
04年夏 自家末梢血幹細胞移植施行
入院の記録 2004年6〜8月
6月1日(火)
再入院した。カテーテルの挿入とマルクあり。夜は初めは寝れなかったけど、強引に寝る。
6月2日(水)
朝からベナンバックスの吸引がある。苦かった。
6月3日(木)
生理食塩水の24時間点滴が始まる。映画レオンを見た。
夜寝てると漏水警報があるので点検とのこと。12時に起こされ寝れなくなった。
6月4日(金)
キロサイト24時間投与が始まる。
6月5日(土)
飲み薬の抗癌剤が始まる。6時間ごと1日4回は結構こたえるなあ。夜は映画コンエアー(ニコラスケイジ)を見た。
6月6日(日)
関東地方も梅雨いりした。毎日、軟禁されてるようで、個室から外出してないから外の天気はよくわからないが蒸し暑いらしい。
飲み薬抗癌剤のため、胃が痛む。
6月7日(月)
とうとう下痢になった。腹全体が痛むようになってきた。少し吐き気あるが我慢している。
浅田次郎「地下鉄(メトロ)に乗って」を読破した。感銘をうける。
6月8日(火)
きみはペットの最終回がある。映画 「明日に向かって撃て!」を見た。夜はテレビのバラエティを見た。
テレビ漬の一日だった。飲み薬抗癌剤は今日で終わった。
6月9日(水)
朝ドラの再放送を見始める(旅館の話)。映画 「華麗なるヒコーキ野郎」 を見た。
抗癌剤は新しいのが始まり、船酔い気分が激しい。夜はハニカミが楽しかった。
6月10日(木)
体重が71〜72にもどった。こうがん剤の副作用。(身体が水っぽい)先日から4リットルも投与しているから。
6月11日(金)
朝ドラの再放送を見る(旅館の話)神様もう少しだけ ドラマ再放送を見る。
胃がキリキリ痛むのでつらかった。だんだんと粘膜障害になりはじめているのだろうか?
血小板の輸血をした。輸血は久しぶりだから緊張した。夜はハニカミを見た。楽しかった。
6月12日(土)
ようやく今日で投与は終わる。抗癌剤を点滴で入れるのは最後にしたいと思った。朝からシャワーを浴びてすっきりさせた。
6月13日(日)〜7月12日(月)
移植から生着までかなり副作用がきつくパソコンどころではなかった。
7月9日に生着した。25日間もかかりつらかった。
本も読む気がしないしやる気が出なくてぐったりしていた。
7月13日(火)
グランを打たなくてもデータが良い。血小板と赤血球のデータが良い。この条件を満たさなければ退院できないらしい。
でも本当の退院だからあせらずのんびり。
移植時に1.5単位しかないのが響いて血小板が全くできなくて心配。
普通の方15万に対して自分は2000しかないからヤバイかもなあ。(1.3%)きつい数値だよ。
正常値にまで回復するのは、うまくいって半年
7月17日(土)
血小板がようやくでき始めて一安心。何事も積み重ねかさねかも。
たとえ時間がかかっても自前で血液を造りたいから輸血を減らしてもらうように自己申告した。
金曜日に大部屋に引っ越しした。臭いが気になるが仕方ない。大部屋になり睡眠薬は飲まないようにしている。
7月20日(火)
だらだら過ごした3連休だったが、採血したらデーター変わらず(下がってる?)なんとなく落ち込む。
生着してまだ10日間しか経過してないのに、さあ血小板造れと身体に叫んでもすぐにはできないのが当たり前なのかもしれない。
移植がうまくいってここまで回復した事、事態、奇跡的なことかもしれない。あまり欲張り過ぎず、のんびりしよう。たとえ自宅に帰っても暑さが待ってるだけだから、今はこの快適な空間で過ごしたほうが改善するのが早いかもしれない。
「あとすこし、くさい臭いと、せまい部屋」 「寝ていれば、血小板も、できてくる」
という心境かな。
7月22日(木)
退院後の生活の注意点について、主治医より説明をうける。制約も多いが
退院時期が近くなったと錯覚してしまった。5年間は通院するらしい。
7月23日(金)
データー的に下がってしまいすごくショック。今までふり返れば、むなしさはあるがまだまだ安定していない。こんな調子で自宅に帰っても暑さで倒れるかもなあ。自分の体力に自信もないからなあ。涼しい病院にいるのがいいかもしれない。
プラス思考でいけば、あれだけの副作用に耐えてきたのだからすごい。高熱のだるさ吐き気とか寒気とか今、考えればよくがんばった。すぐに切り替えて血小板を造れというのは身体がしんどいのかも。輸注したトータル量も少なかったから、もともと時間がかかると言われてたし、当たり前のことかも。
