肩がこったと言う前に


当院にお越しの方の訴えで最も多い肩の不調、肩こり。

四十、五十肩のように少し動かしただけで激痛というほどでは無いけれど、なんだか四六時中だるいような重いような感覚を訴えられます。

そのような方たちにお仕事の様子や日常の過ごし方を伺うと多くの場合、デスクワークであったり、運転であったり、携帯電話やスマートフォンを見つめたりと、とにかく身じろぎもせずにじっとしている事が多く、長い様子。

PCやケータイを操作している時、左右の肘は直角に曲がり、手が体の前方に向かっているのですが、これが長いこと続くと腕全体が内側にねじれたような状態になり、手首、肘付近の筋肉が固く動きにくくなってきます。この硬直が肩の不調へとつながる事が多いと感じています。

思い当たる方は肩を叩くまえに次の方法をお試しください。

1.手首を楽にする(右手首を楽にする場合。左手首の際は左右逆)

  左手で右の手首を握ります。手首にあるグリグリした骨(橈骨と尺骨の骨頭)よりも肘寄りで握ります

右手指先を伸ばすようにして、まっすぐにした右手を出来るだけゆっくりと左右に回します。回す時指先が描く円の軌道が一番大きくなるように頑張って。

2.肘を楽にする(右を楽にする場合。左の際は左右逆)

  右の肘頭(肘鉄をする場所)よりやや手首寄りのところを左手で握ります。

右手指先を伸ばすようにして、まっすぐにした右手を出来るだけゆっくりと左右に回します。回す時指先が描く円の軌道が一番大きくなるように頑張って。

*肘は手首と比べると自分で握るのは難しいかもしれません。そんな時は誰かに協力してもらうか、タオルで縛ってみたりしてください。

3.野口晴哉「整体入門」には足湯に似た腕湯が紹介されています。普通のお風呂の温度より2,3度高めのお湯に肘から先を数分間入れます。