捻挫癖


当院では初診の問診の際に古傷の有無を尋ねます。骨折や捻挫、腰痛や肩こりといった不調の箇所以外でも思い出せる限り思い出してもらいます。

そうは言っても骨折ほどはっきりした怪我ならともかく、遊びや運動の途中でちょっと捻ったくらいのものはなかなか記憶に残らないようです。

施術を始めて足首に触れると「あ、そういえばその足首を捻ったことがあります」などと思い出す方は多いです。

捻った当初の痛みは無くなっているので普段は意識しませんが、腓骨(ひこつ、膝下の側面の骨)をはじめとする足首周辺のバランスが崩れているため、捻挫を繰り返しやすく、また腰痛や膝痛も併発しやすくなります。*よくある「内反捻挫」(足の親指側が外踝方向にねじれる捻挫)では腓骨が下方向へずれます。

この捻挫癖を改善するには以下の方法をお試しください。

1.腓骨を戻す

痛い足の外踝を膝の方向(上)に向かって押し上げるように軽く力をかけます。一人でやるなら座って足をやや曲げて痛む側、例えば右足首が痛むとした時は右手で右足の外踝の下側を支えます。余裕があれば左手で右膝の外側の骨のでっぱり(腓骨頭)を支えます。支えた右手、左手を上に引き上げるように軽く力をかけます。

二人でやるなら治してもらう人(受け手)は仰向けになり、治す人は右手で受け手の膝裏を支え、左手で受け手の右膝の外側の骨のでっぱり(腓骨頭)に上方への力を軽くかけます。その後、治す人は右手で受け手の踵を支え、左手で受け手の右足の外踝を支え、上方への力を軽くかけます。

2.かかとを戻す

踵のねじれをとるには、例えば右足首が痛むとした時、治してもらう人(受け手)はうつ伏せになります。治す人は左手で受け手の右足首を甲の側から保持します。

右手で踵を包み込むように保持したら、治す人の右手方向へ軽くひねるように力をかけます。

全てかける力に腕力はいりません。「支える」くらいの気持ちでやってください。また1つの動作は2分ほど時間をかけてください。

かるい捻挫ならこれだけでかなり改善しますよ

上記の方法の詳細は吉田邦夫さんという方が書かれた「図解手を添えるだけで、骨のゆがみがなおる!」に載っています。ご興味のある方は是非お試しください