ツボの押し方


当院では経穴療法を取り入れています。 施術の途中で症状に合ったツボをお話させていただくことがありますが、今回はツボを押すに当たっての全般的な方法や注意のお話を。

・ツボの位置は自分の指を基準に

類書ではツボの位置を「指の幅○本分」とか「○○から1寸」などといった表現でツボの位置を表します。この1寸と指1本というのは同じ長さで、親指(拇指)の第一関節の横幅の長さと考えてください。2寸だと人差し指(示指)と中指(中指)を合わせた第一関節の長さ、3寸だと薬指(環指)まで。

・但し基準は絶対では無い

ツボは人によって、また同じ人でも体調によって微妙に位置が変化するとされます。上に挙げた基準に固執せず、触ってみて「へこんだ感じ」「ざらざらした感じ」「ふくらんだ感じ」「熱い感じ」など周囲と異なる感触があり、自分で気持ちいいと思ったらゆっくりと刺激してみてください。指をあてる角度を少し変えるだけで効き目が驚くほど変わります。色々なやり方を試してください。

・呼吸に合わせて力を入れる

刺激する時は息を吐く時にツボを押してください。そして息を吸う時にその力を抜きます。力の加減は「ゆっくり」が基本です。一呼吸毎にじょじょに力がかかって、3回の呼吸くらいで一番力がかかるようにすると丁度良いと思います。力を抜くときも、パッと指を離すのではなく、ゆっくりと離してください。ちなみに強い力ほど効き目が増すということはありません。むしろ物足りないくらいの強さで長めに刺激する方が効果的です。