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【 Tag Sale 】
 週末に住宅街を歩いていると、よく目にするのが”Tag Sale”、”Yard Sale”または”Garage Sale"のポスターです。ポスターは手書きであったり、印刷されていたりと形体はさまざまですが、いずれもセールの日時と場所が記されて電信柱に張られています。 ”Yard Sale”、”Garage Sale”は、不要品をその家の庭やガレージで売るのですが、売ることが目的というよりも、そこに来てくれたお客さんとの会話を楽しみ、できれば何か買ってもらえればラッキーというようなのどかな雰囲気で行われます。それに対し、”Tag Sale”は、離婚、別居、死去等何らかの事情で財産を処分しなくてはならないときに行われるのだそうです。
 先日近所を車で走っていると目に飛び込んできたのが”Tag Sale"のポスター。すでにかなり通り過ぎてしまっていたのですが、そのあたりは名だたるお屋敷街なので好奇心にかられて、あわてて車を引き返しその”Tag Sale”のお家に向かったのでした。そのお家は表通りから一本入ったところにあるのですが、完全に森の中の一軒家の趣で、ガレージの脇にはテニスコートがありました。家の大きさは清里あたりのペンションといったところ。ちなみに間取りは、1階がリビングルーム、ダイニングルーム、書斎、温室、2階が20畳くらいの主寝室に10畳くらいのベッドルームが二つ。三階は屋根裏部屋で、といってもかなりの広さなのですが、エクササイズル−ムとホビールームに使われていました。ちょっと驚いたのはどの部屋も人がつい最近まで住んでいた様子で、3つあるトイレにはいずれにもトイレットペーパーがちゃんとつけられていました。しかし、どの部屋のどんなものにもしっかり値札がつけられ、家の中のもので売り物でないものはひとつもないといっていいほどです。応接セットや壁に掛けられた絵から、食器棚の中のスプーン一本にいたるまで、すべて売り物。 





【 近代美術館(モマ)6月21日再オープン 】
MoMA QNS
 「MoMA」の名称で親しまれる近代美術館(モマ)は、増改築のため去る5月21日に一時閉館しましたが、6月21日からクィーンズのロング・アイランド・シティに場所を移して再オープンしました。以前から人気のあったモマですが、一時閉館前は、2005年まで同地での展示は一切なくなるとあって、長蛇の列ができたほどでした。 従来のモマは、グランドセントラル駅から徒歩で15分くらいでしたが、新モマ‐QNS(クィーンズ)は同駅から地下鉄7番線に乗って15〜20分の33rd ST駅にあります。 グランドセントラル駅周辺は摩天楼が多くそびえ立つオフィス街ですが、それに対しクィーンズは、言わば庶民の生活の場。
 モマ‐QNSの建物も青く塗られた倉庫のようで、周囲の雰囲気とマッチしていました。 展示は、車・写真・絵画・インスタレーションの4つに分かれています。 どれも選りすぐりの作品なので見応えがありますが、中でも圧巻なのが(私の個人的な好みではありますが)、絵画のセクションにある、マチスの「ダンス」。ポスターや、数々のマチスの作品の背景にもなっているこの名作が、こんなにも大きい作品だとは知りませんでした。 青と緑の背景に裸婦が輪舞する姿は躍動感にあふれていて、観る者を恍惚感に誘います。

 モマはもともと印象派以降のヨーロッパ美術の紹介を目的に建設された美術館なので、セザンヌ、ゴッホ、スーラ、ピカソ等を収蔵していますが、展示されている作品数が適当なのでじっくりと味わって鑑賞できるのがよいところです。 ただ、あのセンスの良さを誇るミュージアムショップが併設されていないのは残念でした。 なお、新生モマの建築デザインは、多くの建築家の中から選ばれた日本人建築家、谷口よしお氏が手がけるとのこと。 2005年オープン予定の新モマはどんなデザインになるのでしょうか。
今から楽しみです。





【 去る5月5日(日)、Bike NYに参加してきました 】

地図

Bike
NYは今年で第25回目をむかえた全米最大の自転車ツアーです。マンハッタン、ダウンタウンのバッテリーパークから 出発し、セントラルパークを通って北のハーレム、ブロンクスまで行き、そこからFDR(フランクリンD.ルーズベル ト道路)に乗ってクイーンズ、ブルックリンへ南下し、スタテンアイランドのゴールまでの全走行距離42マイルを走 るというもの。費用(申込時期によって異なるが$20―30)さえ払えば誰でも参加できます。我が家は、夫とわたし 、それに7歳と12歳の娘2人が参加しました。今年の参加者は総勢3万人で、ニューヨーク州内だけでなく、アメリカ 各地、さらにカナダ、ドイツ、日本などの外国からも多数参加していました。去年のテロの犠牲者に追悼の意を込め て走っているという人たちも多くみかけました。

Bike
NY実施中は使用道路がすべて自転車専用道路になります。これはレースではないので、目的地まで何時間かかっても よく、参加者の年齢層も服装もさまざま。皆、ニューヨークを自転車で走ることを心から楽しんでいました。うちの 場合、7歳の子どもに42マイルはきついかなと心配だったのですが、途中の休憩所が6ヶ所あり、そこでバナナやオ レンジなどの果物を食べたり、水を飲んだりして(どれも無料で支給)疲れを癒しながらマイペースで走ったので何 とか走りおおせました。かかった時間は約4時間半。セントラルパークで新緑を楽しみながら、或いは普段見なれて いるマンハッタンやニューヨーク市内の風景の一味違った魅力を発見しながら走るのは本当に楽しく、42マイル(約 67.2km)の距離もまったく苦になりませんでした。とはいえ、終わったあとは日頃の運動不足もたたって、口も きけないほどヘトヘトに。最終地点のスタテンアイランドから出発点のバッテリーパークまで帰るフェリーの中では 口もきけませんでした。しかし、あの達成感はなにものにもかえがたいもの。来年もまた必ず参加するぞと心の中で 誓ったのでした。








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