FreeBSDインストールメモ(11.0-RELEASE)
はじめに
FreeBSD 11.0をインストールした際の手順をまとめた.
FreeBSDのダウンロードとインストール
The FreeBSD Projectからインストーラをダウンロードする.USBメモリからインストールするので,FreeBSD-11.0-RELEASE-amd64-memstick.img
をダウンロードする.
ダウンロードが完了したら,dd
コマンドでUSBメモリにインストーラをコピーする.
$ dd if=FreeBSD-11.0-RELEASE-amd64-memstick.img of=/dev/da0 bs=1m conv=sync
dd
コマンドのないOS(Windows)の場合は,isoイメージからブート可能なUSBを作ってくれるフリーソフトを使うことになると思う.試してないのでよく分からない.
USBメモリからブートするようにマザーボードの設定を変えブートすると,インストールが始まる.テキストベースなのでとっつきにくい印象はあるが,インストーラの通りに進めると迷うことはなかった.ほぼデフォルト値でインストールした.
ファイルシステムはzfs,1人作らないといけない一般ユーザは,rootになれるように,wheel
グループにも所属させた.
pkgのアップデート
ソースコードからコンパイルするports
はインストールに時間がかかるので,pkg
を使う.最初にpkg
を動かした際に,pkg
をインストールしますか?と聞いてくる.インストールする.
$ pkg
The package management tool is not yet installed on your system.
Do you want to fetch and install it now [y/N]: y
リポジトリをアップデート.
$ pkg update
sudoのインストール
ずっとrootで作業するのは危険なので,sudo
をインストールする.
$ pkg install sudo-1.8.18p1
visudo
コマンドでsudo
を使える(root権限を持たせる)ユーザを/usr/local/etc/sudoers
に追記する.
$ visudo
<<省略>>
##
## User privilege specification
##
root ALL=(ALL) ALL
foo ALL=(ALL) ALL # ←ユーザfooでsudoを使うなら,この行を追記.
rootユーザをログアウトして,sudo
の権限を与えた一般ユーザ(上の例で言うとfoo)でログインする.
xorgのインストール
$ sudo pkg install xorg-apps-7.7_2
インストール完了後,startx
を実行.twmが動いたら問題なくインストールは終っている.
LANGとキーボードの設定
~/.xinitrc
に言語とキーボードレイアウト(日本語106キーボード,controlキーとcaps lockキーを入替え)を設定する.以下を~/.xinitrc
に追記.
~/.xinitrc
export LANG=ja_JP.UTF-8
setxkbmap -model jp106 -layout jp -option ctrl:swapcaps
xfceのインストール
KDEやGNOMEは重そうなので,xfceをインストールした.
$ sudo pkg install xfce-4.12_1
~/.xinitrcに以下を追記.
~/.xinitrc
/usr/local/bin/startxfce4 --with-ck-launch
ログアウトして,再度ログイン.twmではなくxfceが動くはず.xfceが動くようになるまでで1時間程.
日本語入力(fcitx,mozc)のインストール
ibusがあまり評判が良くないようだったので,fcitxをインストール.日本語入力システムはmozcにした.
$ sudo pkg install ja-fcitx-mozc-2.20.2677.102.02
$ sudo pkg install zh-fcitx-configtool-0.4.8
インストール後に出るメッセージに沿って,以下の内容を~/.xinitrc
に追記.
~/.xinitrc
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=xim
export XMODIFIERS=@im=fcitx
/usr/local/bin/mozc start
fcitx -r -d
firefoxのインストール
$ sudo pkg install firefox-50.1.0_5,1
$ sudo pkg install firefox-i18n-50.1.0
firefox-i18nのアドインQuick Locale Switcherは無効になっていた.放置して「設定→コンテンツ→言語」を日本語にする.
日本語が文字化けするが,日本語フォントをインストール(後述)すると解消する.
rc.confの編集
/etc/rc.conf
に以下のを追加.
/etc/rc.conf
dbus_enable="YES"
hald_enable="YES"
rc.conf
にこの記載をしないでfcitxを動かすと以下のエラーになる.
デフォルトのターミナルエミュレータの実行に失敗しました
日本語フォント
xfceのメニューフォントが汚かったり,firefoxで日本語が文字化けしたりしていたが,日本語フォントをインストールすると解消する.
$ sudo pkg install ja-font-std-0.0.20130501
ウィルス対策ソフト
clamavをインストールする.
$ sudo pkg install clamav-0.99.2_2
手動で動かしてみる.
$ sudo freshclam
$ sudo clamscan --recursive /home
clamtkをインストールしようか思案中.
参考:
その他インストールしたもの
全部pkg
でインストールした.
- ristretto 画像ビューア.xfce標準だったので.
- ant
- xalan-j
- tidy
- nkf
- lftp filezillaはミラーリングができないので.
- xarchiver
- jhead jpgファイルのヘッダから位置情報等を削除してくれる.コマンドラインで使えて多量のファイルの処理がやりやすい.
- marcurial バージョン管理システム.gitよりマイナーなので.
emacs,ja-mozc-el-emacsインストール
emacsでmozcを使って日本語入力を行うため,pkg
でインストール.
$ sudo pkg install emacs25-25.1,3
$ sudo pkg install ja-mozc-el-emacs25-2.20.2677.102.02
emacsの設定ファイル(~/.emacs.d/init.el
)に以下を追記.
~/.emacs.d/init.el
(set-language-environment "Japanese")
(setq default-input-method "japanese-mozc")
(global-set-key (kbd "<zenkaku-hankaku>") 'toggle-input-method)
(global-set-key (kbd "C-\\") 'toggle-input-method)
emacsでの日本語入力
emacsでfcitx-mozcを使うと,インライン入力ができない.そこで,emacsでなemacs-mozcのみが有効になるように設定する.日本語入力切替キーを変える(例えば,fcitx-mozcは全角半角,emacs-mozcはctrl+\)ことでも対応できるが,emacs上ではfcitx-mozcを使わないようにする.~/.Xdefaults
に以下の記載をする.
~/.Xdefaults
emacs*.useXIM:false
参考:
Windowsで使っていたUSBメモリのマウント
FAT32フォーマットで日本語ファイル名を使っていないなら,USBに差すと自動でマウントしてくれる.FAT32フォーマットで日本語ファイル名を使っていると,自動でマウントするが,フォルダを開こうとするとエラーになる.USBメモリをアンマウントして,手動でマウントする.
$ sudo umount /media/disk
$ sudo mount_msdosfs -D CP932 -L ja_JP.utf-8 /dev/da0 /mnt
NTFSフォーマットの場合はUSBに差しただけではマウントしない.fusefs-ntfs
をインストールする.
$ sudo pkg install fusefs-ntfs-2016.2.22_1
インストール後にntfs-3g
コマンドを使ってUSBメモリをマウントする.
$ sudo kldload fuse
$ sudo ntfs-3g /dev/da0s1 /mnt
参考: