骨休め


骨休め。仕事の合い間に身体を休めること。一息吐(つ)くこと。 とあります。

しかし、当院にお越しになられる方に仕事のお話などを伺うと、多くの方が骨休めする間もなく仕事をするほどお忙しいようです。

それどころか眠る時間まで削っている。深夜2時に床に就くのが当たり前という方も少なくありません。

ところで、人間の血液がどこで作られるかご存知でしょうか?今の西洋医学では哺乳類について、背骨などの骨組織ができるまでは、肝臓、脾臓などの内臓器官で血液がつくられ、骨組織が完成すると、骨髄で血液はつくられる。とされています。

この骨髄は骨の内部にあります。そして骨にはもうひとつ、身体を支えるという機能があります。日中は身体を支える活動が主となり、骨髄での造血作用は弱まっています。造血作用が活発になるのは22時から深夜2時頃とされています。

ですから、この時間帯に横になっていることが、造血作用によって血を入れ替える。ひいては疲れた体を回復させるために大切だということになります。

深夜まで起きていると、この回復が阻害されてしまうということです。

「忙しくてそんな時間に寝るなんて無理」と言わず、1週間に1日は早めに寝るところから初めてみることをおすすめします。次第に体調の変化が感じられると思います。