骨髄移植ドナーになりました。〜骨髄移植体験記〜

 

健康診断

(2007年1月29日)

1日の特別休暇をとり健康診断に臨んだ。9時30分の約束時間に5分前で到着。コーディネーターさんは初診受付の手続きをしてくれていた。健康保険証を提示し、血液内科に向かった。

早速、身長と体重を計り、しばらく待つと担当のT先生の診察室に通された。先に検査をひと通り受けてもらって、最後にこちらで問診、説明しましょうとのことで順番に診断に向かった。

ちょっとした病院内ツアーのようだ。

まずはレントゲン。こちらはあっという間に終了。

続いて心電図とスパイログラフィ。スパイログラフィは肺活量を診るやつ。ただ、こちらがなかなか順番がこない。10分程で心電図を終えたが、それからスパイログラフィまでなかなか呼ばれず、ややイライラ。結局30分程待たされて検査が始まった。肺活量検査はちょっと楽しいものだった。ロールペーパーの芯のようなものを加えてスーハーとやってみたが、すぐに口にくわえるマウスピースみたいなやつにかわった。「吸って吸って吸って吸って吸ってー、もっともっともっともっと…」「はいてー」を何度かした。特にやり直しはさせられなかったところをみると、まあまあだったのかな。

 

待ち時間にいろいろとコーディネーターさんと話した。北陸ではコーディネーターさんは5人いて、採取まで担当するのがそれぞれ年間10人程いるそう。だから北陸3県では50人くらいが骨髄採取をしているのかな。

それから、今回の骨髄移植の患者は、関東地方の40歳代の女性ということ。

また、入院中はかなりヒマらしい。手術翌日は確実に元気一杯だという。手術当日も夕方くらいからは意識もはっきりして腰の痛み等が残るくらいみたい。パソコンをもっていこう。

 

それから血液内科に戻り、尿検査と血液検査。K病院では血液ガス分析とかなんとかで動脈からも血液を採取するとのこと。コーディネーターさんから「かなり痛いですよ」と言われたが、実際はそれほどでもなかった。でも動脈血を採る病院は少ないそうだ。

また、採取医師が動脈を探している(もちろん、表面からは見えない場所なので)姿にややこちらが緊張してしまった。採取自体はたいして痛くなく終了。最後まで注射しているところや血は見ることができなかった。

 

ようやく問診を残すのみ!と思っていたら、麻酔科で問診をとのことで、今度は麻酔科に行くこととなった。もう12時になるよーと思いつつ、麻酔科へ。しばらく麻酔科のビデオを見て診察室へ。

麻酔科の先生は気さくに話してくれたので、リラックスできた。麻酔を受けた家族の覚めが悪いらしいという話もした。

 

それからT先生のところで問診。

T先生はパソコンで入力しながら、いろいろと説明してくれた。その都度プリントアウトして渡してくれたので、あとからじっくり見ることができる。

自分の体重からは1600ml程採取できるということで、相手患者の体重に合わせて860mlを採取するには十分だと説明を受けた。

860ml採取するときは600ml程の自己血を輸血しなければいけないということで、1回だと勝手に思っていた自己血採取が2回に決定した。

それぞれの採取日も決めた。

「入院の案内をしますけど、今日はやめときますか?」とT先生に聞かれたので、次回の採血時にしますと答えた。もう12時30分をまわっていた。くたくただ。

 

2回の自己血採取にはコーディネーターさんは来ないので自分でしなければいけない。まっ、いっか。