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ラーメン失敗伝

 そう、それは群馬県での出来事。
 いつものようにパチンコを終え、目をつけておいたラーメン屋に向かう。ところが、場所をはっきり覚えてなかったので、見つからない。時計はもうすぐ23時を刻もうとしている。・・・もし、探し出したとしても閉店かもしれない。そんなことを考えていると、「時計台」というラーメン屋が目に入った。名前どおり店構えも時計台に似せてあって、なかなか攻めがいのありそうな店だ。よし、決めた!今日はここにしよう。
 ところがいざ店に入ってメニューを開けると、嫌な予感。経験上、このての予感はよく当たる。それでも、店による当たり外れが大きい味噌ラーメンを頼む。
 しかし、あー、やってしまった。一口食べただけで、店を出たくなるような味
 でも、残すのは嫌なので一応全部食べたが、見事にワースト3にランクイン。
 こんな経験は誰でもあるだろうし、また、ラーメンに限ったことではないだろう。
 でもやっぱり、まずいラーメンを食べるのは嫌だ!
 そこで、今回の失敗をもとに色々考えてみた。
 ラーメン屋をやっている理由は店によって様々だろうが、いくつかのグループに分けることができると思う
  @お金をいっぱい儲けたいからやっている
  Aラーメンで名を馳せたい
  Bとにかく、うまいラーメンを提供したい
  C生活の為に仕方なくやっている

 このうちAやBなら文句なしだが、チェーン店に多い@でも悪くはない。なぜなら、味がしかっりしてなきゃ、お金もうけできないから。
問題なのはCである。こーいう店で味を期待するのは、やはり無いものねだりというものだろう。
 しかし、今まではそんなこと意識してなかったので、失敗も多かった。そして、その失敗を振り返ってみると、このCを見破る術が浮き上がってきた。それは

 ”メニューがやたらに多い店はやばい”ということ

 そして、もし、そーいう店に入ってしまったら、

 ”ラーメンを頼まない勇気”も時には必要なんじゃないか?ということ

 私の性格の問題だが、ちょっと保守的すぎるかな?

福島での出来事

 コンビニで立ち読みしていると、いきなり声をかけられた。

 「あのー、車ですか?」
 「はい」
 
「ちょっとお母さんが大変で、近くの公園までなんですけど乗せてって貰えませんか?」
 「はあ」
 
「ほんと近くなんで、車で2,3分ぐらいなんで」

 突然でびっくりしたが、乗せてあげようかなと思った。
 が、よくよく相手を見ると、ちょっとヤンキー風
 さっき福島駅周辺を歩いていたときに、「ヤンキーっぽい人が多いな」と感じていただけに、その可能性は高い。人を見かけで判断してはいけないが、都会で生活してきた者の宿命として、容易に人を信じることはできない。

 ひょっとしたら、かつあげでもする気だろうか?

 もしそうなら、車に乗せた後では逃げることも出来ない。タネ銭がきれるのを嫌って、財布には10万以上、車には予備のお金も置いてあるので、絶対に取られる訳にはいかない!!
 ということで、断った。
 もし、「どうしてですか?」と食い下がられたら困るとこだったが、素直に引き下がってくれた。
 果たして俺の思い違いか?本当の話だったら悪いことをしたな、と思いつつ立ち読みを続けた。
 ところが、しばらくしてふと外をみると、さっきの若者が友達みたいな人とじゃれあってる。

 急いでたんじゃないのか?なぜ、まだここにいる!!

 俺のことを待ち伏せしてるのだろうか?さっきのことで、いちゃもんつけるつもりかもしれない。
 とにかく、外に出たらダメだ!店の中にいれば安全だから、この際、あいつらがいなくなるまでずっと立ち読みを続けよう。そう意を決して立ち読みにふける事40分。改めて外を見ると、それらしき人影はない。

 もう大丈夫か?いやいや、隠れている可能性もある。

 用心するに越したことはないので、トイレに入りパンツの中に万札をつめこむ。そして、覚悟をきめて早足で車に向かう。
 すると・・・・、何事も無く運転席に座ることが出来た。ホッとしながらも、さっさとその場を立ち去った。
 うーん、考え過ぎだったかな?でも、ちょっと話に無理があったよなー。だいたい、急いでるんなら車なんてつかまえずに、そのまま行けばいいんだし。
 結局何事もなかったが、私が「不親切な人」となってしまったのか、はたまた未成年の犯罪を未然に防ぐことが出来たのか、どっちだったのだろう。

