ツボの見つけ方


鍼灸院などを訪れたことのある方なら人体図に様々な点が描かれたツボの地図をご覧になったことがあるかもしれません。

このツボ、どうやって位置を知るのか。考え方に「骨度法(こつどほう)」「同身寸法(どうしんすんほう)」という2つがあります。

1.骨度法(こつどほう)

人体の各部分を比率で表現すると考えてよいでしょう。人間の身長を7尺5寸と定義し、そこから体の各部の長さを割り出した後、「どこから何寸何分」と表現します。 (※ちなみに寸尺とはいっても尺貫法とは異なります。

この考え方によって例えば、「足の長さ…1尺2寸」「足の幅…4寸5分」と表現できます。足の裏にツボがあるとして、「カカトからつま先へ6寸」とあれば、「足の長さは1尺2寸(12寸)だから、6寸ならちょうど足の真ん中だ」とツボの位置を知ることが出来るわけです。

2.同身寸法(どうしんすんほう)

1の骨度法が万人を対象としてツボを定義しようとするのに対して、こちらは個人向けといいましょうか。自分の身体の部分を物差しとしてツボの位置を測ろうとするものです。

ツボを押してもらう人(治療を受ける人)の親指の第一関節(一番太い部分の幅)を1寸とします。人差し指、中指を軽く揃えた状態を2寸(1寸5分とする書物もあります)、人差し指から小指までかるく揃えた4本の幅を3寸、この考え方によって例えば、「三陰交は内くるぶしの中心から3寸、とされた時に指を4本そろえて内くるぶしにあてる」ことでツボの位置を知ることが出来ます。

そうは言っても、これで捉えられるツボはあくまでも目安です。

だいたいの位置をつかんだら次は

1.さわる、なでる・・・ツボの付近は皮膚が赤らんでいたり、黒ずんでいたり、冷たい、ざらざら、といった他の皮膚とは違った感触であることが多いです。

2.つまむ・・・軽くつまんだだけで鋭い痛みを感じるような場所はツボ。どこをつまんでも痛いようならそれは強くつまみすぎですよ。

3.押す・・・最初はゆっくり、軽く押してみてください。息を吐く時に押し、吸う時は力を抜くのがコツです。しっかりツボをとらえた時はツーンとくるような、しびれるような痛みが出ます。あまり力を入れずには俗に言う「痛気持ちいい」くらいの力加減で。