【普遍的なコード進行】
え〜。サブウィンドウの譜面上に書いちゃってるので、ここで説明しちゃいますが、
このコード進行が、今回の研究の基本となる素材でゴザイマス。
いわゆるポピュラー音楽においては、「普遍的」と言っても良いコード進行が
いくつかございます。最も有名なものは「Blues進行」、え〜、ブルースと聞いて
森進一や淡谷のり子を連想したアナタ、それは、まちがいです。
広辞苑で「ブルース」を調べると、
ブルース【blues】
(1)十九世紀末にアメリカの黒人が生んだ歌曲。ヨーロッパ音楽にない独特の音階・旋法を用い、
三行詩型12小節が基本型。多くは個人の苦悩や絶望感を即興的に歌った。
(2)社交ダンス用に演奏される四分の四拍子の哀調をおびた曲。
このように記載されております。で、森進一は(2)なの。ワタシが言ってんのは(1)のほう。
具体的には次のコード進行ですネ。(ハ長調の場合)
C→F→C→C→F→F→C→C→G7→F→C→C
拙サイトの旧コンテンツでは「JamesBrown(注)」が該当しました。聴いてみれば、ア、ナルほど。と思うでしょう。
(注…現在は音楽だけが妹のサイトで保管されています)
次に「普遍的」なのは(正式名称はありませんが、この進行を取り入れた有名な曲のタイトルから)「Doxy進行」とも
呼ばれるの仲間、があげられます。ちょっと聴いてみましょう。
コホン。え〜。ビックリした方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
そうです。最近リバイバル競作で大ヒットとなったこの曲も、実はこのコード進行そのものなのです。
これ,作曲者は中村八大で1963年Releaseです。一方のDoxyはMilesDavisの名盤Bags'Groove(1954)で初収録
された(らしい)SonnyRollinsのOriginalで,発表以来Jazzの最も有名なStandardNumberのひとつとして世界中で
定着しました。ご存知のとおり中村八大は日本の草分け的JazzUnit“ジョージ川口とビッグフォー”のPianistでも
ありましたから、年代的推察からしても『明日があるさ』がDoxyのパクリであった事に疑う余地はないでしょう。
さて、かなりヨコミチにそれましたが、ここからが本題です。(次に進みましょうネ。)