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構図の取り方

 


3分割構図でスケッチの描き方の基本を考える


水彩画を描き始めたばかりの特に初心者の方は、まずはじめに絵の具と筆、水の関係に大いに悩んだ後、今度は必ず構図の取り方で悩むことになります。私もそうでした・・・。
それは構図の取り方で作品の出来ばえが全く違う印象になるからです。専門家は構図の取り方をかなりの時間をかけて勉強していますが、ここではあまり難しいことは考えず一番簡単でシンプルな「3分割構図」についてご説明します。
この構図の取り方さえ常に頭においてスケッチすれば、見当外れ(?)の作品にはならないはずです。

ホームページに掲載してある私の作品を例にしてご説明します。
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見てすぐ描けるスケッチの構図


水彩画(構図イメージ)

この作品では灰色で3つの○で構図のポイントを示してあります。
お分かりだと思いますが、画面全体を
「縦」と「横」にそれぞれ3分割して、その線が交差するあたりに対象物のポイントを置くようにします。
左上に樹木の先端を、右上に屋根の先端、下にある横長の下から1/3の部分は、建物と地面が接地する部分をレイアウトしてスケッチしています。
この作品の場合、実際の風景がほぼこの通りで簡単に構図を決めることができましたが、例えば屋根の位置や地面の位置がどうしても「3分割構図」に当てはまらない場合でも、意識して自分でレイアウトし直しましょう。その場合、極端に遠近法が崩れることに注意しましょう。また上の二つの○が水平になると、奥行き感が無くなるので、やや右下がりにしているのがお分かりでしょうか?
良くない例としてやめたいことは、建物と地面の接地面を上下の真ん中に配置することです。


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水彩画(構図イメージ)

次に縦絵の場合ですが、この作品も3分割構図でシンプルにまとめてみました。
左上に風車屋のボリュームを持たせ、下から1/3の部分に水面と地面の接地面を配置してスケッチしています。
こうすることでなんとなく落ち着いた絵に見えます。
手前のすのこ?の具合で奥行き感を出しています。
良くない例としては、下の○の部分が上下の真ん中あたりに配置したり、風車屋を画面の中央に置くことです。色々なパターンを考えた描き方を研究してみましょう。



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