噛む大切さ


こんにちは。これを書いているのは処暑(8/23)です。猛暑も幾分落ち着いて朝方は肌寒いくらいです。素麺や冷たい物しか食べられなかった体にも少し食欲が戻ってきたところでしょうか。

その食事で「噛む」ことの重要性、ご存知ですか?

噛むことで食物を小さくして、消化しやすくしています。噛む動作により、各臓器の消化液の分泌が促進されます。だから、よく噛まないと消化液が少なくなるので胃に必要以上の負担がかかります。早食いの傾向のある方には胃下垂や胃潰瘍など消化器系のトラブルが多く見られます。 また噛む動作によって脳内の血流が増加し、覚醒効果、リラックス効果があるとされます。

よく噛むことは「ダイエット」にもつながるとされています。よく噛むと唾液の分泌が良くなるので唾液中の消化酵素(アミラーゼ)が食べ物を糖に分解する効率が高まります。すると血中の糖も上昇するので満腹中枢もより早く刺激されます。いつもより「お腹いっぱい」になるのが早くなるのですね。

「よく噛んでも結局全部食べたらカロリーは一緒なんだからダイエットにはならないんじゃない?」と思った方、確かに1食あたりはそうかもしれません。でも満腹中枢がきちんと刺激されれば、次に空腹を感じるまでの時間が長く(正常に)なります。食事の合間のつまみ食いやおやつへの欲求が抑制されてくるのですね。それが長期的にはカロリー摂取量の減少につながり、ダイエット効果が期待できる、という訳です。

同時によく噛むことであごの筋肉が刺激され、フェイスラインがすっきりすると言われています。

昔に比べ、ファストフードや加工食品など柔らかい食品が多い現代では噛む必要性が低くなっています。意識的に良く噛む習慣をつけることが大切です。さらに「噛む」がスムーズに行われるには歯や歯茎の状態も健康である必要があります。日常の正しい歯磨きや定期的な検診が重要です。