プロフィール


属性 おっさん でも心は錦

所属 ジオン公国軍統合情報部史学課

好きなMS アッガイ、ゾック、ゲルググ、ザク、MS-06G、ジムスナイパーカスタム

一生に一度でいいから話してみたいベスト3
1. 小田雅弘神 2 .ガン消し工場の主任 3. シール印刷所の主任

今年の目標 なんとか400番台に突入したい




文献・資料の取り扱いに関するpaamasoの立場及びポリシー


1.文献の取り扱いに関する立場及びポリシー


ガンダム世界というのは、多数の映像資料及び文献資料の集合体から成ります。
しかし、映像・文献資料というものは、人間の手によって改竄される(された)可能性がいつもつきまとうものです。
この特性を鑑み、ガンダム世界の「唯一の歴史」を解明するには、資料を文献史学的に扱う必要があると考えています。


文献史学的に扱うとは、
・全ての資料が改竄された可能性を持つという前提で、妥当かどうかを十分に吟味しながら注意深く比較検討し、使用する
・古い時代に成立した資料ほど原典に近い可能性が高いと考える

という2点が基本です。


 一方で、ガンダム世界の「唯一の歴史」を構築・解明するのに、考古学的手法を用いる方が現在、非常に多いのが現状です。
考古学的手法とは、
・資料は全て真実のものとして扱う
・それゆえに、生じた矛盾も無理矢理辻褄を合わせようとする
この立場の方々は、この手法を「
全肯定」と呼び、自らを「考察派」と称して、この手法こそ高尚なものであると自負されておられる場合が多いようです。
しかし、ガンダムに関する資料は、考古遺物ではありません。もし、実際に実物としてガンダム世界の物証が出土するならば、「全肯定」は妥当であります。ですが、ガンダムに関する資料は、常に「改竄される(された)可能性のある」文献であることを認識しなければなりません。「全肯定」とは、いわば「白黒を自分で判断できない」と自ら喧伝しているようなものであり、例えるなら、日本上代の歴史を構築するのに、「古事記(政府主導の日本史)」と「風土記(地方に伝わる伝承)」と「東日流三郡誌(戦後の偽書)」を同等な価値の資料として扱うのと同じことです。
また、「全肯定」の手法を採る方々は、新しい資料ほど重用する傾向が強いように感じます。これは、本来の考古学的手法からも逸脱しています。考古学では層序を非常に重要視し、それを編年の基礎理論に置いているからです。


したがって、ガンダム世界を資料から構築する場合、エセ考古学的手法による「全肯定」ではなく、文献史学的な「厳密な取捨選択」の方法を採るべきだと考えます。


多数の資料を扱ってみますと、その資料の中で、筋道にゆらぎの少ない一派が浮かび上がってきます。一年戦争ならば、
オリジナル映像作品 → センチュリー → MSV→ EB → ミリタリーファイル
という流れであり、paamasoはこれらの資料を重要視しています(但し、これらの文献の内容を全肯定しているわけではありません)。
「MSX」「ポケ戦」などは、上記の流れからほぼ逸脱しないものの、その作品の中で設定が完結している傾向が強いように思います。
また「M-MSV」は設定は原典からほぼ逸脱しないものの、画稿に関しては原典から逸脱する部分が多いと考えます。
一方で、80年代後半以降のゲームオリジナルや、「0083」「戦略戦術大図鑑」などは上記の流れから逸脱しかかっています。
これらの資料は注意して使用するべきだと考えています。
これらとは逆に、「08小隊」や近年のゲームオリジナルは、過去設定を自分たちに都合の良いところだけを乱雑につまみ食いし、原典から
はほとんど逸脱したものになっておりますので、paamasoは無視しています。




2. ガシャポン及びシール・カード類に関する立場及びポリシー


一方で、ガシャポンの塩ビ人形やシール、カードについては、これは現実に起こった生産活動の遺物であり、人為的改変の有無は慎重に
判断すべきではあるものの、
基本的に考古学的手法即ち「全肯定」を用いるべきだと考えます。
遺物はデッドストックに近いほど、多属性の情報を有しており、それを基準に重要視する資料の優先性を決めるべきだと考えます。
例えば製品状態のガシャポンならば、
Sランク・・・未開封の袋に入った状態のデッドストック全体
Aランク・・・開封済みの袋に入った状態のデッドストック全体
Bランク・・・いくつかの未開封カプセル状態のデッドストック
Cランク・・・単独の未開封カプセル
Dランク・・・開封済みだが内容が明らかになっている個体及びその集合
Eランク・・・開封済みで組み合わせ等が分からなくなってしまっている集合体
Fランク・・・塩ビ人形個体
と優先順位を付けることができます。


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