岩国自転車旅行記

川崎から自転車で帰ってきた余韻のまだ残る11月,自転車で岩国まで走りました.片道約3時間の日帰りです.

出発は8:00.国道188号線をひた走ります.ほぼ予定通り11:00には岩国到着です.たまたま目に付いたファミレスで昼食を取り,先へ進みます.

まずは錦帯橋へ.山口県を代表する観光名所の一つです.もともとは1678年にできた橋ですが,1950年の台風で壊れてしまいました.今の橋は1953年に再建したものです.橋の袂には川に向ってひたすら石を投げ込む青春野郎どもが.

錦帯橋を渡るためには通行料が必要です.なので,錦帯橋は渡らず,少し川上にある普通の橋を渡り岩国城へ向います.山の上にぽつんとあるのが岩国城です.山頂まではロープウェーがありますが,当然有料です.ロープウェーは使わず,歩いて山頂まで上がることにしました.車が1台通れるぐらいの道幅があり,舗装もしてあります.車両通行禁止なのでのんびりと歩いて上がることができます.1時間弱といったところです.途中には,わけのわからないししおどしなどありました.登りきったところで,岩国の街並をながめることができます.

岩国城は,長州藩の支藩だった岩国藩の藩主・吉川広家が建設した城です.1603年起工・1608年完成で,関が原の戦い以降にできた城の中では珍しい山城です.その後,徳川幕府が発した一国一城令に従い1615年に取り壊しとなりました.天守閣は1962年に再建したものです.この天守閣,なかなか良いデザインだと個人的には思っています.

さて,錦帯橋・岩国城と見たので,岩国観光の最後の目玉シロヘビを目指します.シロヘビはその名の通り白いヘビで,岩国近辺に野生しています.天然記念物です.時々白いカラスが見つかって話題になりますが,シロヘビもアオダイショウの白色変種という説が有力です.そして,白色変種がその色を保ったまま,特定の地域に群として定着している例は世界的に珍しいそうです.例えですが,白いカラスが群をなして飛んでいる姿を思いうかべれば,その奇妙さが想像できると思います.このシロヘビ,金運の神様です.もっとも,この後買った年末ジャンボは300円しか当りませんでしたが.

佐々木小次郎の像を見つけました.佐々木小次郎は,その必殺剣「燕返し」を錦帯橋の袂で編出したのだそうです.巌流ゆかりの柳なるものが案内板とともにありましたが,ここまでくると胡散臭さを感じてしまいます.なによりも,佐々木小次郎の像,顔付きがあまりにも現代風で興冷めです.「剣豪」って感じがしません.

15:00,岩国発.ほぼ予定通り18:00すぎ帰宅.