タイ東北部
旅とサイクリスト


ドイ・プカ国立公園

  ナンは、周囲を山に囲まれていたため、中央から時間距離が遠く、タイの中でも、独自の文化を保ってこられた地域だそうです。
  少し前まで、ナンに向かう道では、時折山賊が出ることもあったらしいのですが、道路が舗装された事もあり、最近はほとんど出なくなったという話でした。

  他の地域から孤立している事もあり、訪れるツーリストも少なく、大きな町ですが、素顔のタイの人達に会えるようです。

  そのナンの東方に、ドイ・プカ国立公園があります。
分厚い山並みにたいし、広範囲に指定されていますが、道路沿いには、キャンプ場や、ビジターセンターなどが、完備しています。

  上の写真は、ナンからドイ・プカ国立公園に向かう道。
  下の写真は、国立公園内にあるキャンプ場でのひとこまです。
  南からやって来たキャンパー達は、寒い寒いと嬉しそうにしていました。
  気温は手元の寒暖計で8℃でした。




国立公園銀座

  中部の町ピサヌロークの東方に、国立公園が林立している地域があります。
  一説によると、タイには百近くの国立公園があるそうですが、その多くは、相当開発されてしまっているようです。
  というのも、国立公園が制定された当初、開発規制がゆるかったため、逆に名所として開発が進められたことに寄るようです。
  しかしこれだけ国立公園がかたまっていると、その勢いも、そがれてしまったようで、この地域には、なかなか良い国立公園が残っています。

  上の写真は、トゥン・サロエン・ルアン国立公園のキャンプ場ですが、残念ながら、ここはちょっと開発されてしまったようです。
  下の写真は、プーヒン・ロンクラー国立公園の、レセプション前ですが、ここで私は、タイに来て初めて、
「手つかずの自然に出会った」
と感じた所です。




歩いて渡れる国境

  ルーイからチェンカンに向かう道は、車が多かったので、枝道に折れたのですが、その先に歩いて渡れるラオスが横たわっていました。
  浸かるのは足首まで。
  タイ人やラオス人が自由に行き来していました。
  子供達も、川にいます。
  でも、どちらの国の子供かは一目瞭然でした。
  タイの子供達は水遊びをして、はしゃいでいましたが、ラオスの子供達は、小さなお玉を持って、川エビや小魚を捕っていました。
  これが国という物でしょうか。





バン・アホン

  ノンカイから、東に百キロほど下ったところに、バン・アホンという村があります。
  学校がひとつ、お寺が二つ、GHがひとつ在るだけで、そば屋も食堂も万屋も何もありません。

  村で食事がとれないかわりに、GHでは、みんなでいっしょにイサーン料理を食べましょう、というスタイルだったのですが、ここの食事は、私がタイで食べた中で最高の家庭料理でした。

  また、ここのお寺には変わった風習がありました。
  タイでは、早朝に、坊さんが托鉢に出るのが、風物のひとつですが、この村ではそれがありません。
  その代わり、村人が、お供えと自分たちの朝食を持って、朝からお参りをします。
  川沿いには、和尚さんが作ったベンチがあり、のんびり過ごすのには最高です。

  私はここで中二日の休養を取ったのですが、その間に、北部の旅から続いていた緊張が、日に日に溶けてゆくように感じました。




イサーンの男達は、みなハンターだ!

  イサーンの男達は、決まったように尻ポケットへ、パチンコを挿していました。
  獲物は、カエルやトカゲから小鳥まで、何でも狙うようです。
  写真の男が右手に持っているのは、カポーンと呼ばれているトカゲです。
  話に聞くと、カエルより美味しいそうです。
  この時私は、自分で捕ろうと思って、パチンコを譲ってもらったのですが、全然捕れませんでした。
  また、人が狙っているところを、見かける事はありましたが、捕られた獲物を、見かける事が無かったので、結局食べずに終わりました。



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