秋田の悲しい日

 秋田県の最初に入った店にCR笑ゥせえるすまんがあった。
 得意機種なので、もちろん釘を見る。・・・・・甘い!
 交換率を聞くと、なんと等価!!
 だが、小さい店で客も少ない。だからちょっと躊躇した。
 でも、これを見逃すことはできなかった。
 そして打ち始めると、案の定良く回る。20後半から30ぐらいある。12000円で確変2連チャン。それを半分ほど打ちこんだところで店員がやってきた。
 「あの〜、変則打ちはやめて頂きますか」
 この店は通常時の止め打ちが禁止らしい。
 もちろん、注意された以上すぐに止め打ちをやめた。
 そしてその直後、やめるかどうか迷う暇も無く確変が当たった。
 きっと確変中でも、止め打ちをしたら難癖つけてくるに決まっているので、我慢して普通に打った。
 ところが、補給が止まったので店員を呼んだら

 「変な打ち方するから止まっちゃったよ」
だと。
 古い体質の店は、勝とうとする客をすぐに悪者あつかいする。
 確かに、いくら甘かったとはいえ、こんな小さな店で勝とうとした俺もどうかしてた。

 しかし、いくらなんでもその言い方はないんじゃない?
 こっちは注意されてから、素直に従ってるんだから。

 きっとこの後普通に打っていても、どこかでまた何か言ってくるに違いないので、確変終了と同時にやめ。
 投資が15000円で、交換した出玉が6000発。とりあえず勝ってしまっている以上、文句は言えない。さっさと景品交換して、移動するとしよう。
 ところが、景品交換所で渡されたお金は15000円!?・・・・・・・2.5円交換じゃねーか!!

 おまえらの方が悪者じゃねーか、ウソつくな!フンッ!!

 あー、久々に嫌な思いした。
 みんなも旅打ちの際には、打つ店に気をつけてね!!

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石川ハプニング

 明日の為に、気合を入れて店の下見していると、
 K店の駐車場に止めた瞬間、前に1台の車が止まり、そこからサングラスの男が降りてきた。

 「お兄さん、地元の人?」
 
「いいえ、違いますけど。」
 
「うちらも違うんだけど、何も道を聞きたいわけじゃーない。」 
 「ちょっと生活に困っててのー、物を売ってるんじゃけど、話だけでも聞いてくんねーか?」

 やばそうな状況に足が震え出す。

 「そんでな、駐車場のど真ん中で話すのもなんじゃけー、お兄さんの車に乗せてくれんかな?」

 (乗せたらまずい!)
 幸い車の中は、荷物やらなにやらで散らかっている。

 「車の中、汚くて、座る場所ないんで・・・。」
 
「汚くても構わんから!」

 男が助手席側にまわった隙をみて、ドアのカギを閉める。
 (店に入ればなんとかなる!)

 「店で話をしましょうよ。」
 
「おまえ、なめてんのか?車でいいって言ってんだろ!!」
 
「僕が、車じゃ嫌なんです。」

 少し、店のほうに近づく。

 「ふざけんなよ、おまえ。」

 シメタ!!男は車から離れようとしない。

 「ね!店で話しましょ。」

 そう言いいながら、振り返らずに店の中に逃げ込んだ。

 「フーーーーー。」

 とりあえず、一安心。だが、油断はできない。
 念のため店員に事情を話すと、しばらくして責任者らしき人がやってきた。

 「駐車場でからまれたって?」

 今あったことを、最初から説明した。

 「物を売りつけられそうになったんだー。じゃー大丈夫だよ。」
 本当か?
 「しばらくすれば平気だから、その間うちで遊んでいってよ!」

 確かにそうかもしれない。
 とにかく、時間をつぶさなくてはならないので、店内を1周してみるが、打てそうな台はない。
 こんなときに勝ち負けをいってる場合じゃないかもしれないが、適当に打ってしまったら、こっちの方が高くつく可能性だって有る。
 だから、とりあえず何もしないで30分待った。

 (もうそろそろいいかな?)

 助けてもらったお礼に、アイスストーリーなる台に1000円だけ寄付して、店を出た。
 早足で車に戻り、急いでエンジンをかけ、すぐさま駐車場を去った。

 結局ね、福島県しかり、石川県しかり、何も起きてはいないのよ。
 でもさー、もう、こわい思いさせるのやめてくれよー。
 そんなに俺って狙われ易いのかなー?
 こんなことがあっただけに、この日のパチ屋巡りは4時間を残して終了。
 他のパチ屋で、またやつらに出くわしたら、やだしね。
 せっかくいい内容にしようと思って、気合入ってたのになー。なんか気持ちの糸が切れてしまった。
 幸いにして、石川県はまだプラス収支。

 はっきり言って、”制覇した”といえる内容ではない。
 けど、もうここには居たくないの。
 移動することを許して!!

