冷えの話2


朝夕の寒さも本格的になってきました。布団から出るのがついつい遅れがちになります。

秋~冬に「冷え」の症状がつらくなります。と訴える方が増えます。「靴下を2枚重ねています~」「お風呂から出るとすぐに冷えてきてしまいます~」などなど

私は冷えを感じたことが無いので、冬に布団にもぐる時にヒヤッっと感じる状態が続くのだろうなと想像するのですが、それは確かに安眠するにはつらそうです。

冷える状態は血行が行き渡らない状態。人間には体温を一定に保つ機能があります。元々貧血気味である方はともかく、なぜ血が行き渡らないかを考えてみると冷え対策のヒントが見えてきます。

1.冷えた食生活・・・冷えたビールやアイスクリームに代表される冷えた食材を摂取すると胃腸の体温低下を防ぐために血液が内臓に集中して供給されます。

2.熱すぎる頭・・・暖房の空気は上に集まります。足元まで温めようとすると、頭の位置の空気は必要以上に温まってしまいます。のぼせた頭を冷やすため、血液は頭部に集中します。(それでなくても頭には脳という血液を大量に必要とする器官を持っています)

3.固い体・・・冷えを訴える方の多くはお腹や股関節の動きが悪いです。血液は心臓のポンプ作用の他に筋肉の収縮運動によって各部位へ運ばれますので、筋肉の動きの衰えはそのまま血流の衰えにつながります。

冷えを根本的に改善するのであれば、この逆の生活を心がければよいわけです。

飲み物は適温にしたお茶などにする・・・お腹を冷やさないよう、腹巻をする・・・暖房の温度管理・・・

但し、今挙げた対策は体質そのものの改善ですから効果が出るにはそれなりに時間がかかります。ですので効果が上がるまでは靴下、湯たんぽ、など昔ながらの道具(昨今は新素材を使った防寒用品も数多く市販されています)の助けを借りていただければと思います。