骨髄移植ドナーになりました。〜骨髄移植体験記〜

 

最終同意

(2006年12月26日)

最終同意の日。妻と1時ちょっと前にK病院につくと既にコーディネーターさんと立会人の方が待っていた。簡単に紹介をすませ相談室のようなところへ。調整医師も既にいた。

早速最終同意の始まり。前回の確認検査のときと同じような話だ。最初にコーディネーターさんから妻に意思の確認があった。妻の返答は「本人が決めているので協力したい」。ありがたいこと。何事もサポートがあってできる。

コーディネーターさんからは身内の反応も聞かれた。自分の母、母の妹、母の父がそれぞれ全身麻酔の経験があり、それぞれ何かしら麻酔の覚めが悪かったことを話し、その点が心配されている旨を話した。

とにもかくにも説明も順調に進んだ。妻からの質問は特になかったが、自分の方から手術にあたってのことをいくつか聞いた。

後から立会人とも話したが、ドナーになる人は健康な人が大半なので入院や手術、全身麻酔の経験がない方が多く、病院として当たり前のことでも初の経験で不安があるでしょう、と言っていた。

まったくそのとおりだ。

説明が終わって立会人から自分と妻それぞれに意思の確認。「移植をお願いします」と答えた。

そして同意書にサイン。

体験記にあるような「本当にいいのですか?」的なことは聞かれず、淡々とというか順当に流れているような気がした。

サインを終えて、コーディネーターさん、調整医師、立会人から何度も下げられた。恐縮してしまう。

 

今回は手術の日、手術の場所も決まっている。3月X日。K病院。

目標がはっきりしてきた。

 

患者さん、まだ月日はかかるけど、待っててねー。

 

数日後、財団から大きめの封筒が届いた。内容は骨髄採取日程の書類。

既に聞いているとおりの採取予定日3月X日と入退院日がX−1日、X+2日、採取施設はK病院だ。採取担当医師は、T先生。骨髄移植は専門らしい。ありがたいことだ。

その他、小冊子「骨髄採取前にお願いしたいこと」10ページほどの注意書きだ。とり合えず読んだが、特に新鮮な情報ではないような気がした。

それから、切手の貼ってある封筒と「交通費のご請求」、請求書諸々。これまで2回病院に行ったときにはコーディネーターさんから頂いていたのだが、何かしら書類を作らなきゃいけないのかな。