骨髄移植ドナーになりました。〜骨髄移植体験記〜

 

手術の日

(2007年3月X日)

2時、3時頃にやや目が覚めたが、5時に起床した。いつもどおり。

体温を測って、洗面をすませた。特にすることもないなぁ。

6時過ぎに看護師さんが採血にきた。今日は左腕から刺してもらった。痛みを感じず、上手な人だ。

7時過ぎに別の看護師さんが血圧を測りにきた。133/94。やっぱり下が高い。上は落ち着いてきたかな。

便については、「済ませてくださいねー」とだけ言われた。浣腸はしないの?楽でいいけど。

T先生もきてくれた。手術前なのにありがたい。

入院着にいったん着がえた。

着替えの途中で、手術に当たるT先生以外の医師2人も挨拶にきた。みなさん忙しいのにありがとうございます。

手術室まではこのまま歩いていく。ストレッチャーは使わない。元気だしね。手術着には向こうでなるそうだ。

 

手術室に到着。ほかにも手術する方々がぞくぞくと入ってくる。すごい光景。

担当看護師と一緒にオペ室にはいると、もうみなさんスタンバイしていた。

心電図用の何かをペタペタ貼られて、点滴用の針も刺されて、酸素マスクをあてられて、徐々に手術の体制となっていった。

そろそろ麻酔ガス入りますねーと言われて数回深呼吸・・・もう覚えていない。

 

 

「終わりましたよー、totemさーん」の声で目が覚めた。何かしら夢を見ていて、目が覚めた直後は自分が手術をうけていたことも忘れていた。数秒後、あー手術だったんだと気づき、今何時?と聞いた。声はガラガラ。あっ酸素マスクもしている。尿道も管があるぞ。

「11時7分ですよ」と答えてもらった。そこから意識はしっかりある。足の裏をもんでもらっている。手術前もそういえばもんでもらってたな。T先生も声をかけてくれた。

移動となり、ストレッチャーで動いたが、車酔いの気分。もっとゆっくり動いてーと心の中で叫んだ。

部屋に戻ってベッドにおろしてもらったが、喉がかわいた感じ、ちょっとむかむかする。胃もなんだか痛い。腰は強烈につねった感じ。痛い。

 

2時頃に酸素マスクは外れた。でも尿道の管はまだまだ。午後4時頃に外してもいいらしい。腰が痛いので膝を立てたりするが、その度に、尿が出る感じがする。早くとってー。

何度も看護師さんやT先生が来てくれた。カテーテルのことなど身体の不都合なことを訴えた。

 

午後3時20分頃、座位を保てるかチェックするため、看護師さんにベッドをおこしてもらった。しばらく大丈夫だったが、徐々に吐き気をもよおしてきた。貧血のような症状。ベッドを元に戻し横になったが、血圧は上が90前後。ダメだこりゃ。冷や汗も全身から出てきている。

 

横になっていると母親と妹が見舞いにきた。この姿を見せたくなかったな。20分ほどいて、入れ替わりにコーディネーターさんが来た。アンケートの記入のためとはいえ、わざわざ来てもらって恐縮です。昨日も今日もそして明日も確認検査があるそうで、そのついでとは言うものの、ありがたい。

 

また、しばらくしてマイファミリー登場。うれしいねー。

血圧も上が100を超えたので、とりあえず一安心。カテーテルを抜いてもらった。これがまたいやな感じ。

ニュルルルルーと。こんなに入っていたかと思うくらい長く感じたぞ。看護師に抜いてもらったのも恥ずかしかった。直後はおしっこが出る感じが強かったので、尿瓶をつけてもらった。ふんばったら大便も出そうなので、ふんばりきれず、結局使わなかった。

水も試飲テストしてOKだった。

4時過ぎにT先生も来た。患部をみてもらったら、すごくきれいだそうだ。出血もそんなにしていないらしい。

 

6時過ぎに夕食をもってきてもらった。座位になってみたが、平気だ。

食べることができるか心配だったが、完食した。点滴も終わっていたので、外してもらった。

 

9時30分にようやくおしっこが出た。なかなか出る感じがなかったのだけど、ようやく。

このあと、1時と朝4時にもおしっこが出た。身体が元に戻ってきた感じだ。

2時に看護師さんが見回り。ちょっと起きていたので体温を測ってもらった。37.0度。