病気になるまで


皆さんは、普通に生活をしていて、なんとなく身体がだるいとか思ったりする事はありませんか?

 

私自身、なんとなく身体がだるいなあと思いつつ普通に生活をしていました。

 

ところが、その疲れが寝てもとれないし、通勤電車で立っているだけで異常なくらい

疲れ出し、目の前の景色が白黒に見えたりしました。

おそらく出張続きで身体の疲れからくるものだろうと、そのときは思いました。

夏バテかもしれないなあ〜とか自分自身に言い聞かせて仕事を続けてました。

 

それから奇妙なことが続きました。


扁桃腺が腫れているのに熱が出なかったり、ちょっとした打ち身でも

内出血ができたりして、身体の異常がだんだんと出はじめました。

 

会社の上司からあまりにも顔色が悪いから病院に行ったほうが良いと

言われ近くの診療所で、血液検査をうけました。

 

血液検査をすればだるさの原因がすぐにわかると言われました。

 

血液検査結果は翌日にでるので、その日は貧血と診断され、帰宅しました。

 

次の日の朝、その診療所に行ったら患者さんがたくさんいるのに自分だけ

診察券を出したら、すぐに順番が来て、『こんなに混雑しているのにおかしいなあ』と感じました。

 

嫌な予感が的中しました。


診療所の先生からは重度の貧血だから専門医を紹介するので、

すぐに再検査したほうがよいとの診断でした。

 

紹介先に記載されていたのが、おおきな病院の血液内科でした。

貧血で血液内科とはおおげさだなあと思いました。

 

紹介先の病院に行った時も雰囲気が違いました。

紹介状を出したら、すぐに順番が来て、『こんなに混雑しているのにおかしいなあ』と感じました。

 

まず先生に会って、『ここまで歩いてきましたか?』との質問。私は『はい』と答えました。

次に結婚していますか?とかどんな仕事をしていますか?とか

 

普通、病院に行ったら

どうしましたか?どこが悪いのですか?とか聞かれるじゃないですか?

ところが、そのような質問はなく好きな食べ物は何かとか?

自己紹介をしてください!みたい質問が続きました。

 

明らかに雰囲気が違いました。

先生の話し方がおかしなぐらいゆっくりなんですよ。

また、先生の表情が暗い感じがしました。

 

そして先生から、一言、

今から告知しますので、驚かないでくださいとの注意があり

いきなり、『あなたは急性骨髄性白血病の疑いが強いです。

今日からすぐに入院してください』と言われました。

もし、白血病なら最短でも約1年は入院治療が必要と言われました。

 

ウソでしょう。1年も入院するの?

次に思ったのは、もう死ぬのかなあ〜って

自分はそんな重病なんかじゃあないよって思いました。

 

それから、色々な、検査の説明がありましたが、ほとんど聞こえませんでした。

 

その後、血液検査に、骨髄検査、レントゲン、尿検査、心電図

人間ドック並みの検査をしました。

 

検査結果は間違いなく急性骨髄性白血病でした。(M2)

 

入院もしたことなかったのに、その日のうちに抗癌剤の投与が始まりました。

 

夜になると、抗癌剤の副作用で気分が悪く、少し身体が落ち着くと、

孤独な感じがして涙が出てきて止まりませんでした。