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返車前に、一応「ガソリンを使った分だけ入れる」というUおじいとの約束を守ることにする。

とはいっても、実は元々満タンでもなく、どんだけ使ったのかなんて分からない。
人のいい私は満タンにしてやったが、はたして5.7リットルで708円。リッター124円の計算か。でも、実際に使ったのは多分1リットルほどと見た。
返車直前に寄った「大濱倶楽部」の建物。映画「ナビィの恋」で、夏の青空が照りつける中、黒いTシャツと短パン(だと思う)のアイルランド人男性がこの建物の前で、軽やかに大きなステップ――軽くステップではなくて結構激しかった――を踏みながら,哀愁たっぷりのメロディをレフティのバイオリンで弾くシーンが、とっても強烈だったのを覚えている(「前線と台風のあいだ」後編参照)。Uおじいいわく、映画用にわざわざ黄色に塗ったんだとか。

こちらは、「大濱倶楽部」の向かいにあった錆びたサーター車。

Uおじいとは返車時にまた会う約束をして、しばし集落を散策することにしたい。

歩いていてちょくちょく出会った集落内の御嶽を片っ端から写真に。

なかには、誰かが拝んでいる最中なのか、煙が上がっている御嶽も。

こちらは、集落別に集まる場所があって、真ん中に拝所が鎮座する本格的な御嶽だ。

改めて島のメインストリートに出てみる。

村役場(左上)は明かりがついていて、中央公民館(右上)にも人が結構いた。

離島には不釣り合いなJP(左上)と、いかにも離島の駐在所(右上)。

雑貨屋は、のどかにドアが開きっぱなしでした。
お家シリーズ! まずはUおじいの家。赤瓦の古民家ですが、手入れがしっかりされています。

ガジュマルが家を覆いつくした、これまた個性的なお家。すれ違った観光客も、この家を撮影していました。

実はUおじいの家がモデルかと思っていた「ナビィの家」は、Uおじいの家と目と鼻の先でした。Uおじいに聞いていなかったら分からなかった。屋根にちょこんとシーサーがかわいらしい。

そんな赤瓦の…生産場所なのか墓場なのかは、よく分からない。

標語シリーズ! もっとも多く見たのが「勇気を出してあいさつしたら みんなに笑顔が広がった」。

家庭学習編。どんなリズムに乗せるんだろうか?

朝ごはん編。最近、まともに食えないことがある自分に反省。

15時過ぎ、Uおじいと落ち合って空港へ。この並木道のショットもまた、「ナビィの恋」に使われたらしい。

レンタカー代は空港で精算。4時間乗って3150円。安いというべきなんだろうけど、どういう“算定基準”……うなの、ないか。

帰りもまた体重測定するのだが、乗る側からは目隠し…って、裏から見えはするんだけどね。行きとまったく同じメンツなんですが、帰りはなぜかパイロットの後ろの席になりました。
16時10分、予定より5分遅れて粟国空港出発。

さらば、粟国島! 次に来るのはいつになるのか?

多分、アイランダーに乗ることも当分ないんだろうな。

20分ほどで那覇市内がくっきり見えてきた。フェリーだと2時間半かかるから、いかに空の旅が早いか。足もとの浅瀬とサンゴ礁もはっきり見えます。

で、那覇空港に降り立ち、タクって向かったのは、

まだ日の高い国際通り。目をつけていたレストランで、ちょっと早いが夕食を取るためだ。

その店とは「Okie-Dokie」というステーキ店。17時過ぎだが、店内に人は私だけだった。

注文したのは、「幻のアグー豚10段重ねとんかつ」2390円。豚肉をミルフィーユ状に重ねたとんかつ(恵比寿「キムカツ」式)で食べやすく、肉もジューシーだった。塩だれで食べると超絶品。ソースが2種類ついていたけど、塩だれだけで全部行けたらなお最高だった。もっとも、肝心のアグー豚の味ってのは、いまいち分からなかったけど(笑)。

国際通りの夜はこれからなのだが、私は19時の飛行機で東京へとんぼ帰り。むつみ橋まで歩いて折り返して、帰りは県庁前駅からゆいレールで那覇空港に向かったのであった。(「安全と快適のあいだ」終わり)
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