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珈琲三昧


このコーヒー小咄は
名古屋の富士コーヒー(株)の広報誌「富士コーヒーニュース」に
1979(昭和54)年から月に二つずつのペースで連載され
 現在も続いております
その数 今や 500以上
コーヒーだけの小咄としては世界に類をみない本です
その折ごとの世相も反映されてます


改めて ここに 転載いたします


名古屋には 五百なるもの 二つあり 珈琲小咄 圓窓落語

著 三遊亭 圓窓 / 制作 富士コーヒー(株)




この本の購入ご希望の方は、まず、『ensou@dab.hi-ho.ne.jp
にて、その旨をお知らせください。
 そのあと『1冊につき、送付手数料込み1310円』を『郵便
振替 三遊亭圓窓00100-1-164756』に郵便番号・住所・氏名・
電話/FAX番号を明記の上、郵送くださいませ。
 圓窓よりサイン入りの本を郵送いたします。
珈琲小咄 003


 『ツーコーヒー』


 親子連れらしい二人が喫茶店に入ってきた。
 故郷から名古屋見物に出てきた父親を、サラリーマンになった息子が案内をしてい
るようだ。
 学生時代、喫茶店でアルバイトの経験のある息子は「TWO COFFEE」と注
文をした。
 運ばれてきた珈琲を飲みながら、親子は楽しそうに思い出話に花を咲かせた。


 翌年、また名古屋へ出てきた父親は一人で喫茶店に入って、女の子に注文した。
「すいませんが、ツーコーヒーをひとつ」





閑 話 休 題


そのとき 圓窓は動いた


 1973(昭和48)年3月13日 名古屋・含笑寺
           第1回「圓窓五百噺を聴く会」スタート
                 圓窓五百噺 その3は[蕎麦清(そばせい)]
もり蕎麦の食いっこで50に挑戦をした男がいた。果たして?
[蕎麦清]の梗概は圓窓五百噺付録袋/圓窓五百噺ダイジェスト/蕎麦清
[蕎麦清]の関連は評判の落語会/圓窓系定例落語会/圓窓五百噺を聴く会/圓窓五百噺の足跡
評判の落語会/圓窓系定例落語会/保善寺仏笑咄/011125
評判の落語会/各地の定期落語会/岐阜落語を聴く会/020216
2003・2・?? UP

珈琲小咄 002


 『いちばんホッとする』


 夫の仕事に対して女房は、慰労の念をもたなければいけない。
 その念があればこそ、女房のいれたコーヒーは一段と旨く飲めるというもの。
 仕事の疲れはたちどころに去っていくし、また改めて女房に惚れ直したりもする。
 こうなると、亭主はお世辞の一つも言わなければ……。
「コーヒと女房は同じようなもの。良いものもあれば、悪いものもある」
「あたしはどっちなの?」
「もちろん、良いほうさ」
「うれしい!」
「コーヒーも女房も選び方ひとつだ。あたしは自信をもって君を選んだのだ」
「あたしは、幸せ者ね。あなたも幸せ?」
「そうさ。だから、コーヒーを見ると君を思い出し、君を見るとコーヒーを思い出
すね」
「どっちも見ないときは?」
「いちばんホッとするんだよ」





閑 話 休 題


そのとき 圓窓は動いた

 1973(昭和48)年 名古屋含笑寺で「圓窓五百噺を聴く会」スタート
             圓窓五百噺 その2は[ニ番煎じ(にばんせんじ)]
             つらい火の用心の夜回りを楽しむ法がある。さて…。
[ニ番煎じ]の梗概は圓窓五百噺付録袋/圓窓五百噺ダイジェスト/ニ番煎じ
[ニ番煎じ]の関連は評判の落語会/圓窓系定例落語会/圓窓五百噺を聴く会/圓窓五百噺の足跡
2003・2・18 UP

珈琲小咄 001


 『忘れられないもの』


 お互いに愛を感じ合った頃のコーヒーの味と香りは、一生、忘れられないもの
らしい。
 女は変わらぬ愛を求める。だが、男は……。
 ある夫婦がコーヒーを飲んでいる。
「あなた。コーヒーを飲んで、なにか思い出さない?」
「ウーン、なんだい?」
「十年前、あたしをデートに誘って、喫茶店でコーヒーを飲みながら、あたしに
言った言葉よ。忘れた?」
「へー? なにか言ったかな……」
「言ったわよ、恥ずかしそうに。あたし、とっても嬉しかったわ」
「コーヒーを飲みながら……? アッ、思い出した。『このコーヒー代、貸して
くれって言ったっけ」





閑 話 休 題


そのとき 圓窓は動いた

 1973(昭和48)年 名古屋含笑寺で「圓窓五百噺を聴く会」スタート
             圓窓五百噺 その1は[半分垢(はんぶんあか)]
世の中は世辞愛嬌。さて、力士の女房はどうなのか?
[半分垢]の梗概は圓窓五百噺付録袋/圓窓五百噺ダイジェスト/半分垢
[半分垢]の関連は評判の落語会/圓窓系定例落語会/圓窓五百噺を聴く会/圓窓五百噺の足跡
評判の落語会/単発の落語会/圓窓五百噺達成記念落語会/ぷろぐらむ
評判の落語会/単発の落語会/圓窓五百噺達成記念落語会/客席からじっくりと
評判の落語会/単発の落語会/圓窓五百噺達成記念落語会/まどべの楽屋レポ
評判の落語会/圓窓系定例落語会/落語とギターの2人会/020316
評判の落語会/圓窓系定例落語会/圓窓商人噺を聞く会/010830

そのとき 歴史は動いた

    1979(昭和54)年「富士コーヒーニュース」創刊
    1979(昭和54)年 木曾御岳が有史以来 初の噴火

    2003・2・6 UP