睡眠について
こんにちは。若葉が目に鮮やかな季節になりました。
「春眠暁を覚えず」 とも言いますが、この睡眠についてです。
当院では初診の方には平均的な就寝時刻や睡眠時間をお尋ねしますが、皆さん大体23時くらい、朝は6時から7時という睡眠をとられているようです。
お忙しい方、活動的に過ごしたい方などは「寝てる時間がもったいない・・・」とばかりに、深夜2,3時まで起きていらっしゃるともいいます。
「食欲」を過激なダイエットなどでコントロールする危険性はご存知でしょうが、睡眠も同様に生命を維持するために必要な欲求です。
決して「削ったり」「調整したり」するものではありません。（お仕事の都合などで仕方無い場合もありますが、緊急時として頑張っても数日くらいにしてください。）
睡眠の機能として主に
- 休息・・・脳と体に休息を与えます
- 成長ホルモンの分泌・・・成長ホルモンには細胞を再生・修復する新陳代謝の作用があり、眠りはじめの3時間程度の間に集中的に分泌されます
- 免疫力の向上・・・睡眠中は免疫力が高まり、病原菌などへの抵抗力が向上します
- ストレス物質除去・・・覚醒時に生じた脳内の活性酸素が分解されます
の４つが挙げられます。
より良い睡眠へのヒント
- 布団、ベッドの温、湿度（およそ33度前後、50%が快適とされます）
- 明るさ（おぼろげに物の形がみえる程度の20～30ルクスがよいとされます）
- 寝る前にホットミルクやホットココア（ビタミンＢやカルシウムが神経を鎮めます）
- 適度な運動（寝ているときに最低の体温になり、日中の活動で最高の体温になります。この日中と夜の体温の高低差がはっきりしている人ほど、ぐっすり眠れるといいます）
＊睡眠導入剤、アルコールなどはどうしても寝付けない場合には一案とは思いますが、依存や摂取量の増加などの問題があることをご考慮ください。