7月24日(土)
風呂に入る。風呂のほうがよく洗えるしリラックスできる。夜から映画をみた。
7月25日(日)
朝から映画をみた。ラブ・アクチュアリー、解夏、クラブ進駐軍すべて感動映画で涙した。鼻が痛くなった。
闘病仲間が退院していった。うるさいときとかもあったけど、いなくなったらなんとなく寂しい気がした。
7月26日(月)
テレビは「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」と昼ドラを見た。DVDの映画は「木更津キャッツアイ」を見た。ブルーノート物語を少し。採血データーは残念ながら変化なし、だった。
7月27日(火)
ベナンバックス吸引。「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」の最終回を見て涙した。
会社に提出する書類の処理をして郵送した。
伝説の患者さんを紹介いただき病気の闘病期間の体験談を聞いてすごく参考になった。
夕方にシャワーを浴びて、外出許可が出たから明日、買い物に行こう。
今日は珍しく餃子が夕食にでた。入院1年間で初めてのメニューで美味しかった。
ただし、油っこすぎて、食後のおなかがゆるくなった。
7月28日(水)
外出許可が出て外出。レンタルビデオ、コージーコーナーでナポリタンを食べたが、味覚障害になっていて思った味ではなかった。残念。ソニーに行き修理のラジカセを取りに行くが新品になって戻ってきた。うれしい。夕方にかけて、会社の同僚が見舞いに来てくれた。
7月28日(水)
みんなが帰ってからDVDを見たり、CDを聞いたりして過ごした。今日は時間がすぐに過ぎた。
血液データは残念ながらダウンしていた。少し外に出ただけで汗だくになったから、今は病院のほうがいいのかもしれないと感じた。
少し車に乗っただけで酔ってしまった。それだけ体力と抵抗力が落ちているのだと実感。無理は禁物だなあ。
7月29日(木)
韓国映画の「ラブストーリー」を見て涙した。
うなぎとポテトサラダが美味しかった。なにも変化のない一日だった。
7月30日(金)
今日でほぼ入院してから1年になる。長いようで、振り返れば短かったかなあ。
ただし、データー的に下がってしまいすごくショック。今日からまた血小板の輸血が始まる。今日はDVDで映画を観た。「刑務所の中」、「サンダーパンツ」、「ロビンソンファミリー」は途中まで。
8月2日(月)
昨日は「ロビンソンファミリーの冒険」ディズニー映画を観た。
なかなか血小板はできてこない。今日のデーターには炎症反応が出ていた。
舌のカビ原因で昨日から微熱が続きなんとなく身体がだるい。
夕方、闘病仲間が退院していった。なんとなく残された感じで、もの悲しい気持ちになる。
8月3日(火)
朝から風呂に入って過ごす。漫画「ナニワ金融道」を読んで過ごした。
微熱は改善してきた。さすがジフルカンという薬の効果が高い。
8月4日(水)
朝から風呂に入って過ごす。漫画「ナニワ金融道」を読んでると時間が経つのは早い。要するに好きなことをやっている間は、時間が経つのが早い。少しずつだけど、ようやく待ちに待った血小板を造り始めたらしい。この調子で行くと来週末には退院できるかも??
8月5日(木)
昨日なかなか眠れず睡眠薬を飲んで寝た。お陰で今日は朝から起きたが頭がボーッとして横になるとすぐに寝てしまい、昼食が配膳されてくるまで目が覚めなかった。出来る限り睡眠薬は飲まないようにしよう。
8月6日(金)
入院している患者さんと話をしたが、自己中の話を始め、つきあうのに骨が折れた。
昼からは漫画「ナニワ金融道」を読む。
採血結果は横這いだったけど、来週末、このままデーターが下がらず上昇か横這いであれば退院できるらしい。
主治医から退院の言葉をきくと心強いなあ。退院を実感する。
8月7日(土)
オリンピックまでには退院できる可能性が濃厚。サッカーの決勝をみて熱く観戦した。
8月8日(日)
朝から風呂に入ったり、テレビを見たりした。今日は神宮花火大会があるが見れないのが残念だ。
8月9日(月)
入院して1年未満の退院はできなかったが、ようやく今日退院できる。待ちに待った退院だが、
いざ、その日が来たら実感がわかない感じだ。でもすごくうれしい!
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