笑いの効用


暦の上では春でもまだまだ寒さがつらい時期です。

2月の行事と言えば、「節分」。「鬼は外、福は内」と無病息災を願います。

福が入る諺といえば 「笑う門には福来る」があります。「明るくにこにこしている人には、自然と幸福が訪れる。」という意味を持ちます。

笑うことにはかなりの効用があるようです。

近年の研究では笑うことには免疫のバランスを正常にする働きがあるそうです。免疫の異常による病気といえばガンがその代表的なものです。不健康な人はもちろん、健康な人であってもがん細胞は毎日体内で発生しています。このがん細胞を退治するNK(ナチュラルキラー)細胞が、笑うことによって増えるのだそうです。また笑いは腹筋や横隔膜の運動、刺激になりますので適度な運動による安眠効果、刺激によって胃痛などの内臓トラブルが軽減し、ひいては便秘の解消にもつながるそうです。さらに自律神経系のバランスが整うので(体の緊張と弛緩のバランスが整う)ストレスの軽減、血圧の安定にも効果があるそうです。

ちなみに上記の笑うとNK細胞が増える実験では、「面白くなくても笑い顔をする」ことでも効果があったそうです。つまり「作り笑い」でも体には良い影響を与えられるというわけです。

世知辛いこのご時世では笑い顔でいるのもなかなか大変ですが、笑顔を心がけたいものです。