か)。
 
30分ほどで目的地に到着。距離からして5000円前後を覚悟したが、3000円をちょっと超えた程度で収まった。さすが、初乗り500円!

その目的地はおきなわワールド……ニアミスなんだけど、そうじゃないんだな。

道をはさんで反対側の「ガンガラーの谷」……でもないんだな、厳密には。
 
そのガンガラーの谷、入口が洞窟を利用したカフェになっていた。もちろん、カフェには用がない。奥にあるドアの向こうに向かおうとすると、「お客さん!」と止められてしまった。

実は、私が行きたかったのは3年前に行って感動を味わったおきなわワールド内にある「種之子御嶽」(「20th OKINAWA TRIP」第1回参照)。前はおきなわワールドの入場料で行けたのだが、何と今回行けなくなってしまったのだ。この「ガンガラーの谷」が主催するツアーに2000円を払って参加しないとダメだという。
 
それを確かめようと、おきなわワールド側の入口に行ってみると、上のような看板でゲートが閉ざされていた。ゴミを捨てる輩のせいで、自由に行けなくなってしまったのだ。後段の崇高な目的はさておき、あの“聖域”にゴミを捨てるなぞ、言語道断な話である。

とはいえ、すぐそば植木の間に小さなゲートがあり、思いっきり開放されていた。ちょうどそのとき、どっかから来たツアーの人たちが堂々と中に入っていった。私も…と思ったが、あまりに無防備なもので、かえって良心の呵責が起こって、入れなくなってしまった。
 
当初の読みが狂ったが、やむを得ない。ここまで来て見ないのももったいないから、やや不満ながらもカフェに戻って2000円を払うしかない。冷えたさんぴん茶がウェルカムドリンクに出てきて、ツアーのパンフレット、虫よけベープに道中の喉を潤すさんぴん茶入りの水筒を持って、12時からのツアーに参加することになった。
 
洞窟を出る。今回のツアー参加者は、カップル1組、小さな男の子を連れた夫婦&おじいちゃんに私の計6人。右上写真のいちばん左、赤いファイルを持ったえんじ色の服の男性がツアーガイドを務める。
 
沖縄には珍しいとされる竹。たけのこも生えていて。小さな男の子が、なぜかたけのこと一緒に母親の被写体にされていた。どこかから持ち込まれて成長したものらしい。

その裏を流れる川とは、しばしお付き合いすることになるが、30年くらい前は魚がたくさんいて、子供たちの遊び場であり、大人たちの魚捕りの場であったという。かにやうなぎも獲れたそうだ。一時期、汚染と臭いがひどくなり閉鎖されたというが、だいぶ改善されているという。
 
左上は謎のきのこ。右上のきのこのほうが怪しげな形をしているが、これは白きくらげだという。雨を含むと写真の何倍もの大きさに膨張する。食べると美味いとのこと。
 
左上は、40年ほど前に造られた東屋。その上にどこかから胞子が飛んできて、屋根の上から植物が生えている。右上は崖の間に造られたお墓。100年以上前のものとか言っていた。
 
ここで、ツアーガイド氏がネタを披露。ツアールートで見つけたという土器の破片だ。「ここを触ってみてください」と言われたところを触ると、親指が何度となく触れたような凹みがあった。数千年の時を超えたタッチ・コミュニケーション…とは大げさか。

この場所から南へ少し行ったところに、日本史でも出てくる「港川人」の発掘場所があるのだが、この場所にも港川人の集落があった証拠である。豊富な自然があり、豊富な恵みがいる。そこに人が住みつき暮らしが営まれたのは、ごくごく自然の流れということだ。
  
ガジュマルは歩く――初めはひげの束のような根が、やがて大きな枝の束となり中心の幹となる。それが立ち枯れるころ別の根の束が枝の束となり幹となり……牛歩ならぬ“ガジュマル歩”で、あたかも歩いているかのように見えるわけだ。根があるのは、それに支えられる幹があってこそと思うのだが、しまいにはどこにオリジナルの幹があったのか分からなくなってくる。
 
こんなところにもゲートがあった。いよいよ「母神(女洞:いなぐどう)」だ。
 
数m下に下っていくと、右上の写真のような御神体がある。女性のお尻と乳房。偶然の芸術にしては、何か不思議な力が働いているように思えてならない。
 
そこからいくらもかからず、突き当たりとなり左折する。母=女がいるからには、父=男もいるのだ。
 
入口でツアーガイド氏がランタンを用意し、火をつける。こんなものが仕込んであったとは。

はい、アップです。
 
今回、写真に収めるべく、しっかり触ってしまった。
 
裏す〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

先っちょ、ヌ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪……………………………………しかし、周囲はこんな私のことをどう見ていたのだろうか?(中編につづく)


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