   

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”勝つパチンコ”と”稼ぐパチンコ”

 パチンコには2つの過程がある。
 いい店を探し出し、出している機種を狙い、勝てる台を見つけて確保する。これが第一の過程。
 そして、実際に台を打って勝つ。これが第二の過程。
 ”大当たり中の出玉を増やす”だとか、”止め打ちの精度を上げる”といった努力項目があるにはあるが、第二過程は第一過程に比べて、はるかにやることが少ない。
 このことから、パチンコで勝つということは、殆どが第一段階で決まっているといっても過言ではない。だから、第一段階の事を”勝つパチンコ”と、私は定義している。
 それに対し第二段階は、”勝つ”というよりは”稼ぐ”という表現がぴったりだろう。
 そして、パチンコで勝つためには”稼ぐパチンコ”は絶対に必要。
 だが、始めに言ったように”稼ぐパチンコ”は、やることが少ない。故に、つまらないのである。やることが多くて大変ではあるが、”勝つパチンコ”のほうが断然面白いのだ。
 そんなわけで、「毎日”勝つパチンコ”だけ、できたらなー」なんて思ったりもする。 
 しかし、私のような職業的パチンカーにとっては、どっちも大切なこと。そんな贅沢は言えまい。
 

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大切なもの

 ”広島で食べなくてはならないもの”といったら、やはりお好み焼き。
 そいつを食べるべく、ガイドブックに派手な広告が載っていたWという店に入る。

 すると、広い店内に客は一組のみ。
 ちょびっと後悔しながら、スペシャルというのを頼む。
 早速、店主が焼き始める。私は、目の前に運ばれてくるまでに、色々と考える。

 なんで、こんなに客がいないんだ?
 確かに、閉店1時間前というのはある。だけど、そこそこ流行ってる店なら、こんなに寂しくはないはず。
 店内が汚いわけでもないしー。
 
・・・やっぱり、不味いのかなー?

 そんなことを考えていたら、じきにお目当てのものが運ばれてきた。
 少々不安ながらも、一口。・・・味は問題なし。
 特別うまいわけでもないけど、まずいわけでもない。じゃー、なんで?

 ――――――――しばらくして、その答えが見つかった。
 店主は、私のお好み焼きを焼き上げると、しばらくしてテレビを見出したのだ。しかも、客席に座って。

 別にね、いいとは思うよ、テレビ見たって。他に客は居ないし、仕事がないのなら。
 だけどさ、”心構え”って大切じゃないかな?
 まだ私が食べている以上、まだ閉店してない以上、それはまずいんじゃない?

 これは飲食店だけの問題じゃなくて、すべてのことに言えるよね。当然パチンコだって・・・。
 みんなも気をつけてね!

パチプロの定義

 パチプロの定義といっても、それは人によって違う。
 社会的に認められてない以上は、存在を否定されているわけだが、実際には存在する。「パチンコの勝ち分のみで生活している人」というのが、最も一般的だろうか。

 だけど、そんなもんだろうか、”パチプロ”って。
 他のプロと比べるには及ばないことは分かっているが、そんなに簡単なものじゃないんじゃないかな。

 私は、自己紹介のところでも書いたが、本当のパチプロにはなれていない。
 このままずっと、こういう事を続けていくかは分からないが、やっている以上はそれを目指したい。
 そして、私の考えるパチプロの理想像とは、田山さんである。だから、私が考えるパチプロの定義も、自然とそれに近くなる。

@マナーの徹底 こんなのは当たり前。でも、完璧にこなすのは意外に難しい。
A圧倒的な技術力 パチンコなら釘読みを中心に、優秀台を見抜く力。
スロットなら、目押しを中心に、人と差をつけられる力(今は少なめではあるが・・・)。
B勝ち方へのこだわり ただ勝つだけなら、プロじゃなくてもできる。
いくつも勝ちが見えているなかで、自分の美学に沿った勝ち方を選べるかどうか?
これが大事なんじゃないかな。貫く為には強い精神力が必要だが、だからこそ価値がある。 

 こんなことを意識して、私は毎日パチンコをしている。この考え方が、みんなの参考になれば幸いである。

魂の穢れ

 ランラランラーン♪♪♪
 いい気分で車を走らせる。行く先は・・・そう、ゲーセン。大好きなポップンをやるのだー。

 ポップンは結構客つきにムラがある。いない時は、ずっと1人でできる。当然この日も、それを期待した。 
 到着して足早に店に入ると、学校帰りの学生が2人。ちょっと落胆したが、まーこのぐらいなら待とうじゃないか。
 ・・・1人目が終わると、入れ替わりに2人目がプレイ。そして、その2人目がプレイしているときに、その友達の3人目がやってきた。
 ―――嫌な予感。
 そして2人目が終わると、予想通り3人目がプレイし始めた。まー、いいや。もう1回ぐらい待とう。しかし、そのプレイが終わっても、私の番はやってこない。うーん、ついでだから、もう1回だけ待とう。
 そして、最初から数えて5プレイ目でも私の存在が無視されたその時

