末梢血幹細胞移植とは?

造血幹細胞移植(末梢血幹細胞移植)とは、超大量の抗癌剤や放射線照射により、体内の悪性細胞や機能不全の骨髄を徹底的に根絶し
その後正常の造血幹細胞(血液の元となる細胞)を静脈内投与することにより骨髄の再構築をはかる治療法です。


末梢血幹細胞採取


 体内を巡る血液のことを末梢血と言うらしく、通常、末梢血には造血幹細胞はほとんどありません。
白血球を増やすG―CSFという薬を注射すると幹細胞が末梢血中にも出てくるらしいです。

治療の終わるタイミングを見計らって、G―CSFを大量に注射して幹細胞が末梢血中に現れたら、
血液分離装置で血液から幹細胞だけを抜いて、残りの成分を体内に戻します。
ただ寝ているだけで痛みはほとんどありませんでした。

自分の場合は腕の血管が抗癌剤の影響でつぶれてしまって細くなっていたから安定した血液を
血液分離装置に送るために、足のつけねからカテーテル(太い管)を入れて採取しました。


ただし採取できる量に個人差があり採取できないともちろん移植はできません。

自分の場合もなかなかいい状態の造血幹細胞を採取することができず、2回は失敗でした。

状態のいい細胞とは、もちろんガン細胞のまざっていない幹細胞です。

3回目にようやく採取できました。 幹細胞はうすいピンク色をしています。
                                 写真の色というよりは、上記ピンクです。



自家造血幹細胞移植 (末梢血幹細胞移植は、5年前に保険適用されて急増。)

造血幹細胞移植とは,超大量の抗癌剤や放射線照射により、体内の悪性細胞や機能不全の骨髄を徹底的に根絶し
その後正常の造血幹細胞(血液の元となる細胞)を静脈内投与することにより骨髄の再構築をはかる治療法です。

あらかじめ採取、凍結保存しておいた自分の造血幹細胞を移植します。
採取した造血幹細胞を凍結保存前に抗癌剤で処理することもあります。
あくまでも自分の造血幹細胞のため,免疫抑制剤の投与は必要ありません。

欧米では、骨髄移植と比べても治療成績に差はないとされるので主治医から薦められました。
また移植の時は自分の造血幹細胞であるため拒絶反応もなくすんなり身体が受け入れるので安全だとのことです。

上記のような説明をうけました。

さらに簡単に説明すると
大量の抗癌剤を投与して、体内の造血幹細胞を根絶させます。そのままなら即、死亡してしまうので
凍結保存しておいた自分の造血幹細胞を移植して、身体をつくりなおす治療です。

移植というと手術をしていい細胞をうめこむ治療をイメージしがちですが、点滴で造血幹細胞を身体に戻します。

一番右端のピンク色のパックが造血幹細胞です。
こんな感じの点滴で輸血と同じ要領で身体に戻しました。


    自家造血幹細胞移植のさらに詳しい説明

data 予定では通常こんな感じです。約40日ぐらいで退院予定


6月1日 -13 再入院 CV挿入
2 -12
3 -11
4 -10 AraC 100mg アレビアチン内服
5 -9 AraC 100mg BU 4mg アレビアチン内服
6 -8 AraC 100mg BU 4mg アレビアチン内服
7 -7 AraC 100mg BU 4mg アレビアチン内服 ゾビラックス内服
8 -6 AraC 100mg BU 4mg アレビアチン内服 ゾビラックス内服
9 -5 AraC 100mg VP16 20mg アレビアチン内服 ゾビラックス内服
10 -4 AraC 100mg VP16 20mg ゾビラックス内服
11 -3 AraC 3000mg ゾビラックス内服
12 -2 AraC 3000mg ゾビラックス内服
13 -1
14 0 幹細胞移植
15 1 ゾビラックス内服
16 2 ゾビラックス内服
17 3 ゾビラックス内服
18 4 ゾビラックス内服
19 5 ゾビラックス内服
20 6 ゾビラックス内服
21 7 ゾビラックス内服
22 8 ゾビラックス内服
23 9 副作用強い ゾビラックス内服
24 10 副作用強い ゾビラックス内服
25 11 副作用強い ゾビラックス内服
26 12 副作用強い ゾビラックス内服
27 13 副作用強い ゾビラックス内服
28 14 副作用強い ゾビラックス内服
29 15 ゾビラックス内服
30 16 ゾビラックス内服
data 実際はどうだったか?70日かかりました。
治療 輸血(血小板) 輸血(赤血球) 抗生剤 発熱 腹痛具合 体重
6月1日
再入院 マルク カテ挿入 73.5
2 ベナンバックス吸引
3 生理食塩始まる
4 抗癌剤投与 柔便 72
5 抗癌剤投与
6 抗癌剤投与 72
7 抗癌剤投与 下痢
8 抗癌剤投与 下痢
9 抗癌剤投与 下痢
10 抗癌剤投与 下痢 72
11 抗癌剤投与 血小板 下痢
12 抗癌剤投与 下痢 70
13 血小板 高熱 下痢
14 幹細胞移植 熱に対する 39〜40度 下痢
15 熱に対する 39〜40度 下痢
16 熱に対する 39〜40度 下痢
17 血小板 熱に対する 39〜40度 下痢
18 血小板 熱に対する 39〜40度 下痢
19 熱に対する 39〜40度 下痢
20 熱に対する 39〜40度 下痢
21 血小板 熱に対する 39〜40度 下痢
22 血小板 熱に対する 39〜40度 下痢
23 血小板 熱に対する 39〜40度 下痢
24 血小板 熱に対する 39〜40度 下痢
25 血小板 熱に対する 39〜40度 下痢
26 血小板 熱に対する 39〜40度 下痢
27 血小板 熱に対する 39〜40度 下痢
28 血小板 赤血球 熱に対する 39〜40度 下痢
29 熱に対する 39〜40度 下痢
30 血小板 赤血球 熱に対する 39〜40度 下痢
7月1日 血小板 赤血球 下痢
2 血小板 下痢 66
3 血小板 下痢 65
4   血小板 赤血球 下痢 65
5 血小板 下痢 65
6 下痢 66
7 血小板 下痢 66
8 下痢 66
9 生着した! 血小板 下痢 66
10   赤血球 下痢 66
11 下痢 66
12 血小板 改善中 65
13 赤血球 改善中 65
14 血小板 改善中 65
15 改善 65
16 大部屋引越し 血小板   65
17 65
18 血小板 65
19
20
21
22 退院後の説明  
23 データ下がる 血小板 66
24 赤血球
25 治療も休み 66
26
27 ベナンバックス吸引
28 外出許可が出る データ下がる
29
30 データ下がる 血小板 67
31
8月1日
炎症反応 データー変わらず
2 ジフルカン 66
3
4 炎症反応消える 血小板造回復か? 66
5
6
7
8 65
9 退院 退院 退院 退院 退院 退院 退院