コラム

写真シール

1、欠番と重複について

写真シールの全貌が掴みにくく、コンプが事実上不可能なのは、膨大な欠番(及び若干の重複)が存在するからである。
欠番とされている番号の中には、存在する可能性は低いものの現在も断定されていない「存在未確認」もあり、いつ定説が引っくり返るか不安ではあるが、現時点での情報をまとめたい。

No.  相当する弾            状 況    予想キャラ
269、270、271、272 ドラグナー1弾 ドラグナー系はSDクラブ8号に17種のみ紹介され、
現時点でこれ以外のものが確認できないことから、
欠番と考えられる
ダイン・バリエ
326 ダンバイン1弾 現時点で存在未確認 ズワース(ミュージィ機)
ズワース(量産型)
334 ドラグナー2弾 欠番と考えられる ファルゲンマッフ
391、392、393、394 ダンバイン2弾 現時点で存在未確認 ビアレス(赤い三騎士用)
ボチューン・バリエ
402 ガンダム20弾 現時点で存在未確認 リックディアス(バリュート)
408〜431 マクロス1弾
一部ドラグナー3弾
マクロスは復刻版が出なかったので、
欠番と考えられる。D系は前述同様欠番
D-1カスタム、D-2カスタム
435、436、437 ドラグナー3弾 欠番と考えられる シュワルグ、ダウツェン
439、440、441、442 ドラグナー3弾 欠番と考えられる ギルガザムネ・バリエ
466〜490 レイズナー1弾
バイファム1弾
両者ともに復刻版が出なかったので、
欠番と考えられる
502〜536 ザブングル1弾 ザブングルは復刻版が出なかったので、
欠番と考えられる。
542〜546 エルガイム4弾の一部
ガンダム21弾の一部
番号の重複
554〜567 マクロス2弾 欠番と考えられる
581〜603 ザブングル2弾
レイズナー2弾
欠番と考えられる
614〜624 バイファム2弾 欠番と考えられる
649 パトレイバー3弾 現時点で存在未確認 放水車
662 ガンダム23弾 現時点で存在未確認 闇将軍
683〜702 ガンダム復刻11弾
武者SPの一部
ガンダム25弾
現時点で存在未確認
710〜 ガンダム26弾以降 現時点で存在未確認





イラストシール

1、L-16に「NEXT HEAVY METAL」バージョンが存在しない理由

 本題に入る前に、まずエルガイム各弾のシール封入状況をおさらいする。

     シール                 備  考
L-1〜8、16(裏面説明)
L-9〜15(NEXT)
何らかのSシールが入っていたことが『模型情報』に記載される
L-9〜16(裏面説明)
L-17〜24(NEXT)
L-17〜24(裏面説明)
L-25〜32(裏面説明)

 特に注目されるのは、1弾・2弾においては、次回(以降)ガシャポン化されるヘビーメタルをシールにて予告するという方式で、3弾4弾とは異なり1弾の中で16種のシールが封入される事例である。

 この法則に従うならば、L-16も「NEXT」バージョンが存在してもよさそうであるが、実際にはいくら探しても見つからない。

 これは、L-16というシールの内容が「エルガイム&スピリッツ」という点によるものと思われる。
 両者は、既に1弾の中でラインナップされているのである。

 そうすると、「NEXT」という予告は不適切であり、裏面に機体解説を入れたバージョンのみが作成されたものと考えられる。


 しかし、イラスト系シールは1弾の中に8種(の倍数)が基本であり、伝統である。
 L-16が裏面解説バージョンしか作成されないとしたら、その法則は崩れてしまうのではないか。
 そのような視点で探したところ、L-16(裏面解説)は2バージョン存在することを発見した。

       図1 L-16 明朝体ver.        図2 L-16 丸ゴシックver.

 シール右上の「L-16」のフォントに注目していただきたい。
 左側のフォントは明朝体であり、右側は丸ゴシック体である。
 これはそれぞれ、「(本来の)裏面説明」ver.と「NEXT」ver.のフォントである。

 以下、関連すると考えられる類例を挙げる。

       図3 L-1 明朝体ver.          図4 L-14「NEXT」
       図5 L-14 裏面説明

 図3は、1弾で封入されたL-1である。図1と比べると、右上の番号と色合いの違いのみが異質な点である。流用されたものと思われる。

 図4は、1弾に封入されたL-9〜15の「NEXT」バージョンのものである。図2と比べてみるとフォントと色合いが全く同じであることが分かる。

 となると、図2の丸ゴシックバージョンは、L-9〜15「NEXT」と同じ時期、すなわち1弾に封入されたバージョンであることが導き出される。

 すると逆に、図1の明朝体バージョンは、1弾で図2のバージョンと同時に作成されたとは考えにくい。
シールの色合いは2弾に封入されたL-9〜15(裏面説明)と同じ青灰色であり(図5参照)、こちらと同時期に作成されたものと考えたほうが妥当である。




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