メーホンソン・エリア
旅とサイクリスト


オブルアン国立公園

  チェンマイからメーサリアンに行く途中に在る、オブルアン国立公園にて。
  タイの国立公園には、たいていキャンプ場があるようです。
  どこもよく整備されていて、夜間パトロールまで行われています。
  しかし、タイ人キャンパーはにぎやかで、時には、夜を徹して騒ぐこともあるので、週末はさけた方が無難でしょう。




お茶の漬け物・ミエン

  おばさんが小袋に詰め替えているのは、お茶の漬け物ミエン。
  これは何と尋ねると、私の手のひらに、ひとつまみ乗せてくれました。
  私はそれを、ぽーんと口に放り込むと、口中に渋みが拡がり、そしてその後、若干の酸味が追いかけてきました。
  目を白黒させながらも、ようやく飲み込むと、おばさんは笑いながら、こうするんだと、少しつまんで、塩と一緒に口に入れました。
  これは、栄養面から考えると、サイクリストにとって、非常に良い嗜好品になります。




モン族の親子

  タイでは、麻薬栽培の代替作物として、高原野菜の栽培が奨励されています。
  写真のモン族は、キャベツを栽培しているのですが、キャベツは農薬食いです。
  そのため下流に住む人達の飲料水が汚染され、新たな摩擦が起こっているようです。

  子供達の乗っているピックアップは、新車だと一台約百万円はします。
  とうていキャベツ栽培で買える代物ではないでしょう。




竹筒飯と、モン族のおばちゃん

  ココナッツミルクと砂糖をいっしょに竹筒に入れて炊きあげられる、贅沢な(シンプルな?)もち米料理。
  市場で、炊きあげられた物が売られている事もありますが、やはり炊き立てには、とうていかないません。
  もち米料理では、これに勝る物はないと思います。
  ただ外観だけでは、中に何が入っているのか解らないと言うのが欠点で、ありん子入り炊き込みご飯というのもありました。




トレッキング

  メーホンソンからチェンマイ方面に、80キロほど戻ったところに、ソポンという町があります。

  周囲に、リスー族、カレン族、ラフー族、シャン族などの村があり、毎朝、メーホンソンやパイに、土産物売りに出かける、リスー族の人達が集まってきます。

  そう言う町ですから、プライベートトレッキングのベースタウンにもなっているのですが、私はここのGHで知り合った人に誘われて、一泊二日のトレッキングに出かけました。

  一日4時間ほど歩いて、途中五つほどの村を通過したのですが、この旅での出会いが、私のアジア通いの引き金になりました。



リスー族の子供達と

  大きな豆は、観賞用の、おみやげ品になるようです。
  手に持っている小さなレイシという感じの物は、果物です。
  ひと枝分けてもらって食べてみると、二十世紀ナシの芯に、渋味を足したような味がしました。 それを持って次の村に行くと、子供達が大勢寄ってきましたが、彼らは、その果物がお目当てでした。
  帰国後調べてみると、この辺りは、ナシの原産地で、写真で見ると、その時の果物に非常によく似ていました。
  その事から、アレはどうも、ナシの原種では無かったかと考えています。




突然訪問した、ラフー族の村で

竹の壁に竹の床。

  竹のしなる感触が、素足に心地よい。
  囲炉裏には、煙抜き用の煙突はないのですが、換気は充分です。
  またこの煙は、蚊除けや、竹に付く虫除けにもなります。

ラフー族のダンス

「子供達のダンスを見ませんか?
  ひとり5バーツで、何人でも良いよ。」
  テレビの無い地域に住む子供達の表情は、何処までも明るい。
  外国人に会うだけで、照れてしまうのかな。

ソポン近郊ダマファイ村(Dong Ma Fai)



機織り中のカレン族の親子

  左の子は、母親が布を織るのに使う糸をほぐしているところ。
  右の子は、土産物用の、腕輪を編んでいるところです。
  子供達が外国人に物を売るとき、小さな物はたいてい5バーツです。
  5バーツがどの位の値打ちがあるのかというと、日本円にして何十円というのは、彼らにとって、何の意味もありません。
  でわ、どの位使いでがあるのかというと、学校の前にある店で、駄菓子や、焼きそばを買うと、どれでもひとつ1バーツといった感じです。
  もうちょっと生活に密着した価値はと言うと、お米一キロの値段が、8〜20バーツ。
  どかちん作業をしている人の日当が、50バーツ。
  手に職のある人の日当が、百何十バーツと言ったところです。
  これを読んで、えっ?と思う人がいるかもしれません。
  そういうあなたの疑問は、ごもっとも。
  職人の日当で、ようやくタイの最低保証賃金にとどく程度なんですよね。
  でも、田舎の道路工事現場で働く、少数民族の人達の手に渡るのはこの程度。
  途中でピンハネされてしまうんですよね。
  ただしこれは、97年、バーツ暴落以前に聞いた話なので、最近の数字はちょっと変わっていると思います。

ソポン近郊メーウモン村(Ma Eu Mong)

旅人殿より、最新の情報を頂戴しました。

  少数民族の労賃については現在畑仕事は70〜80B/日、道路工事は100B/日位が相場です。
  一家の平均月収は3000B位が多いようです。




タイの子供は働き者

  その時私は、メーサリアンとメーホンソンの中間にある、クンユアンからタイの最高峰ドイ・インタノンに抜ける道を走っていました。
  鏡のような新しい道、と聞いていたのとは裏腹に、砕石をまき散らした、走りにくい道が続き、思っていた宿泊ポイントに着く前に、どっぷりと日が暮れてしまいました。
  村もないし、そろそろ野宿でもと思っていると、前方に灯りを発見。 結局その家で泊めてもらうことになりました。

  その家では、12歳になると言う、写真の女の子が、私の食事や寝床の世話をしてくれました。

  南国タイといえども、乾期の山間部では、相当冷え込みます。
  次の日の朝は、手元の寒暖計で五℃。
  私が寒そうにしていると思ったのか、この子は、誰に言われるでもなく、私の為にたき火を起こし、夜露に濡れた椅子を乾かしてくれました。

もちろん、朝ご飯を炊くのも、子供達の仕事でした。

メチャム近郊 Ban Kuak



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