 「おまえらいいかげんにしろよ!!」

 ・・・・・・その言葉をのみこんだ私は、足早に店を去った。
 彼らに注意できなかった私の負けだ。

 彼らはかわいそうである。そうやって自分の魂が穢れていくことを知らない。私は注意することができなかったが、ずっと待ちつづけたことで、彼らに罪悪感を知ってもらうことは出来ただろうか?彼らはまだ若い。だから早くその事に気づいて欲しい。

 欲と欲とのぶつかり合いは、度々このような悲劇を生む。
 これはゲーセンでの出来事だが、パチンコ屋では似たような出来事が1日に何度も起きていることだろう。
 ”勝つこと”を優先している私は、気づかぬうちに逆の立場になっているのかもしれない。

 どんな時でも欲に負けてはいけない。

 改めて、そう誓った。逆の立場の心境を、彼らに嫌と言うほど教えられたのだから・・・。

パチプロの未来

 パチプロという職業は存在しない。

 ではどうして???

 見せ物にならないから?
   
TVチャンピオンは面白いと思うし、だいたいパチンコを扱った番組の視聴率はいいようだけど・・・。
   でも、パチンコの実力は短期間では見えにくいものだし、一般視聴者には分かりにくいというのがあるかもしれない。

 税金を納めていないから?
   
そもそも換金が合法でない以上、それによって生活する人間も存在しないことになる。これが原因なのだろうか?

 しかし現実として、社会的に認められてはいなくても、確実にニーズはある。
 なんだか物凄く矛盾しているけど、それが現状だ!
 だが「ニーズがあるのは誌上プロだけ」というのも、現状なのである。

 じゃー、パチプロとして認められるのは誌上プロだけなのだろうか?
 誌上プロの存在だけ認められて、他はダメというのも、なんだかおかしい。底辺のパチプロがいるからこそ、そういったトッププロも存在し得るのである。それに、誌上プロは原稿のためにパチンコを打つ機会が減ってしまうので、誌上プロになったとたんに、本来のパチプロ像から遠のいてしまうという現実がある。

 とにもかくにも、世間様にパチプロの存在を認めてもらうには、なかなかに問題が多いようである。
 そこで、こんなことを考えてみた。

 パチンコで生活するものは、自己申告で税金を払う事によって、職業として認めてもらう。
 そして、それによって後ろめたさを感じる事もなくなり、不動産なども普通に借りたりすることが出来るようになる。
 また、プロの認定を受けた人は、パチンコ雑誌に協力する義務を背負うことになる。最初は、データ取りなどの辛い仕事。それらをこなすうちに、だんだん貢献ポイントが溜まっていき、それが一定以上になれば、いずれは連載などを持てるようになる。

 そして連載を持てるようになれば、賞金をかけたパチプロトーナメントへの出場が決まる。

 どうでしょう?こんな未来像。
 将来パチプロが光に照らされることはないだろうけど、「うまく世間様に認めてもらえるようになって、社会貢献できるようになれたらなー」なんてことを、私はついつい思ってしまうのである。

対談を終えて

 ドキドキした!!
 そのメールをあけると、そのドキドキはさらに強まった。

 
「対談の依頼」

 
待ち望んだ”それ”が来た時、自分のパチンコ人生にひとつの区切りができた。


 対談は、昼食を食べながら、3時間ほど行われた。
 場所は高田馬場。編集部に近いレストラン。


 
「本当のパチプロと話しがしてみたい!」
 以前からずっと思っていたことなので、安田プロと話せることが物凄く嬉しかった。

 対談の内容は、旅打ちの話がメインではあったが、自分的には終始
「勝ち方へのこだわり」「理想のパチプロ像」についてを前面におしだす形になった。
 安田プロは初対面でも話し易く、自分の熱い想いを素直に語る事が出来た。
 スムーズに話し合いが出来たのは、安田プロと私の根本にあるものが、非常に似通ったものであったからだろう。
 しかし、大きく違う点が一つあった。
 それは交友関係だ。
 自分ならば「絶対に付き合わないであろう人間」とも、安田プロは交友関係を持っていた。
 
 
「どうして?」・・・・・聞きたかった。
 「そういう人間とは付き合うべきではない」・・・・・言いたかった。

 だけどその言葉を呑み込み、話を聞き続けた。

 
「大きい!」「安田プロという人間は、大きい!!」・・・・そう感じた。
 それに比べて、いくつもの”こだわり”を持っている自分がとても小さく思えた。
 
 
だからといって、その”こだわり”をすぐに捨てるようなことはないだろうが、もっと大きな視点から物事を考えなければならないことを、安田プロから教えられたような気がする。

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